【エロRPG感想】メリディスの剣~革命の都と執行官の少女~(製品版)

メリディスの剣 ~革命の都と執行官の少女~
メリディスの剣 ~革命の都と執行官の少女~[八角家](DMMはこちら)

歴史物はファンタジーと異なり、当時の文化・宗教・身分・食事……とかなり大幅な知識が必要となり扱うことが難しい題材です。(なのでなろう小説で異世界転生が流行っても過去ヨーロッパ転生みたいな小説がほとんどない)

本作「メリディスの剣~革命の都と執行官の少女~」は、その歴史文化をゲーム内で再現した意欲作で、街には18世紀の思考・風習が溢れています。その土台の上に魔物や魔法などのファンタジー要素も組み合わせて独特の世界を形成しています。その上で、現代人っぽい男も1人登場。

架空だけど18世紀ヨーロッパ風土に忠実な世界観を持つRPG

架空の国であるシザース王国のメリディスに住む死刑執行官の女性レイシアが主人公のRPG。レイシアは、死刑執行人という職業柄、身体の解体には慣れていて、その技術を活かして医者の真似事をしており(実際にも執行人引退後に医者に転職した人物がいます。)、様々な特権も活かして、それなりには裕福な暮らしをしているようです。
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▲冒頭は衝撃的な刑執行からはじまります。娯楽として楽しむ観客もおれば、無実の罪で裁かれたと騒ぐ観客も。翌日にこの罪人の奥さんがレイシアに水をかせるイベントなど主人公の境遇は結構ハード。

メリディスの剣 ~革命の都と執行官の少女~_生活1 メリディスの剣 ~革命の都と執行官の少女~_生活2
▲平時なのでいつも死刑執行をしているわけでもなく、副業で稼いでいます。
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▲蔑賤職業に対する街の人々の反応。あくまで身分制度に則た規則に従っているだけで本人には好意的な人がいる点にリアルさがあるなーと。

地域こそ架空ですが、現実の18世紀に則り、銀行や新聞、行政院などあまりファンタジーでは珍しい組織から有名な物まで混在。カフェがあり、あれ?と思って調べてみたら18世紀ぐらいからポツポツ外食産業が登場するようになったとの事で、勉強になった事柄もいくつか。

貴族の特権に市民の怒りが燻りはじめ、暴動が今にも発生しそうな状態です。それとは別にメリディスを狙う外国勢力もあり、軍事・政治において国の緊迫が高まるばかり。

実はメルディスの舞台はおそらくフランス革命を参考にしています。もちろん、フランスでは無くメルディスなので革命がどうなるのか……など結末に違いがあります。架空歴史物語として物語を追うのが面白くなっています。この国、市民の革命に一部の貴族が加担してそうな気配があるんですよね。

史実のフランス革命では、政府が貴族の特権排除などで財政赤字を立て直そうとして失敗し、貴族の反感を煽ったのが始まりとされています。しかし赤字は膨らみ、貴族は王族の権威に反感、市民も国民議会を発足して貴族・王族に反発。この情勢で市民によるクーデター「バスティーユ襲撃」がおきます。その後も市民の運動が強くなりルイ16世は人権宣言を宣託。そしてモロモロがあるのですが、最終的に国王ルイ16世含め多くの貴族や王族がギロチンにかけられました。その後は市民同士の間で泥沼の情勢となるのですが、そこは本作に関係がないのでおいておきます。

「メルディスの剣」はこの史実を参考に大幅なアレンジを加えた歴史を辿ります。例えば主人公の友人で財務長官である女性イェシムも史実と同じく大胆な改革を実行して貴族の反感を買っています。ただ、大きく財政回復に成功しました。
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▲昔からの友人で、国の会計を担う重鎮。

王様も市民のために苦慮して貴族を抑えようとしています。また、現実ではマリーアントワネット王妃が散在するのですが、本作の王女様は王族としての義務を把握しているしっかりした方なんですよね。そう、王権派に善良な人間が多いんです(その変わり権益を守ろうと貴族のやり口が酷いのですが)。
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とは言え、欧州リアル近世話か?と聞かれると私はやはりファンタジー物と定義します。史実に則た戦争、文化風習などはしっかりと現実世界に則た歴史物でもあるのだけど、魔物・魔法などの定義があります。
メリディスの剣 ~革命の都と執行官の少女~_ファンタジー1 メリディスの剣 ~革命の都と執行官の少女~_ファンタジー2 メリディスの剣 ~革命の都と執行官の少女~_ファンタジー3

