【エロRPGレビュー】アルム冒険者団の迷宮探索記 (製品版)

アルム冒険者団の迷宮探索記_エロエロRPG


アルム冒険者団の迷宮探索記[
サークルRVA]

田舎からきた男女コンビが冒険者団を結成、団のメンバーを増やし成長しながら王国の危機に立ち向かうノンフィールドRPG。緻密に練られたリソース管理ダンジョンと丁寧に描かれるシナリオが光る作品。

一介の田舎の若者が王国の危機に立ち向かう王道派シナリオ

キャラや団の成長に主軸をおいた、極めて王道的且つ質の高いシナリオを楽しめる一作。

田舎から村の名を広めるために王都にやってきた若者クロエと幼なじみのリースは、たまたま出会った魔術師の王女と共に冒険者団を「アルム冒険者団」を結成。新人冒険者団である彼らは冒険者ギルドのミッションを受けて少しづつ知名度を上げていく。新しく出会う仲間やライバル、そして悩みを乗り越え、個人として団として成長していく。その裏では暗躍を続ける者がおり、王都は不穏に包まれる。そんな中、成長を続けるクロエと団員一同は困難に立ち向かっていく。
アルム冒険者団の迷宮探索記_オープニング アルム冒険者団の迷宮探索記_オープニング アルム冒険者団の迷宮探索記_オープニング アルム冒険者団の迷宮探索記_オープニング
▲田舎丸出しのいかにもな頼りなさげだけどやる気だけはありそうな冒険者が主人公。2人がどう変わっていくか、変わらないかは一つの見どころ。
アルム冒険者団の迷宮探索記_仲間 アルム冒険者団の迷宮探索記_仲間 アルム冒険者団の迷宮探索記_仲間
▲立ち絵ありは最終的に仲間になる。

一番に述べたいことは、「シナリオ構成が非常に素晴らしい!」。

まず、キャラの描き方が丁寧だ。立ち絵ありは仲間になるキャラが10名(男主人公+女性9名のハーレムパーティー)+重要サブキャラが1名の11名だが、その全てにしっかりとしたバックボーンや性格描写、悩みやトラウマなどがある。そして重要なことは、全員が魅力的に見えることだ。それは性格描写の作り方もあるし、会話画面の話し方もある。悩みに対して懸命に抗っていたり、仲間とわいわい交流したり。

全員が悩みながらも「楽しく」生きており、各個別キャラ1人1人が、そしてアルム冒険者団そのものが魅力的に見えてくる。キャラ一人一人が、かっこいいし、反対に駄目な部分もそのキャラの魅力に見えるし、生き様がよい。そして仲間達のやり取りが面白い。

また、ギルドクエスト受注時やクリア報国時、ダンジョン内を移動中などに重要シナリオに関係の無い、団メンバーの日常的なやり取りが発生する。この何気ない冗談の言い合いもキャラの特徴をとらえており、相手が怒らない程度に軽口の飛ばし合いをし、笑い合う姿が拝める。
アルム冒険者団の迷宮探索記_クエスト アルム冒険者団の迷宮探索記_クエスト アルム冒険者団の迷宮探索記_クエスト アルム冒険者団の迷宮探索記_クエスト
▲クエスト受注のやり取りも面白い

その日その日に冗談を言いながら一所懸命生きている姿が見える。そんな団も、いざ強敵、難ダンジョンに出会った時は一団となってシリアスに解決法を探っていくギャップでのカッコ良さもある。

伏線の引き出し方も非常に上手い。キャラの悩みにフォーカスを当たる場合、その前以前の章で少しづつ問題を提起する。なので、いざ本当に問題が起きた時に説得性がある。そして問題を解決した後は、そのキャラの成長したギャップを楽しめるような出来事をピックアップしたりやり取りをする。
アルム冒険者団の迷宮探索記_ライバル団 アルム冒険者団の迷宮探索記_ライバル団
▲ライバルの団の序章でのやり取り。慎重に行動を促すシスターと積極的に攻めを行う団長。このようなやり取りが何度か続いた後、問題が起き、この結果が出てくるため、彼女らの章での説得性が出てくる。

