ディーゼルマインは2014年末からRPG界に参入したサークルで当時はオーソドックスなRPG部とディゼルマインお得意のシチュに沿った濃いエロテキストで攻めていた印象がありますが、ここ近年は社内体制が整っているのか技術力がどんどん高くなっています。主にRPGツクールMV製とUNITY製の2方面ですが、MV製にしても迫力あるUI、光の加減、独自のメニュー画面やアイコンの飛び出し表示など他サークルが簡単に真似することができない知見を蓄積しているように感じます。
そんな技術の集大成にクール教信者氏、饗庭淵氏、はきか氏など豪華淫魔系イラストレーターを多数起用した淫魔逆レイプを主体とするRPGが本作です。また、本作のシナリオを担当した上田ながの氏はディーゼルマイン過去作「或る館にて」も担当しています。本作と或る館にて両作で感じたことですが、キャラ個性の引出し方を心得ていて、物語の吸引力もある優れたライターさんだと思います。
淫魔達が住む淫靡な街並み
夢魔の街に流れついたショタ主人公が、たまたま現地で出会った可愛い淫魔のパートナーと一緒に淫魔達が住む街から元いた場所まで脱出する方法を探るRPG。淫魔、男奴隷、警備ロボがいる淫靡な町の中を探索します。
▲主人公とヒロインです。どちらも可愛い。
まずこのゲームで訴えたいのは「淫魔が住む街」という世界観を町のタイル、光の加減、モブNPC達のテキストなど様々な方法で作り上げていることです。淫魔を題材に扱ったゲームは多々あれど淫魔が住まう町を雰囲気作りから手を入れているゲームは希少です。
昼間この街を歩くと警備女性ロボが巡回しており、表通りは礼儀正しく淫魔の街という雰囲気は控えめです。町中で性交があると警備女性ロボが逮捕し、男は徹底的に絞られ淫魔はセックスが暫くできなくなる刑に処されるからです。ところが警備ロボが休んでいる夜になると豹変。サキュバス達がうろつく男にとって危険な街並みに変化します。
▲独特のマップはいつでも閲覧可能。夜のNPC達に触れるとアニメーションエロ。
この夜の街並みは紫を中心とした光源を基調として妖しい美しさがあります。その中で獲物を探している野良淫魔達、奴隷男が襲われているドットとエロテキスト。そして主人公が野良淫魔に接触してしまうとアニメーショエロ+5クリック程のテキストと共に襲われてしまいます。
▲淫魔の美しさが際立つ夜の街。酒場で過ごす淫魔もいれば主人公に襲い掛かる淫魔、すでに男とまぐわっている淫魔も。
そして街に住む服屋さん、エッチな小道具を売る道具屋さん、博士、教会の教祖など様々な立ち絵有り淫魔達。全て異なる絵師さんが描いているものの世界観とマッチしているので違和感がありません。淫魔の淫靡さや人間は淫魔に叶わない無力さ、何気ないフリをした誘惑と淫魔の特徴をフルに発揮して接触してきます。
その他、酒場、教会、お城、学校にいるNPC淫魔達と会話すると人間を弱者と見做す淫魔らしい価値観がどんどん現れてきます。
また、この淫魔の世界観をさらに盛り上げるシステムがチャームという概念。淫魔と接触したり逆レイプを受けると大幅増加、教会など多数の淫魔が生息する場所はその場にいるだけでも軽く上昇していきます。チャームは淫魔への抵抗値みたいなもので上昇すると淫魔に逆らう気力がどんどん無くなり100%になると身動きも取れなくなり淫魔のいいなりになってしまいます。上記野良淫魔に襲われるとどんどん上昇しちゃうんですよね。
無邪気に手伝ってくれるヒロイン
とまあ淫魔らしい淫魔が生息する街ですが、例外がヒロイン。ロリサキュバスな彼女は何故か主人公が元の世界に戻るための方策を共に練り、手伝ってくれます。主に博士である魔女に頼ることになり、彼女が示す元の世界に戻るための材料を一緒に集めることになります。メインゲームは主に魔女が薬を生成するために必要な材料を揃えること。そのために町の各施設を訪れて材料を譲ってくれるようにお願いして対価にミニゲームを行ったり、郊外の森まで採集に出かけたり。
町を案内して、町の人々を紹介し、一緒に森で素材を集めて……と繰り返すうちにだんだん仲良くなってきて……。とまさに正ヒロイン像。また、ヒロインはとある理由でエッチを通して身体に蓄積したチャームを払うことができるます。そのため、町や森でチャームが溜まる → ヒロインに抜いてもらうという関係で彼女とはゲーム本編でかなりエッチのお世話になるはず。身体の回復が目的ですがそこは淫魔、優しく女性上位で彼女に身を任せると何度も何度も吸い取られてしまいます。
