Relived(製品版感想)

Relived_ユキノ1 製品版感想(スクショあり)

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Relived v3.01
Relived v3.01[Lizard]

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「Relived」の攻略
「Relived」の攻略ページです。フローチャートと回想回収を掲載しています。

ネタバレを避けるため、一部シナリオ上の真相に矛盾する内容を記載しています。

ある館に閉じ込められた男性が姉妹から逃げ回り、館からの脱出を目指すサスペンスホラーの館探索ゲームです。

テキスト無しの男性受けシチュサークル「Lizard」の処女作です。だけど試行錯誤の段階であったためか、エロシーンはドットエロの代わりに白黒の「局部がされていることのイメージ図」を加えています。立ち絵や女の子の顔などは一切無しですが、「絵無しがどうしても受けられない」方がLizardの作品を試すのに最適な作品だと思います(シチュが拷問方向に過激ですが)。

最新作と比べると、マップはあまり練られていませんし、プラグイン等も積極的に利用しておらずツクールデフォ感が漂っています。つまり技術力が弱い頃に作った作品ということは分かります。しかし、巧みなテキストによるシナリオ描写・エロ描写、怖さなどを演出するエフェクトの使い方の間合いやシナリオ運びなどはこの頃から素晴らしいため、「テキストの良さ」という面においての魅力を知る良い作品かと思います。

さて、本作は姉妹から逃げるサスペンスホラーな館脱出系の前半、館に住まわせることになった淫魔に溺れていく男を描く後半の2部構成です。いちおうシナリオ上は前者と後者で登場人物の関係が一部繋がっていくという驚きはありますが、別物の物語として作られており、同じ館を舞台にしながらも前者は拷問的でハードなMシチュ、後者は圧倒的快楽でじょじょに衰弱していくハード快楽系のMシチュでエロシーンの傾向が異なります。

前編と後編の繋がりは、一部血縁関係が繋がっているキャラと館のとある小物の逸話関連ぐらいです。マップが同一の2作品をぶちこんだ作品と言ってよいでしょう。

まずは前者。真相パートの第三者視点では喋る時があるものの、基本的に無口系です。そして、館にいる姉妹は主人公を殺したいほど憎んでおり、冒頭で主人公を監禁、手足を縛った上で「手コキして射精するたびに指を切断する」という拷問を下します。数本を切断したところで休憩中、主人公が隙を見て姉妹から逃れたところから脱出劇がはじまります。姉妹の言動から「男主人公が妹をレイプしたため、姉妹が復讐のため監禁、圧倒的屈辱を合わせた上で殺す」ことを目的としているようです。
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▲作品の傾向が分かるような拷問+手コキ連続射精からはじまるオープニング。匂わせているだけですが、おそらく主人公が妹をレイプした女性の復讐なのかなとは、すぐ分かります。

ホラー系では無く、対象が人のサスペンスホラーです。ホラーっぽい描写もあって、本筋のシナリオから外れた何らかの超常的現象は働いていそうですが。基本的には謎解き館脱出系ですが、シナリオを読むことを重視しているため、プレイヤーを悩ませる謎は一切ありません。ほぼ、ストーリーを追うようなゲームです。

また、本編そのものはひたすら姉妹から逃げる話で、シナリオ描写は少なめ。シナリオも系統としては謎を提示するような形で真相関係やドラマはほとんどありません。本編のエロシーンはわずかで、むしろ間違った選択をして死亡を迎えるバッドエンド前のエロシーンを見るのが本筋となります。
Relived_イベント1 Relived_イベント2 Relived_イベント3
▲時折、ホラー系手法のテンプレートに則り、主人公の回想や館内の資料から状況や謎が提示されます。

エロシーンは姉妹で対象的です。姉は性に対して知識が高いためか、積極的に主人公に屈辱を合わせます。そして、性的以外の拷問担当の役も主に彼女。けっこうドぎつくて、行為後に急所を外しながら刃物でめった刺し、睾丸潰し、射精と同時に首切りなどリョナ的性質を含むハードな拷問が行われます。反対に妹は性的知識が薄く、姉に教わったためか、恐る恐るプレイをはじめます。だけど、はじめてしまう興に乗ったためか、主人公の静止も聞かずに行為を続けて射精させ続けます。

拷問系は正直、私の性的嗜好からは外れるけど、拷問を除けば普通のハードな逆レイプ系シチュで普通に好みだったりします。それぞれシチュは手コキ、寸止め、尿道責め、オナホール、手・バイブ・ペニスバンドによるアナル責めなど。主人公に屈辱を与えるためか、奉仕に該当するフェラが一切無かったのが印象的です。姉妹の役割は姉がSっ気満載の拷問系、妹が屈辱的なシチュとある程度、分かれるのですが、姉が腹上死させたり、妹が拷問を担当することもあります。また、性器を結合してのセックス系は一部を除き、ほとんどありません。
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▲恨みを抱いている女性からのドSで相手に屈辱と痛みを与えるだけの性的攻撃が主です。
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▲だいたいが上記エロとの組み合わせ。