特に印象的なのは、そのキャラを主役にした章の前後でそのキャラの魅力が大きく増すキャラが多数いることだ。特にトラウマを解決した後の姿はかっこよかったり、個性が出てたりする。
アルム冒険者団の迷宮探索記_イリア
▲最初はただの堅物の女騎士で、「騎士の誇り」関係の心のありようの問題を抱えていた。トラウマを克服後、見事に化けて「いい性格してるな」キャラで一気に個性的になった。

王都には暗躍している者がいるが、その状態は各章で少しづつ表現される。そして、いざ本チャンが来た時の絶望感やそこから起死回生を狙う手法、その中でのクロエ達の役割。終盤は怒涛の展開が次々に現れて盛り上げていく。物語は王道的ではあるが、驚嘆するシーンやシリアスなシーンもふんだんに取り入れている。たぶん、このちょっとした捻りがあるおかげで王道的でも新鮮味があるシナリオになっている。

併せて、ゲームとしてのシナリオの役割から外れていない。シナリオライターは電撃文庫大賞銀賞受賞とのことだが、少なくとも文体はゲームライターのそれだ。小説家らしい語尾力や脚本能力を持ちつつも、ビジュアルノベルで映えるようなテキスト表現をしている。ゲームプレイ部分に関わるダンジョン内会話や町での会話などシナリオの分散によるゲームとしてのテキストの面白さも健在だ。

いくつか気に入ったノリをスクショしてみる。
アルム冒険者団の迷宮探索記_婿 アルム冒険者団の迷宮探索記_婿 アルム冒険者団の迷宮探索記_婿
▲依頼人に気に入られた時の報告
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▲この後、めちゃくちゃ吐いた。
アルム冒険者団の迷宮探索記_世界観 アルム冒険者団の迷宮探索記_世界観
▲もちろん真面目な世界観騙りやシリアスな場面もある

冒険者団を一つの単位として見立てる戦闘とノンフィールドダンジョン

シナリオも練られているが、育成バランスや戦闘難易度も練られている。

各章は、1つのミッションを受注するところからはじまる。1ミッションに対して1つのノンフィールドダンジョンを探索する。

併せて3つの任意クエストが受注できる。モブお使いイベントではあるが、それぞれ世界観に合わせた立ち絵無しモブのイベントがあり、受注時、そしてダンジョン内の任意クエスト発生時、成功報告時はイベントが楽しめる。なるべく短いテキストにしつつも、ぶっ飛んだイベントもあれば、世界観を補強するイベントもある。基本はコメディ臭が強く、団の魅力がさらにプレイヤーに伝わるようになっており、面白い。
アルム冒険者団の迷宮探索記_メニュー アルム冒険者団の迷宮探索記_メニュー アルム冒険者団の迷宮探索記_メニュー アルム冒険者団の迷宮探索記_メニュー
▲各種メニュー画面

ダンジョン内では探索すると迷宮深度が1つ進む。その時にランダムで敵とエンカウントしたりアイテム入手する。指定層でメインイベントやクエストイベントが発生する。ダンジョン最奥部でボスを倒すとクリアし、色々ストーリーが進みつつ次の章、次のダンジョンになる。ほど良い間隔の深度でイベントが発生するため、ダンジョン探索をしながらシナリオを楽しむシナリオ重視系RPGの醍醐味が味わえる。
アルム冒険者団の迷宮探索記_ダンジョン
▲ダンジョン画面。その時の加入キャラ全員の顔グラフィックが表示される。なおメニューから使用できる回復魔法は完全回復するがスキルと同じく使用回数制限がある。

ダンジョンの特定階層(ダンジョンごとに異なる)まで進むと、中間ワープを設定できる。、

戦闘はその時の仲間全員 Vs 敵1体で行うターン制バトル。ただし、1ターンのうちに仲間全員を行動させることはできない。プレイヤーが可能なのは、仲間全員から一つだけスキル1を選択することだ。なんと1ターンに1人しか行動できない。加えてHPは全キャラ共通だ。仲間が加わるとHPが大量に増える。つまり団そのものを1まとめとした戦闘隊形を取っている。
アルム冒険者団の迷宮探索記_戦闘 アルム冒険者団の迷宮探索記_戦闘
▲スキルは加入キャラの分だけ全てのスキルが表示される。隣の数字は使用回数。

