絶妙な匙加減で融合した寝取られシナリオと恥辱段階差分エロRPG
段階差分の恥辱系と寝取られを組み合わせた女主人公エロRPG。
魔法使いである主人公サラの恋人カールはある日、魔物の攻撃によりいずれ死に至る呪いをかけられてしまいます。助ける手段は恋人を連れ4つの遺跡を回って、サラが魔法を使い装置を活性化させ恋人に使用すること。そのためには戦うことができないカールを連れて遺跡に回らなければいけませんが、彼を守るための力がサラにはありません。仕方なくサラを性的に狙っている力のある村人ワレリーを用心棒として連れていくことに。そして、ワレリーは何かあるごとにエッチな要求をしてきます。
▲村人の危機にサラを使って魔物を退治しようとするも呪いにかかってしまうカール君
メインでは寝取られに関するシナリオやエロシーンを進める間に、町探索では一般的な恥辱系女主人公段階差分エロが楽しめる構造。メインの寝取られは序盤・中盤でワレリーに調教されつつ、後半になると恋人カール視点が増えて一気に寝取られさが増します。女主人公段階差分が混じる寝取られ系エロRPGに関しては、ほとんどの作品が寝取られ関係を弱めに作っているのですが、本作は別。寝取られ特有の本格的な鬱展開エロを後半にがっつり用意しています。また、スワッピングなどもあり、寝取られファンを満足させるだけのポテンシャルがありそうな作品。逆に寝取られの耐性が無い方は注意。
ゲームシナリオはシステムはランドカット過去作の「ミーアのお仕事」で培った寝取られシチュをベースに「リアの聖杯探索記」のような衣装替えによる段階差分、避けゲー要素を組み合わせています。そのため、過去の経験を活かした堅実な作りのエロシチュとシステムとなっています。加えて過去最大のボリューム量と技術力の上がったCGを付加しています。
複数の町、ダンジョン、遺跡があり、各町を巡りながら呪いを解くために遺跡を調査しながら進みます。街道や遺跡・ダンジョンなどは避けゲーです。基本的にワレリーがカールの護衛という立場で先行しており、サラは一人旅。敵と接触した場合に魔法で倒すことができるのですが、サラの魔力が低いため、魔法に使用回数があり0になったら一旦町まで戻るという設定。
▲避けゲーダンジョン。敵の動きが遅いので難易度は優しめ。
ダンジョンの途中に必ず休憩場所(魔法使用回数回復)があり、イベントが発生。基本的にはサラがワレリーに襲われるイベント。また、遺跡でも魔法を使って装置を起動させる必要があるため、ワレリーにセクハラされるイベントが発生します。その全てにおいて、カールに盲目の魔法を使うなどしてカールの目の前など近くでエッチなことを行います。
▲カールへの嫉妬も交じって、奪うつもりで強引に迫るワレリー。カールの命が担保なので、逆らうこともできずに……。
今作は過去作より画力が上がっているのですが、一番それを感じるのは表情。特に困った、怒った、快楽によがる顔にエロさがあります。画像は立ち絵ですが、CGにもこの表情の作り込みは活かされており、いやらしさアップ。
▲いわゆる表情差分ですが、それぞれに独特のエロさがある表情で良い感じです。
2段階に用意されている寝取られ構造
今作の寝取られは面白い構造をしており、最初は恋人カールと間男ワレリーとなっています。ワレリーはサラにエッチな要求をするのですが、実はサラに惚れており、サラの頼みは断らないし、サラのために命をかける場面もあります。強引にエッチを要求される屈辱的な目にあいながらも、だんだんとその一途さにも惹かれていき、やがて決定的な瞬間が訪れます。そして、その後はサラとワレリーのセックス行為をカールは見せつけられながら自分の惨めさに泣く……という寝取られの定番ストーリーが行われます。
▲キスシーン。このシーンに限らずですが、ワレリーは何かとカールにバレないよう、そしてカールのなるべく近くでエッチに及ぼうとします。
