年下アブダクター ~つまみぐいお姉ちゃんズ~[メックメイズ](DMMはこちら)
フリゲ・同人RPGには会話一つに突っ込みが混じり、シリアスな会話にボケが入るようなギャグ路線でひたすら進むバカゲーがあります。これは作者の才能が物を言う面もあり、なかなか常人にできることはないのですが、年下アダプターは、この部分がかなり突き抜けています。プレイ中、思わず吹き出してしまうことが何度か。
それでいてエロゲなのでギャグと下ネタが結びついています。オーソドックスな短編RPGですが、独特なマップチップ配置、簡単ながら爽快な戦闘バランス、何より突き抜けた性格をした二人の主人公の冒険譚が単純に楽しく、RPGとして安定した品質があります。
新規サークルさんですが、シナリオ・開発はニコニコ動画で活躍しているましんめいかーさん。CGは2vsさん、又エロ関連テキストは他の方が作成しています。
この2人、思考が完全にピンク、ショタチンポのことしか頭にねー
青髪の女の子アーシアと赤髪の女の子シェール、とある理由で2人の女性が村を追われることになり、逃げだしたものの海に遭難、たまたま救ってくれた海賊に連れられて小島に辿り着くところから物語ははじまります。……とこれだけ書くと普通なのですが、追われた理由はショタを監禁していたところ、檻の鍵を閉め忘れて逃げ出してバレてしまい指名手配されたから。小島に辿り着いてからの目的はショタハーレムを築くこと。
▲この一言だけで、もうこいつらダメだと思いました。お姉ちゃんと結婚するんだとフラグを残しつつショタ海賊とはお別れし、そのまま進みます。
この二人、男性脳を持ってるのかと思うくらいに頭の中がピンク一色なんです。もう会話からはエロしか滲みでてないと思うくらいに。ショタに出会ったら、いきなり紳士になってナンパしはじめるし、いざデートをする時に媚薬を完備とか。そして夜は二人でピンク話に花を咲かせ……。
▲ショタとデートの約束を取り付けた前日の夜。もうダメだ、こいつら。
▲ステータス画面の称号覧や戦闘で使用できるスキルがもうおかしい。
とこういう事なので、変則的なビッチ主人公というか行動目的がもうハーレム系男主人公RPGと同じ要領のゲームです。「ショタを食うために」、2人は島内を冒険します。4つの街があるのですが、基本的に「村でショタに関連する事件が発生する」→「主人公達が解決」→「ショタとご褒美セックスする」→「次の村に行く」流れ。ただ、メインイベントだけでなく、事件と関係のないショタを食うサブイベントや、変態な老戦士の弟子イベント(毎回ショタと関係のないセクハラを受けながら特技を習得する)などが各街で発生します。
▲難易度に関わるので是非プレイしておきたいサブイベ。何故かスキルを教わる時は裸であれこれされます。ショタしか興味ない二人は屈辱ですね。このサブイベだけのダンジョンが複数あるなど老戦士関連は贔屓されてます。
イベントを無視してどんどん先の街に進んだり、その時点では主人公達が勝てない強敵がおり、物語が進んでから戻って倒すなど自由度もありRPGとしての面白さは存分にありました。
▲RPGのサブイベ恒例の闘技場。2VS2の5回戦を勝ち抜くとアイテムGET。しかし彼女達が参加する理由は……。
また、街やダンジョンのマップチップ配置が凝っています。複数の木のセットを工夫して配置しているため、これだけで景観がかなり独特なのですが、色がわずかに異なるグラディーションを使った砂浜など一風変わった配置をしていて、見ているだけでおぉーとなるマップが多かったですね。
▲特に木々の使い方に海外製ツクール作品にも通じるこだわりを感じます。
▲街の中も、ドラゴンレース会場や回転すし店など変な物が(それぞれ関係者との会話が楽しいのですが、ここはサブイベ化して欲しかったかも。)
ダンジョンは体験版だと短めですが、製品版以後は適当な長さがあります。面白い仕様として、ダンジョンの敵シンボルは一度倒すとマップを切り替えても復活しません(街から街への移動経路の敵はマップ切替で復活します)。そのため、進んで倒してMPが無くなったら街に戻って宿に泊まり、その後はその場所までノーエンカウントで進み、続けることが可能です。この仕様が結構有難かったです。
戦闘関連は優しめだけど、程よいコンシューマーに近い戦闘バランス。1,2撃で短時間に敵を倒せ、レベルもサクサク上がります。ボスも(ラスボスや隠しボスを除き)そこまで強くないのだけど、程よく苦戦したように錯覚できるバランス。
また、この世界観では回復魔法が貴重らしくアイテムに頼った回復をすることが求められます。そのため、街で大量に回復アイテムを買い、ダンジョンを進むことになり、必然的に資金がそれなりに必要に。だけど魔物を倒した際の入手金額も大きいため、大量にアイテムを使い大量に資金を入手、大量の装備を買い替えのような贅沢さが味わえます。まぁインフレ気味で街を移動するたびに装備代金などはぐっと高くなりますが。
戦闘もツクールデフォに近いのですが、それでいて快適でRPGとしての楽しさがあります。
漫才のような2人コンビの会話が絶妙すぎて笑ってしまう
メインがニコニコ界隈故か、実況動画などを許可しており、たぶん投稿すると面白いコメントが付くだろうなーと思うような箇所がいくつもあり、想像以上に会話やイベントが楽しめました。