スキルはそれぞれ使用回数があり、宿に泊まるまで回復しない。基本的に突、斬、炎など属性を持っている。

特殊なシステムは追撃だ。プレイヤーが選択したスキルとは別に、仲間は各種1~2種の自動攻撃パッシブを持っている。それぞれキャラによって異なるが、プレイヤースキル選択前、選択直後、敵味方攻撃後、戦闘開始時などの条件で追撃ダメージ、そのターンの攻撃力増加、防御力増加などの効果がある。
アルム冒険者団の迷宮探索記_戦闘
▲追撃時はカットインが入りかっこいい。

つまりシステム的には多分、1 VS 1戦闘を上手に仲間全員が戦っているように見えるように工夫している。そのおかげで最大10人の大所帯を戦闘に組み込めている。

次に育成要素だ。団全体、及び各キャラ個別にスキルツリーがある。団全体はHP、キャラ全員の攻撃力が増加、キャラ個別では各キャラごとにスキルの強化、キャラ攻撃力の強化が可能。スキル強化は単純に攻撃力の強化の場合もあれば最大スキル数が増加することもある。自動発動スキルの発動率上昇なども重要だ。また、探索中のドロップ、及びクエストのクリア報酬が宝物の場合、団全体のHP、攻撃力、防御力が増加する場合もある。
アルム冒険者団の迷宮探索記_スキルツリー アルム冒険者団の迷宮探索記_スキルツリー

スキルツリーの強化は、物語設定上、武具の強化などをしているため、お金が必要。お金はダンジョンの宝箱や戦闘報酬で微々に入手できるがメインの入手手段は娼館報酬。内容は後述するが、宿に泊まるごとに仲間が娼婦として働き大金を入手する。

スキルツリーの強化、及び宿(娼館)は一度ダンジョンから出て王都にいる必要がある。

以上が仕様となる。が、本作は仕様よりもその活用方法に魅力がある。

奇跡的な物語との連携、戦闘・育成バランスを引き出しているスキル回数と育成

本作の面白さの肝の一つがスキルの使用回数と各スキルの強化、各ダンジョン雑魚の弱点属性だ。

各キャラの基本スキルが5~7回、強スキルが2~4回程度の使用回数制限がある。そして、体感だが、弱点属性へは1.5倍、耐性属性へは0.5倍ほどのダメージ量だ。この差がかなり大きく、各ダンジョンで活躍するスキルは大きく変動する。

なので、雑魚戦を弱点属性のみで攻めたいが、すると次のワープポイント及び最奥に辿り着くまでにスキル回数が足りなくなってしまう。そのため、弱点属性スキル+非弱点属性の強スキルみたいな組み合わせで倒していく工夫が必要になる。

育成要素が絶妙で、強化はわずかな値しか強くならない。しかし、このわずかが重要で、その時点で弱点属性スキルを鍛えれば、弱点属性スキル1発で倒せるようになったり、非弱点属性2発で倒せるようになるバランスが整っている。

また、戦闘はダンジョンごとにどんどん変化して新鮮味を失わないよう工夫されている。

新たなダンジョンに進むごとに敵の攻撃方法も多彩になる。戦闘前に先制攻撃を仕掛けてきたり、普段空を飛んで近接攻撃を耐性にするが、突撃後は攻撃力が上がる代わりに近接攻撃が弱点になったり。

仲間が増えることで、スキルが多彩になると、状態異常解除や敵のバフ無効化など特殊な攻撃スキルを使えるキャラも増え、それらに適宜対処できるようになる。

併せてキャラが増えることで単純にスキルが増え、意味合いとしては戦闘回数が多くなっても耐えうる状態になってくる。併せて後半のダンジョンは最下階層も深くなり、ワープポイントの間隔も長くなり、リソース管理がどんどん重要になってくる。