▲粗暴だけど、時折カッコ良さを見せてくれるワレリー君。
▲後半はこのようなカール君視点のイベントも増えていきます。
その上でもう1つの構造といて、ワレリーが寝取られてしまうような場面も多々あることが特徴です。基本は遺跡やダンジョンでのサラ・カール・ワレリーの関係の変化を追っていくのですが、それと合わせて初めて新しい町に辿り着いた場合にも大きなイベントが発生します。この系統のイベントはほとんどが2人以外にサラが性的被害に遭う点が特徴です。
そして、ほとんどが歩行しながらエロイベントを探す系統や、場合によってはダンジョンそのものが1つのエロイベントになっていることも。例えば盗賊拘束イベント。普通の女主人公エロRPGで考えれば、油断して危機に陥り盗賊の言いなりになる定番のシーンですが、「ワレリーの目の前で犯され、敵はワレリーが太刀打ちできない」「ワレリー以外の肉棒を受け入れる」などの状態が付加するため、「元は寝取り役だったキャラが寝取られを味わってしまう」ようなシーンに変化していきます。その一方でワレリーが意図的にカールの目の前でエッチするようなシーンもあり、ちょっと独特の寝取られ作品だと感じます。
▲ある理由で焚き木が必要になり、町の人にお願いすることに。しかし、町の人達はサラを見て……。
▲サラが誘惑を担当し、ワレリーが隙を見て敵を倒していくダンジョン攻略イベント。ワレリーも作戦のためとは言え、他の男にサラの身体を触らすことに苦悩している様子もあります。
▲サラがとある脅迫に屈して裸で色々やっているところに遭遇してしまったワレリー。本作を象徴するイベントの1つです。
町中エロ衣装徘徊でほとんどのテキストが変化する段階差分系エロ
さて、上記メインイベントが寝取られであることに対し、段階差分関係は独立した恥辱系エロです。ほとんどのイベントが寝取られと分離しており、恋人に操を立てている女の子が、町中を薄着で歩いてセクハラされてしまいます。
キーとなるのは衣装。ワレリーはサラに色っぽい衣装の着用を強要します。第一弾がパンツ見せで、そして胸を大きく開いた衣装など。基本となる衣装は私服のアレンジですが、どんどん肌の露出が増えていきます。この衣装はメインイベント以外ではいつでも変更可能。そして、衣装が過激になると段階差分の次内容が変化していきます。
エロ関係で面白い設定はサラの体は他人がサラに情欲が沸いた時に魔力が上昇すること。つまり、他人がサラを見てエッチな気分になると、サラは魔力が上昇する形でそれを理解してしまいます。例えば、何気無いフリをしている男性が実はサラの肢体をじろじろ見て情欲を沸きたてていたり、情欲で男が隠れてサラをエッチな視線で見ていることに気づいたり。また、ワレリーによる脅迫では、魔力が必要な場面で意図的にワレリーがおばあちゃんを思い浮かべたりして情欲を下げて、サラにフェラなど過剰な要求をする場面もあります。後半になるとワレリーとエッチの最中にカールの情欲を感じるようなイベントも。
ランドカットは昔から恥辱段階差分系女主人公エロRPGのお手本となるような作り方をしていると思っていますが、本作も同様です。また、町中の80%以上のモブNPC達も衣装によってセリフが変化。一部のモブNPCになると、後半は立ち絵エロがどんどん登場します。
あくまでワレリーに無理矢理着せられたという設定ですが、それでもメインシナリオが進むと、だんだん耐性がついてより過激な薄着を、そしてエッチもなんとなく流されて……とどんどん卑猥に変化していきます。これら町エロに関しては全てがワレリー・カール以外の竿役であることです。単純な女主人公エロRPGとして楽しめる一方で、サラが浮気している・又は浮気していると取ることもできます。自らというよりは、ほとんどNPCからの強引セクハラ系ですが。