また、いかにもオーバーパーツを所持している人間(本人は自分を魔物と呼んでいる)がレイシアの前に表れて、彼女の家の居候となります。作中キャラからは意味不明な人なんだけど、プレイヤー目線で見ると未来人と丸わかりの設定で、どうも刑事関係でこの時代に来ている模様です。
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▲何故か一人時代のギャップがあるピート君。レイシアの辛辣な反応も面白い。ただ、出番が少なく彼に纏わる謎が何一つわかりませんでした。水晶に110と入力すると青年に声が届くらしい。本人は自分を魔物と自称しているけど、まあ間違いなく魔物のフリをしている未来人ですね。戦闘で火魔法は使えなかったし、未来人なら離れた場所に火を出す道具ぐらいありそう。

そんな中で、街の人がその歴史に基づいて生きています。例えば街人の会話で「イギリスが植民地インドでアヘンを栽培しようとしている」、「教会の医療は教義のため、身体を切る手術ができない」などの情報が飛び交っています。街の人達がその時代の考えで生きており、その時代の文化が芽生えていて……と、街の人々の会話から。
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▲ベッドの横に教典があるのはキリスト教圏だと常識ですが、あまり日本のファンタジーで反映されることはありませんね。このような些細な部分に18世紀の生活を感じられるゲームです。

また、死刑執行官についても「賤民職業であり市民権がない」「権利が多いため財政的には豊か」「特殊技術の専門集団として恐れられながらも畏怖の目で見られている」「街から出ることは不可能」など、設定が細かく、ファンタジーと言えど、ある程度現実の18世紀に則しています。
メリディスの剣 ~革命の都と執行官の少女~_図1 メリディスの剣 ~革命の都と執行官の少女~_図2
▲厳格な身分制度があり、街の人々もその身分に従った言動などが目立ちます。

メリディスの剣 ~革命の都と執行官の少女~_貴族1 メリディスの剣 ~革命の都と執行官の少女~_貴族2

▲貴族社会は選民思想が強く不正もまかり通るような社会。

身分が低いから皆から蔑まれているのかというとそんなことがないのが面白いところ。レイシアにも友人と呼べる人がいますし、衛兵などからは能力を尊敬されています。けど貴族の議員からは軽蔑され気味など、この複雑な人間関係もメリディスの剣の1つの魅力かと。レイシアは剣の腕もあるようで、衛兵からは頼りにされている……という描写もあり本当に身分と能力がままならない時代背景なんだなーっと。
メリディスの剣 ~革命の都と執行官の少女~_リーダーシップ
▲隠れた味方が多そうなレイシア

レイシアの人間交流物語

メリディスの剣は、この世界設定の元で死刑執行人であるレイシアが街の人々と接しながら、変化していく情勢の中、生きていくゲームです。世界設定は壮大ですが、あくまでレイシアが見たことを経験していきます。とは言え王族や財務長官がお友達なので政治的な話がしっかりと伝わってきます。

全4章+別ルート外伝構成で。1章でレイシアの紹介、2章で街の人々や主要人物を紹介、3章で街の人々と交流、4章で大事件発生。また、外伝では戦争関連の話が起こります(体験版は2章まで)。

事件が起こり、調査・解決する流れで進むためミステリー要素が強くなります。時代に即した事件であるのが特徴で、一例を紹介するとレイシアは下町で身分証を奪われます。取り返すべく下町を調査するのですが、その中で見つかる市民の貴族に対する不満、そして市民の生活や争いを扇動する貴族の暗躍などが判明していきます。