プレイ時間も最初の方のダンジョンは10~30分で踏破できるが、終盤になると2時間以上かかり、じっくりプレイするスタイルに変化していく。

基本はダンジョンは弱点属性をなるべく使わず敵を葬る方法を模索することになる。

ゲーム中盤から後半になると雰囲気が変わるのが自動攻撃パッシブだ。仲間が少ない&パッシブの発動確率が低い序盤だと発生そのものが少ない。ところが終盤になると仲間が増え、それぞれに発生確率がある。パッシブそのものもスキルツリーで発動確率が強化されているだろう。そのため、終盤では1ターンに通常のユーザーが選ぶスキルの他に自動パッシブが0~2種発動する。敵も基本は1ターン1攻撃だが、味方と同じく自動パッシブを持つという意味でランダムに2回以上攻撃を仕掛けてくるボスも登場する。

味方をスタンさせてくる敵もいる。システムも上手で、スタンさせられたキャラのスキルはスタン中使用できなくなる。また、それを回復するスキルも存在する。そのスキルが重要なら状態異常から回復させ、でも重要じゃないなら無視しても問題ないような選択ができる。

こうなるとゲームシステム的には1 VS 1なのに、次々仲間のカットインが出たりして本当に団体戦をしているような感覚であり、この戦闘システムの凄さを実感するだろう。

また、パッシブのランダム性がリソース管理のダンジョンと非常に相性が良い。通常は2ターン2スキルかかる戦闘がパッシブの攻撃力強化で1ターンで済めば1つ戦闘を余分にできる。パッシブでヒーリング回復すれば、スキルのヒーリングが節約できる。

シナリオとダンジョンの密接な関係

シナリオ上、ダンジョンの同じ階層を何度も潜るようにシナリオが作られている。例えばワープがある直前の層まで行くと、罠が邪魔をして先に進めず、一度王都に引き返す。そして新たな仲間を連れ罠を外して先に進む。この例だと同じ箇所を2周している。

プレイヤーは同じ箇所を何度も繰り返すとイライラする。ただし、本作の場合、この2周でダンジョン内のシナリオが変化する。上記でも述べたがダンジョン内で頻繁にミニシナリオが発生する。つまり同じ階層でもシナリオが途切れることが無い。(むしろ私は周回しない終盤ダンジョンで階層が大きすぎてあまりシナリオが挟まれない事に気になった。)

この他、サブクエストも余分な戦闘を挟みスキル回数を消費するため、次のワープポイントに辿り着く前に一旦王都に戻らざるを得ない場合がある。

シナリオやサブクエストでの周回は大事だ。何故なら周回するたびに一度王都に戻り宿に泊まる。宿に泊まると娼館でパーティーの女性達がお金を稼ぐ。そのお金でスキルツリーを強化できる。そのため、レベル上げ行為をすることなくシナリオを楽しみながらレベル上げやスキル強化ができるゲームデザインになっている。

併せて面白いのが娼婦の入手金額だ。各キャラには娼婦レベルがあり、宿に泊まり娼婦を数回するごとにレベルが上がる。つまり序盤に仲間になるキャラの入手金額が高い一方、加入したばかりのキャラの入手金額は微々たるもの。だけど、塵も積もれば山となり、微々たる入手金額のキャラも2つ先のダンジョンでは一端に稼ぐ。でもまた新規加入キャラがおり微々たる金額も増える。そうして知らないうちに1夜に大金を稼ぐバランスとなる。

なお、女の子に春を売らせたくない場合は娼婦にしない選択肢もあるが、冒険中の微々たる入手金額では禄にスキルを強化できないのでマゾゲーとなる。
アルム冒険者団の迷宮探索記_稼ぐ アルム冒険者団の迷宮探索記_稼ぐ
▲だいたい1晩で本編の敵1体の100倍以上稼ぐ。娼婦業を封印すると、ほとんどスキル強化ができない前提になる。

また、シナリオとこのダンジョン戦闘が密接に繋がっている場合がある。2つほど例を紹介する。

1つはキャラが仲間になる時だ。ほとんどのキャラが事前の章で活躍する。そしてシナリオでキャラを知った頃に仮加入する。仮加入は娼館で稼いだり、スキル強化ができないが、戦闘には出てくれる状態。この時に、そのダンジョンは全キャラの中で一番活躍するような弱点バランスになっている。