その面白さの中核を担っているのは、「ギャグオンパレードの会話」です。青髪の女の子が突っ込み役で赤髪の女の子がボケ役と役割もしっかり決まっており道中の会話は漫才が繰り広げられます。村人との会話、ボス戦、シリアスなイベントまでもうノリ突っ込みの嵐。せいぜい真面目なのはエロシーンぐらい(テキスト作者が別なので)。
また、会話を見ていると、だんだんと二人の「ショタとしっぽりしたい」という強烈な個性が目立ってきます。赤髪さんはワイルドな男の子好きとか青髪さんは可愛い目の男の子好きなどの性的な嗜好や、赤髪さんが実は馬鹿で、青髪さんと村人がセットでいじめまくるとか、結構キャラが立ってるんですよね。
雰囲気は言葉で述べるよりスクショの方が効率的なので、いくつか例示したいと思います。
▲システムの説明ですが、お兄さんのチンポでオチをつけてしまいました。
▲山賊のアジト前にある井戸にて。(文中は海賊になっていますが、やっている事は山賊なのでこれで統一します。)
▲オープニング前、青髪の鍵忘れで飼っていたショタが逃げ出し二人が指名手配された話を突然、指名手配犯がこの島に逃げ込んだと注意喚起したNPCによりぶり起こされた会話。間抜けを笑うNPCと赤髪(間抜けは青髪)。
このような会話の中、「ゾンビの村があるよ」とか、「宿に泊まると少年の幽霊が出るよ」とか、「ショタが攫われたよ」などの重要情報が紛れ込んでいます。会話を楽しみながら村の雰囲気が分かるようなテキストを書けるのって一種の才能だと思いますが、本当に年下アブダクターの作者ましんめいかーさんはこれが上手いと思います。
オネショタオンリー!男性も顔負けな逆ナンの手口
エロ関連は主人公達がショタを騙して(性的に)食ってしまうオネショタオンリーです。立ち絵ありの子と無しの子が混在している模様。コメディテイストから真面目なエッチに移行するのがスムーズなので、ギャグのせいで抜けない!なんてことはありません。なぜかショタは初対面のお姉さん型にメロメロなので騙してエッチはお手の物。
まず、ショタに接する時は基本、最初は子供目線になって優しく接するんですよね。例えばおままごとをする時に、一緒にお父さん、お母さんになりきって子供心を出して遊びます(もちろん下心を隠しながら)。そして、ショタがだんだんと心を緩めていき、お姉さんを信頼しだします。その時にすかさず、「本当のお父さんとお母さんは2人で秘密の行為を行っているけど知りたくない?」と質問、そこからだんだんとムードを出していき、裸でペッティングやフェラなどをして初心な行為を味わいつつ最後に「ここに入れると気持ちいいよ」とセックスまで及びます。
▲子供への接し方が、ロリコン男性の事案発生方法に近い
そういえば、ほとんどのショタには父か母のどちらかがセットで登場して、主人公達は彼らを「お義父さん」「お義母さん」と呼んでましたね。そして父母は息子と目の前の女性がすでに男女の関係にあることを知らないと言う……。
基本的には上記のように、面倒見のいいお姉ちゃんを演じつつ、ラブラブなセックスまで至るのですが、一部のイベントは逆レイプ風味もあり。夜、デートにかこつけて女の人にエッチなことをしてやろうと企む二人組ショタ(おそらくは、せいぜいペッティングレベルのエロだと思いますが)。彼らの企みを察して(むしろ大好物)夜のデートの約束を取り付ける主人公達。そしてデート中に睡眠薬を混ぜ、意識はあるけど身体は動かない状態にされたショタ。
ショタ相手ですが、思ったよりハードでクリ舐めを強制したり、射精しても「まだ頑張れるでしょ」と自分が楽しむために連続射精を強制したり。そして適度におしおきを止めるつもりが、ついつい夢中になりすぎてショタの心に大きなトラウマを作らせたのでした。このような逆レイプやおしおきイベントも少量ですが含まれています。この系統は、チンぐり返し状態で膣舐め強制や足コキなどちょっと特殊なMプレイが特徴。
▲上記紹介したイベントとは異なるのですが、言いなりにさせて奉仕させる逆レイプイベント。なまじ、オープニングよりも前にショタ監禁の実績があるので、無理矢理風もお手の物。(最終的にはショタも彼女に惚れてしまうのですが)
こうやって、次々と現地(ショタ)夫を作りながら、島の中を転々としていく二人。まあ見てわかる通り思いっきり精子脳を持つ女性達なので、結婚は人生の墓場、独身で沢山のチンポを味わうなんて考えも持っているのですが、彼女達(厳密には青髪女性の方だけ)に最大の危機が訪れます。
▲外堀が埋められていき、どんどん追い込まれていく主人公。玉の輿ですが、本人にしてみれば最大の危機です。海賊の長という権力も持っている少年ですし。
プレイ時間は3時間ほど。基本CG15枚、回想10個です。エロシーンの少なさはちょっと気になりましたが、1シーンのボリュームはあるし、何よりテンポよく笑いながら進むため、時間を忘れて一気にクリアまで進めました。RPGとしてのクオリティは平凡なツクールゲーより高いですし、エロ系のネタと漫才が混じった会話は全年齢RPGでは絶対に楽しめない独特な面白さがあります。ついでに言えば男主人公がエロネタで笑いをとっても気持ち悪いだけの時もありますが、女性なので逆に「それがいい」という状態になることもあります。ついつい先が楽しみと言うか、次の街ではどんな漫才会話を繰り広げるか、どんな破天荒な方法でショタを口説いてセックスするのかが気になるゲームでした。
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