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調査の流れで下町貧民街の生活や数多く存在するギルドの仕組み、王宮内の政治など世界観についての知識が深まり、ついでに雑学的な知識も深まって探求心をくすぐるようなテキストは流石と思いつつ、各事件はそれぞれ、王都で動いている陰謀の片鱗が見え隠れします。そして情報が集まったところで4章では王都を揺るがす大事件が発生し、レイシアもその解決に翻弄する傍ら、刑士としての役割など自身の気持ちを整理することになります。
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全体的には起承転結が取れていて、世界設定の巧みさとテキストの上手さでぐいぐいと引き込む良いシナリオ構成です。ただ、物語構成としては長編のシナリオを強引に中編まで抑え込んでいるため、流れが急展開でプレイヤーが感情移入できない部分もあります。登場人物が多いため、一人一人のシナリオを薄くしているのが原因です。
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▲刑士の特権で売春宿を持っているレイシア。宿の従業員からは例外なく慕われています。このようにレイシアは敵も多いけど、市民・貴族共に理解者も多い。そして何故か経営者なのに下着が見えるような踊りをするハメに。

例えば現代人っぽいキャラがいるのですが(現代人じゃなく天使みたいな存在かも。)、冒頭で主人公と出会い、最終章ではそれなりの友好を築いている描写もあるのですが、ゲーム中に仲が良くなるイベントがないため唐突感があります。同じように知人が危機になるのですが、知人関連の描写はほぼ1イベントだけのため、いまいち主人公の大事な知人との認識ができませんでした。

さて、シナリオは個人的に満足していますが、マップの雑さと戦闘関連は少し気になりました。マップに関しては、街中がちょっと複雑ですね。また、ツクール標準バトルですが、雑魚敵が状態異常を多用するのでちょっと面倒です。序盤は大量に回復薬を購入する必要がありますがヒントがないため、一部苦しい場面も。

一応、ストーリーを楽しむためのゲームなので戦闘自体が控えめで中盤に主人公が回復スキルを覚えてからは一気に楽になりますのであまり大きな問題にはなりませんが。

催眠に触手にオナニーとバラエティに富んだエロライフ

さて、エロ関連ですが、メインで発生するイベントは控えめで戦闘敗北とサブイベ関連が中心です。序盤だとオナニーに加えて、異種姦オナニー、催眠オナニーなどオナニー関連ですね。良かったシチュとしては、1回目触手姦、2回目触手オナニーの2本立て。たまたま拾ってきた種が実は魔植物でいきなり、触手に襲われるレイシア……と1回目は為す術も無く絶頂してしまいます。しかしこのシチュには続編があり、翌日以降再び触手の元に訪れると、前の快楽を思い出し、自ら触手に股を近づけて触手オナニーをしてしまう……という風に変化してしまいます。
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▲一度目は不意に襲われて絶頂する触手も、二度目はレイシアのオナニーに使われます。ある意味、共存共栄?

メリディスの剣 ~革命の都と執行官の少女~_催眠オナニー
▲頭を洗脳されて身体が勝手に動いてオナったり、イきそうになったら急に止められてしまう戦闘敗北エロ。

オナニー以外は触手レイプや催眠中に胸を触られ絶頂してしまうなど。基本的にはレイプ風味っぽい描写も女性側が気持ちよくイくことのできるエロを目指しているように感じます。また、立ち絵のある女性キャラに関連するレズっぽいシチュもありました。基本はオナニー・催眠・異種姦・対人セックスもしくはその複合のシチュです。
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▲呪い解除の治療で催眠をかけられ身体が疼き男性に胸を許してしまう友人。この治療は(多少は未来人が暴走している面もあるけど)本当に必要な過程のようで、呪いの種類は気になりますね。

メリディスの剣~革命の都と執行官の少女~_レズ
▲もちろんお友達とのレズシーンも?

プレイ時間は3時間30分ほど。回想は21。暗躍していた魔物は何者か?現代人っぽい男性の正体は?など解決していない伏線については次回作に期待するとしても、詳細な世界設定を構築したのちに、その土台を使って街の人が生きている点にすごく魅力を感じました。物語としても気になる謎が多く、じわじわと引張ってきます。また、レイシア含め、王女様や財務長官の友人が激動の時代でトラウマを持ちつつも悩みつつ解決法を探す話は面白かったです。さて、一応レイシアの物語は完結しましたが、世界設定と言う意味では謎がまだまだ残っています。おそらく次回作なんだろうなと思いつつ、魅力的な世界観なので次を楽しみにしたいと思います。

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