レナのお仕事![テイル・アキ] (FANZAはこちら)
郵便局員のレナがウキウキ村に赴任当日、上司より本日中に10通の手紙を配達するよう命じられます。村中をあっちに行ったりこっちに来たり。10日ぐらいかけているのでは？と錯覚するような充実したイベント満載の戦闘無し村探索系短編RPGです。配達と同時に困った人を助けると村の郵便局員に対する信頼度も増加。
▲着任早々、局長のセクハラに遭いつつ宅配開始！宅配する場所も一発で分かります。留守だったりお使いを頼まれたりで簡単には渡せませんが。
エロRPGの村探索系だと「村人と話すと即エッチ」か「村人と話すと第一段階」何かをキーに「第二段階」のようなパターンが多いのですが、本作の場合はパターン化されていません。
ゲーム開始時から複数のイベントが解禁。AとBをクリアするとCが発生、ある大イベントクリア後の任意イベントをこなすと、Cをベストでクリアできる条件が整うなどのように、フリーシナリオに近い構造になっています。イベント解放条件も単純な前イベントからの繋ぎだけでなく、レナの淫乱度、配達した手紙の件数など様々な条件がかかわっています。基本的にどの段階でもいくつかの残案件を同時に抱えており、自分が物語を進めている感覚を持ちます。
▲簡単に配達を達成させてくれません。
▲そして達成した時の小粋な演出
また、シナリオによっては「エッチな解決法か真っ当な手段か」「エッチな解決法か別のエッチな解決法」など解決手段が2種類ある案件もいくつか。処女＋特定条件でTrueエンドを迎える仕様ですが、最初にエッチ全開で進めて2周目は真っ当な手段でプレイすることで、フリーシナリオの醍醐味である、自ら選ぶシナリオ分岐を楽しむことも(2周目プレイ時は若干面倒くささもありますが、クリア時は途中も印象が違うなと感じました)。
▲淫乱度の上昇とステータス画面。
さらにクリア後は、最後まで結末を迎えた全てのイベントの中から1つを選んでその後のエンディングを見ることに。このメリットは言うまでも無く、個別イベントに結末を用意していること。後述するおじいさんのセクハライベントにも、神父に脅されている孤児の娘にも結末が用意されています。
▲ボケ老人のフリしてセクハラ働くじじぃ。製品版以後の内容はさらに本性を現して、本作唯一の段階差分且つ本作で一番の過激なシーン。こんなじじぃでさえもエンディングが用意されています(じじぃエンドのレナの計算高さが個人的に一番好み。)。
この仕様が物語の面白さに直接影響しています。例えば体験版でもプレイできる範囲だと孤児の少女が教会の神父から性的虐待を受けている場面を目撃します。ゲームの第一目的は少女と教会の神父にそれぞれ手紙を渡すことのため、会った瞬間に達成します。ただ、この事件を追っていくと神父の予想外の抵抗に遭い、解決するためには他で進行中のイベントをいくつかクリアする必要があります。その中で少女の境遇はどんどん変化していきます。より不幸にしたまま放置してエンドを迎えるのか、それとも最終的な解決方法を探し出すのかで、少女に対するエンディングも2種類用意されています。
▲村人から尊敬を集めている神父の裏の顔。彼と孤児に関わるイベントは本作の中でも大きな物語の1つ。
このようなレナが見守る立場のイベントがある一方で、レナに直接かかわるイベントも。例えばこの村は娼館があります。レナは不特定多数との性行為をすることに抵抗があるため、簡単に娼婦にはなりません。しかし、借金を抱えてしまえば娼婦にならざるを得ないかもしれません（つまりそういうイベントがあるということ）。でも、娼婦になる以外でも借金を返済する方法があるかもしれません。また、娼婦になっても客ができるとは限りません。が村にレナの熱狂的なファンがいればお客になってくれるかもしれません。