前編クリア時点でだいたいプレイ時間がクリア時間の3~4割ほど。まだ半分も終わっていません。

前編をクリアすると、相手側視点や第三者視点のドラマパートになります。この視点では男主人公も喋ります。また、現在の作品に通づるシナリオ的な面白さを実感できる片鱗が見えます。主に男主人公周りで何があったのかを語る真相パートです。「男主人公が妹をレイプする」という単純な背景だけでは無かったことがここに明かされます。

エロシーンは、姉妹視点の逆レイプ描写と、とあるキャラによる男主人公への主に手使ったM責めシーンです。
Relived_前編別視点シナリオ1 Relived_前編別視点シナリオ2
▲本作の中では貴重な女性視点の逆レイプ。

その後、2周目がプレイできるようになり、この時点でエロシーンが7つ前後追加されます。追加シーンはネタバレできずに伏せたようなエロシーンが多く本編では省かれたセックス関連の逆レイプシーンも目立ちます。

次は後編。同じ館が舞台で時系列としては前日譚にあたり、ある大企業財閥令嬢の婿養子になった男が令嬢の命令で一人の少女の世話をすることになります。その時に、「外見は子供だが何百年も生きている」「エッチなことを含めて彼女に何を命じてもよい」と言われ、「子供に欲情できるか」と反発する主人公。ですが……。

後編では男主人公もよく喋ります。前編と同じく割とクズな性格をしている主人公ですが、前編が因果応報であることに対して、今回は純粋な被害者に近い役割を持っています。話も淫魔との性交によってだんだん中毒になり、衰えていく王道的なシナリオです。

また、婿養子の立場で嫁に脅されても逆らえない葛藤、それを自分に与えられたメイドに鬱憤を晴らすクズ感、義娘との確執、少女の謎を嫁・メイド・義娘が知っていて自分だけが知らない屈辱など、与えられた境遇とそれに逆らう主人公という構図で物語的にもしっかりしています。
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▲妻により、辺境の館に住むことを強要され、あげくの果てにガキの面倒を命令される主人公。主人公じしんの性格も良いとは言えないことが言動から分かります。

ゲームシステム的には、次に訪れる場所は指示されるので迷うことはありません。館脱出系の前編とは対照的に、同じ場所なのにサスペンス的な怖さは無く、選択肢バッドエンドも1種のみ。基本的にエロシーンを含むメインシナリオを読んでいく感じになります。

エロ内容は淫魔・メイドとのエッチ。最初は男主人公も相手にしませんが、淫魔に挑戦させる形で関係を持ってしまいます。その翌日以降も、なんらかの理由で関係を持つことになり、やけに疲れた体、疲れても衰えない性欲、だんだん淫魔に依存してしまう欲望など男主人公も変に感じます。そして、変に感じつつも止めることができない中毒的な欲望に飲まれていきます。エロシーンは手などもありますが、ほとんどのシーンで騎乗位による気を失うまでの連続射精。後半になると、主人公が淫魔さんを襲ってしまうこともあります。
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▲後編のメインヒロイン。

メイドさんは、そんな主人公の戒めと、淫魔中毒になることを中和するため、主人公と身体の関係を持ちます。奥様からの指示ゆえか、基本的に主人公の言う通りのことを何でも聞きます。主人公が主導権を握ろうとしつつも、メイドさんの性技にあえなく撃沈するような描写が目立ちます。手・フェラ・騎常位・後背位など。だけど、主人公がだらしない場合は反旗を翻します。が、それとは別に奥様から指令を受けているようであり……。
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その他、後作にも続投するキャラが登場しエッチに参加することもあります。

なお、性質が淫魔みたいなので、感想では淫魔と書きましたが、作中で明確に「淫魔」と明言されたことはありません。ただ、長寿で、セックスによって人を殺してしまうことがあるという生態が描かれるのみです。

プレイ時間は4時間ほど、回想は前編28、後編17の系45です。前編はハードなリョナも含まれてM好きでもさらに人を選びそうな作品です。前半からリョナを無視するとエロシーンは、女性による強制的な連続搾精を取り入れたハードなM系作品として楽しめます。そして、後半については、まさしく圧倒的な女性の手管によって性的な衰弱死系のサキュバス的なエロの良さがギュっと詰め込まれています。

また、ファンタジー作品である「Distorted」以外の現代作品には本作のキャラが多数出演します。本筋のシナリオでは本作をプレイする必要は無いとは言え、キャラはがっつり関わってくるため、プレイ推奨となります。

ちなみにLizardの他作品の傾向はリョナ系も多少ありますが、どちらかと言えば後者のサキュバス的なエロが中心です。

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