▲衣装によりモブNPCのセリフからミニエッチイベントまで変化。新たな衣装解禁で前の町に戻るだけでエロい。ちなみに衣装はまともな服を含めて4種類。
段階差分エロイベントは、最初の村だとショタのいたずら、おじさんによるオナニー覗きなどライト?なものですが、それでも3段階目になるとセックスを絡む内容に変化します。また、後半になると睡姦、調査という名目のレイプなど1段階目から強引なセックスを含むものに変化。
▲最初の村のイベント。ちなみにそれぞれツクールマップでの移動を含めたイベントになっており、恥辱系のツボをおさえています。
なお、面白い試みとして、衣装が無く段階差分が進めない時はその段階差分で2回目を行った形のショートイベントになります。例えば2段階目にいけない時は1段階目と同じ状態になって前回のことを思い出しながら、全く同じ行為になるということを1段階目のCGを利用しながら簡潔に描いています。
また、最後の衣装はメインイベントでは後半に何度も登場するのですが、町探索時に着衣できるようになるのはクリアフラグ(いつでもある人に話しかけるだけでクリアできる状態)が立った後です。この衣装に着替えた後は段階差分系でもセックス関連が多くなりますし、何気ないモブNPCでも立ち絵セックスエロが用意されている場合もあります。また、その後のサラの行動はエンディングに影響を与える場合も。
クリア後も別カップルを混ぜたスワッピング、村人であるサラは逆らえない貴族の命令による……などの新たな任意イベントが追加されます。後述する段階差分の一種ではあるのですが、ワレリーが関わることやエンディングにも影響しうる点も含めて、メインイベントの続きと言っても差し支えないでしょう。
特に伯爵関係のイベントでは館内で町人や貴族に全裸奉仕するイベントがあり、この内容だけでミニエロRPGと言っても良いレベルの作り込みやテキスト量がある素晴らしいイベント。館内にはサラと同じく税金免除などの特権と引き換えに奉仕する町娘たちが男達に抱かれています。夫・恋人持ちもあり。そして、サラが館内の男達に話しかけると、何かエッチなことを要求され、要求を飲むと立ち絵エッチが発生。終了後さらに話しかけると2つめのエッチな選択肢が、2つめ終了後話かけると3つ目プレイ内容の選択肢が。と、このように凡用エロ立ち絵を使った短めの簡易段階差分形式になっています。館内には10人ほどの男達がおり、全てにイベントが用意されています。さらにその中の何人かはCGありの特別イベントあり。
▲屋敷内は様々な人がおり、それぞれにミニイベントがあります。
▲それぞれ男性には初回イベント後、2回目、3回目と選択肢が増えていき、それぞれで異なるミニイベントが発生します。画像3枚目はミニイベント1回目。
プレイ時間は4時間30分ほど。回想はメインイベント11、段階差分9×3段階で27、単体2、エンディング3の計43。ただし、回想には無い伯爵家イベントや際どい衣装での町巡りで発生する膨大なモブNPCエロを含めると100近くの相当な数になります。
実は寝取られ役のカールがダメ人間過ぎて(何かとサラに頼ったり、サラに迷惑かけたり)、どうしてもカールには感情移入できずに寝取られざまぁでも見たいなと思っていました。どちらかと言えばワレリー視線。それでもカールの絶望さが伝わってくるイベントでは寝取られを感じましたし、カール→ワレリーだけでない単純構造が面白い作りをしている作品です。段階差分エロRPGと言うテンプレートを使いながら、ここまで本格的な寝取られ系を展開したサークルは初めてかと。
あと、単純に女主人公段階差分ユーザーにも勧めたいほど、後半の町徘徊や段階差分エロが良かったのですが、うーん、寝取られ感が強いゲームだけに是非とは言えないのが悩ましいところ(抵抗が無ければ是非)。
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