▲表情豊かなヒロイン「リリィ」。彼女の表情が曇るような事態があれば救ってあげたくなりますね。でも淫魔なのでエッチが始まると積極的に攻めてきます。
エッチも私生活も無邪気で可愛い彼女ですが実は大きな悩みも抱えており、彼女の悩みはシナリオ上大きく関わってきます。ゲーム全体の目的は淫魔の街からの脱出ですが、裏の目的は彼女を幸せにすることにあります。本作の9割は逆レイプと搾精で構成されていますが、このメインシナリオに関わる逆レイプ風和姦と恋愛系の話は序盤癒しでほっこりしながらも後半はかなりシリアスになりドキドキしながら最終的なエンディングに向かっていきます。エロ的には全体のわずか1割といったところですが、彼女を好きになれるかどうかで本作の価値は大きく変わると思います(体験版要確認)。
「或る館にて」でも感じましたが、この系統の話を作るのが得意なライターさんです。
簡単なミニゲームと組み合わせた大量の逆レイプ搾精とバッドエンド
ヒロインの恋愛話もそれはそれで良いのですが、やはり淫魔と言えば逆レイプ。本作も満載です。簡単なミニゲームとセットのイベントが多くまずは夜の街。避けゲーですが、全ての淫魔で別CGアニメーションと別テキスト。そして動きそのものは遅いし数も少ないのでゲーム進行上の邪魔にはなりません。
同様に森を探索するイベントが数回あるのですが、こちらは動かないオブジェクトに対する避けゲー。一定期間で胞子を飛ばす植物、地面と地上を出入りする搾精触手、一定箇所を動く植物などなど。これらを避けながら必要な素材を集めるイベントが発生します。そして、この時のエロは全て触手や搾精穴にチ〇コが飲まれるアニメーション＋５クリックほどのテキスト。個人的にはこういう女の形をしていない生物に搾精されるシチュって好きなのですが、あまり見ることができないシチュのため大満足でした。
▲森の中は危険が一杯。うかつに足を入れるとダイナミックに動くアニメーションで何度も触手搾精されてしまいます。
ちなみにテキストが長いエロイベントでもオナホール系が2種(+段階差分)用意されています。逆レイプ系の中でもこれだけ機械や触手にいじられる主人公も珍しいと思います。
▲精液を収集する必要があるため、何度もオナホールで抜かれてしまう主人公。
他、服屋では倉庫の荷物運び、酒場では皿運びアルバイト、道具屋では大人道具の実験(上記オナホールイベ)などのミニゲームが。例えば酒場の皿運びは客が求める皿を持っていくのですが間違えると「こっちでもいいわ」と皿の代わりに搾精されてしまいます。服屋では荷物運び中に変な場所を通るとチャームがたまってしまい100%になると店主に(性的に)食われたりなどミニゲームとエッチの融合が上手に実現しています。
▲倉庫での荷物運び。チャームで倒れてしまうと服屋のお姉さん淫魔が襲い掛かってきます。(ヒロインがいないので)
基本的にはメインイベントで一度これらミニイベントをこなすことになります。その後は任意でいつでも参加できるようになり、参加するとメインで発生したエロの段階差分が発生したり報酬が貰えるなどの特典があるような感じです。
そして、ミニイベントに関連しないエロもあります。ほとんどがメインイベント中にヒロインに隠れて絞られてしまうパターンか、そのままバッドエンド直通のパターンです。バッドエンドはミニゲーム失敗やヒロインがいない中チャームが100%になる、選択肢ミスなどで発生し、敗北バッドは8～10種ぐらい。性奴隷にされたり、干からびたりと淫魔ゲーらしい結末を迎えます。また、メインイベも淫魔の愛を教える名目の輪姦逆レイプ、実習という名目のロリ淫魔による搾精、研究という名目の触手オナホール連続搾精、(主人公が絶対勝てない状況の)バトルファックなど激しい逆レイプイベントが満載です。
▲淫魔の学校で先生のお願いに協力することになりますが淫魔に教えることと言えば？
プレイ時間は2時間、回想は歩いている時に接触すると発生するエロ15+差分、しっかりしたエロイベント22+段階差分です。著名ライターと複数絵師の起用、過去技術資産の流用が良い方面で働いており、素敵な淫魔世界を作り上げています。淫魔好き層が欲しいと思うようなコアな部分にまで手を入れた淫魔逆レイプゲームです。
購入はこちらから
DLSITE:夢魔の街コルネリカ
DMM:夢魔の街コルネリカ
サークルの他作品感想
コメント