▲風俗店。店長がチャラ男系で一波乱ありそう。複数のイベントが終わっていないと、淫乱度だけでは発生しないイベントです。
このように1つのイベントをクリアするのに、複数の別イベントがフラグになっている点は本当に面白かったと思います。ただし、ミニシナリオが乱立している序盤から中盤にかけては問題ないのですが、ヒントの少なさから特に後半はフラグ探しのため、虱潰しにマップ全域を回ることもしばしば。一応、村のマップ全域を確認できる機能があるのですが、全部のフラグが載っているわけではありません。ここらは詰まるプレイヤーも出そうなので、攻略フローチャートの付属等なんらかの救済策が欲しいかも。あとは、一部進み方によっては時系列がおかしいセリフが登場する場合もあるけど、フリーシナリオ上仕方のない部分はあるかな。
▲宅配した中身はオナホール。そして男からの懇願でオナニーの鑑賞をすることに。そのまま服にぶっかけられ、お風呂に入るまでの流れで幼なじみの女の子と出会ってお風呂。そして盗撮されたかのような形跡。この一連だけで「オナニー男との出会い」、「幼なじみとの出会い」、「盗撮魔の存在」など3つの情報が提示されます。そのまま「幼なじみ」「盗撮魔」は別イベントに分岐していきます。これこそフリーシナリオの醍醐味。
▲最初は顔有りでもモブの1人としか見れないのですが、イベントを進めるごとにキャラの厚みが出てきます。
さて、エッチシーンですが、多種多様です。上記イベントで言えば、孤児少女が神父に犯されるシーンは特定エンディングを含めていくつか。また、レナが犯されるシーンもあります。
その一方で媚薬などの影響により、レナが逆レイプしてしまうシーンもあります。だけど、テイル・アキはどちらかと言えば和姦や楽しいエッチが得意なサークル。お互いに惚れ合っての恋愛エッチや昔からレナのことが好きだった女の子との百合百合しいお話など微笑ましい内容の方が多かったですね。その場合でもレナを罵るSMプレイなど工夫があります。
オナホールのシゴキなど一部分のみアニメーション化し、特にレナがそのエッチについてどう思っているかが分かるようなテキスト、1つの場面でも緩急をつける流れなどエッチシーンの1つ1つは丁寧に描いています。段階差分ありのシーンは1種しかありませんが、フラグ整理により、だいたいが序盤は軽めのセクハラ関係のシーン中心で、物語が進むとだいたんなエッチ含む物語が解放される仕組みです。そのため、ゲーム全編を通してだんだんとレナがエッチなことに抵抗が無くなっていく姿が鮮明になってきます。エッチシーンの後のレナの表情やセリフも可愛い姿が多いです。
▲時折見せる恋愛に初心なレナの表情。
レイプ系統を含めても一般的なエロRPGより暴力性や痛みを抑えていますので、女性ユーザーには勧めやすいかも。逆にいつも私が紹介するようなエロRPGのエロを求める方のニーズからは多少外れるところがあるかもしれません。
プレイ時間は1周目2時間30分、2周目45分ほど、ただし、1周目後半はかなり迷いましたので、普通にプレイすれば2時間ぐらいかな。回想は19(うち4は一連の段階差分)+α(2,3のエンドでエロあり)。エンディングは10。RPGらしく町中を移動しているうちに町中にいる各キャラの個性が滲み出てくる面白いゲームでした。主人公も序盤は淡々とクールに仕事をこなすお姉さん的なキャラなんですが、こういったエッチシーンなどでレナのおっちょこちょいさや可愛さが出てきて、キャラや物語に深みが出るのでした。
あと、テイル・アキの作品で言えば、「褐色ロリエルフはぶっかけられたい!」は好きな作品の1つです。褐色ロリエルフが村にいる男一人一人に話しかけてエッチしてもらうエロ重視のお手軽ミニRPGで、クリア後に第二段階を用意しています。
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