例えばある立ち絵ありキャラは弓が得意とする。そのキャラが弓で戦う描写は事前の章などで何度か描写される。あるダンジョンでは空を飛ぶ敵が多く、既存の仲間たちではなかなかダメージが与えられない。そのダンジョン序盤は弱点属性スキルがほとんどない状態で戦うことを否応なく強制される。ところがイベント後、その弓キャラが仲間になると、弱点属性スキルが増え、格段とダンジョン攻略が楽になるのだ。そのキャラの有難みが実感できるようになっている。

まあ、大抵次のダンジョンやエリアではそのキャラのスキルに耐性を持つ敵が中心になり、一気に存在感が無くなるのだが……。

もう一つの例、主人公であり唯一の男性であるクロエ、実はパーティーの中でも著しく弱い。ゲーム序盤はクロエの得意属性が弱点になる敵がいないため、それが顕著。ゲーム中盤では、弱点属性の敵も出るが、クロエと同じ属性の味方キャラがおり、彼女の方が非常に高い攻撃力を持つ。終盤になるとクロエの弱点属性スキルと同じ位の攻撃力の非弱点属性スキルを持つキャラが複数いる。

が、おそらくシナリオとも整合する。クロエは団長として率い、シナリオが進むごとに団長としての経験も積む。クロエは強いが強さの質が戦闘での単純な戦力とは異なるのだ。なのでプレイヤー選択スキルは弱いもののパッシブは異常に強いなどの特徴もある。
アルム冒険者団の迷宮探索記_礼儀 アルム冒険者団の迷宮探索記_礼儀
▲謙虚で一所懸命。冒険では時に仲間を助けて、時に勇敢に立ち向かい、時に冷静に撤退を指示。好感が持てる良主人公だ。

本来のクロエの強みを活かす場はシナリオの方に用意されている。戦闘で弱ければ弱いほど、別の面の強さを見ることができ、シナリオで感動するという仕掛けだ。

明るく娼館で稼げ、性風俗に寛容な世界で趣味と実益を兼ねた売春

本作のエロは上述の娼館での娼婦業。

娼館そのものもアルム冒険者団が経営しており、娼婦は全員が団のメンバー。「娼婦をお願いする」を選択すると翌日から宿に泊まった後、女の子達が娼婦として稼いで売り上げが入る。
アルム冒険者団の迷宮探索記_売春開始 アルム冒険者団の迷宮探索記_売春開始 アルム冒険者団の迷宮探索記_売春開始
▲序盤のこの一言で娼館経営がはじまる。女メンバー達が積極的に決め、逆にクロエはたじたじ

女の子に春を売らせたくない場合は娼婦にしない選択肢もあるが、冒険中の微々たる入手金額では禄にスキルを強化できないのでマゾゲーとなる。
アルム冒険者団の迷宮探索記_稼ぐ アルム冒険者団の迷宮探索記_稼ぐ
▲だいたい1晩で本編の敵1体の100倍以上稼ぐ。娼婦業を封印すると、ほとんどスキル強化ができない前提になる。

何度か働くと娼婦レベルが上がり、娼婦レベルごとに新シーンが存在する。シーンそのものは全て本編で描かず回想に加える手法を取っている。普通は寝取られ系で使われる手法だが、本作の場合はおそらくメインシナリオ進行の妨げにならないような配慮かと。

エロシーンは全て娼婦としてモブ男性へ1対1の対面でお客と向き合って接客をする、いわゆる娼婦エロとなる。CGは立ち絵を含めて劇画ちっくで硬派なイラスト。エロシーンもその延長上だが、大人っぽさを醸し出している。手コキ、フェラみたいなのもあまり無く、基本シーンはセックスだ。エロシーンも本編同様テキストが良い。全般的に見て、現実のソープをより美化させ、会話も含めてお気に入り嬢の様々な娼婦プレイを楽しんでもらう意図がありそう。
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特に力を入れているのが、お客との語らいだ。エッチシーン(CGあり)の前後、いわゆるエッチ前のお客との触れ合い、エッチ後のまったりピロトークがしっかり描かれている。ピロトーク部分だけで本編エロシーンに近いテキスト量がある。また、お客が帰った後に感想を考えたり、他の女性仲間達とのやり取りがあるような場面もある。普段(メインゲームシナリオ)とは異なるエッチな仲間たちとのやり取りを見ることができる。

各キャラ全4シーンがあり、全てのシーンでお客が異なる。また、エロ以外でも本編ではクエスト以外になかなか見ない日常的なやり取りを見る場面にもなる。

加えて4シーンのうち1シーンは長エピソードだ。他の3シーンが娼館内のやり取りのみで終わるのに対し、長エピソードは娼館外も内容に含まれている。内容はお客と町で偶然会ってみたいなモブと娼婦のミニエピソードや、娼館ならではの悩みをエッチで解決するエピソードなど。モブ側の視点になって娼婦と出会いハマっていく様子などを描くエピソードもいくつかある。
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▲例えば幼なじみヒロインは接客で偶然格闘家と出会い、彼の元で修行することになる。ところがそこで勘違いが発生し……とイベントが進む。

また、通常の接客とは視点が異なり、プレイヤーが客となって嬢を指名して接客を受けるモードもある。こちらはテキストも短めで簡易的ながら、服を脱がしてエッチするまでが描かれる。濃厚なシーンのエロと比べるとかなりあっさりしているし、CGは通常シーンの使いまわしである点は注意。おまけ扱いかも。
アルム冒険者団の迷宮探索記_プレイヤーとして アルム冒険者団の迷宮探索記_プレイヤーとして

なお、エロは本編とほぼ完全に独立したコンテンツだ。本編ではサブキャラのエロ1つとライトノベル風エロ以外のエロは出てこない。しかし、やはり本編も18禁の影響を受けてより面白くなっている箇所がある。

まず、王女がスケベ極まりない(そもそも娼館の発端が彼女)のだが、卑猥な言葉を普段の言葉使いで入れる癖がある。また、女どうしの猥談にも積極的だ。

そして女性達がエロエロな夜を送っていることに対して、クロエは最後まで童貞だ。いわゆる寝取られ系ではない。むしろパーティーのメンバーからはだんだん慕われるようになる。そして夜這いを仕掛けられることも数度。だけどクロエだけ何故かラブコメ系少年漫画のノリを持っており、エッチを迫られると追い出すし、女の子から卑猥な雑談をされると赤面して逃げる。娼館で寝泊まりしている男が18禁言葉が混じっている状態で女に迫られるのだ。
アルム冒険者団の迷宮探索記_下ネタ
▲媚薬収集のギルドクエストを受けた時の王女様のセリフ。この子、通常の会話に平気でシモをぶっこむ。
アルム冒険者団の迷宮探索記_下ネタ
▲そして、主人公君はいつもこの系統の話題から逃げるまでがテンプレ。

つまり本編も全年齢を基調としながら、18禁まじりのセリフでコメディを作り上げる仕組みを作っている。

本作はストーリーも面白いしエロも娼婦をテーマに素敵なシーンが出来上がっている。しかし、ストーリーとエロの隙間が埋められていない問題がある。

ヒロインはエロにも興味があり趣味と実益を兼ねて娼館を開く。なので最初のヒロイン2人が娼婦になる流れはわかる。しかし、その後仲間になる女の子全員がお願いしたらすぐ「喜んで」娼婦になる理由がいまいち分からない。本作のシナリオ構成力が優れているだけに、この各キャラ導入部の適当さは違和感が強い。つまり、シナリオの整合性がここだけ取れていないのだ。

まとめ

プレイ時間は15時間ほど、回想は9キャラ×4シーン+本編2シーンの計38シーン。本編は非常に練られたシナリオとノンフィールドダンジョンを楽しめる。エロシーンはヒロインを娼婦とした、お客と嬢とのひと時を楽しめる。さながらアイドルの風俗堕ちやAV女優が風俗勤務みたいに、「プレイヤー側が魅力を知っている女の子達が嬢として接客してくれる」エッチが魅力だ。

硬派な印象だけに、第一印象はエロがおまけかなと思ったが、それぞれ流行からは外れる物の1シーン1シーンしっかりと作られている。娼婦エロに興味があるなら間違いなくエロも楽しめるコンテンツだ。

ただし、本編側がかなりかっちりしたRPGのため、エロ目的のみでの購入はお勧めしない。娼婦エロに興味があり、戦闘バランスが練られたRPGを好きな方がついでにエロを楽しむ目的ならしっかりお勧めできるタイトルだ。

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