小人戦記ザキ(製品版簡易感想)

小人戦記ザキ
小人戦記ザキ[赤コワ]

まず、前提として同人エロRPGユーザーにとっては、ほとんどが守備範囲外になるゲームということを念頭においていて下さい。エロシーンも含まれていますが、あくまで良作フリーゲームが好きな方向けのゲームです(逆にそちら方面で考えると、有料である分、品質の良さを様々な箇所で感じます)。

主人公達はクラスメイトが重体になったことに不振を抱き、あるおまじないを実行します。すると夜眠っている間だけ小人になって、とある場所に飛ばされる呪いにかけられてしまいます。この呪いは「現実と持ち物を共有できる」「呪い世界で怪我や死を迎えると現実でも同じようになる」など厳密な決まりがあります。呪いにかかった人間は全て同じ場所に放り込まれます。

小人世界はある一軒家が巨大化したマップ。通常は1マスで表現されるダンボールやイス、トイレなどのタイルセットが8×8マス使われるなど周りの物は全て巨大化しています。スーパーマリオブラザーズ3のステージ4(巨大の国)みたいなイメージ。また、アリなどの動物が敵として登場しますが、超巨大化している設定でめちゃくちゃ強いです。

また、多数の人間が小人世界に放り込まれており、中でも長い間生き残っているキャラは呪いサバイバーと呼ばれています。強者が安全なVIPルームを占拠したり、弱いものは見捨てられるなど非常に殺伐とした世界で、「VRMMOに閉じ込められる」「ゾンビで社会秩序がマヒした」などの世紀末サバイバルに近い問題が発生しています。そのため動物以外の敵として、人間系の敵も沢山。人間が襲ってくるメインイベントもあります。

この中で主人公達は呪いを脱するため、原因を探していきます。メンバーは主人公(男)とクラスメイト3人(男1、女2)、女性の先生の5人パーティー。後半は1人入れ替わります(死亡するわけでは無いのでご安心を)。また、パーティー以外にも呪いサバイバー関係者やら同時期に呪いにかかった人達やらも。小人世界は眠っている間だけのため、現実世界と小人世界を行き来します。現実世界で各フィールドを探索すると小人世界にいたキャラがマクドナルドやコンビニなどに出現することもあります。

注目したいのは、各キャラの変化。極限状態のため、ある特定のNPCやパーティー内のとあるキャラは日数が立つことにセリフや行動が変化します。また、日数が立つにつれ、前日は話していたNPCが翌日はいなくなります。序盤つっけんどんなキャラがだんだんとパーティーと交流するにつれ、協力体制を築いていきます。その他、愛人になると助けてくれる男とその愛人達、謎を振りまく黒幕っぽいキャラ、屋敷内各所にいる呪いサバイバー達などNPCの感情や立場が変化していく点が見所です。

なお、本編のみでは謎が残り、おまけ部屋の短編でとあるキャラの過去編をクリアすることにより謎が収束します。

戦闘バランスや育成バランスはとにかく序盤が辛め。最初のボス戦は2撃食らったら戦闘不能という状態で敵3匹が登場し、回復役より敵の方が行動順が早め。よっぽど運が良くないと、どんどん戦闘不能に陥ります。その後も(敵1,2体限定ですが)雑魚戦でも同様のバランスであり、序盤はとにかく苦しかったです。お金も溜まらず経験値必要量の多め。

ところが、中盤以降になるとだんだんと簡単に。というのも武器1つ、防具1つとっても装備するだけで随分と戦闘が楽になってくるからです。レベル上昇・装備の入手を実感できるバランすになっています。そして終盤になると序盤よりも経験値が入手しやすくなります。まぁ簡単かなと思ったらラスボスや隠しボスは強敵でしたが。また、ダンジョンとしては宝や敵を配置するためだけのマップが無いことは好印象です。

合わせてこの頃になるとダンジョン内各地でラスボスより弱い任意ボスが登場。それぞれ装備を落としてくれるためラスボス前の戦力強化に。私としては、序盤こそ運要素が絡みすぎる不満がありましたが、バランス的に育成の面白さが詰め込まれていた点が良かったです。

本当はここでエッチ関係の事を書きたいのですが、発生条件が分からなかったため、全6シーンあるうちの1シーンしか確認できていません。パーティーメンバーの、とある狂ったキャラに身体を求められるというシーンです。

ノーマルエンドですがクリアまで4時間ほど(Trueはあるはずですが、発見できていません)。隠しボスのみ未撃破状態。厳密なルールに基づくホラー作品で、どちらかと言えば熱血ミステリーに近いような作風。ホラーRPGとしては物語重視です(厳密な物語重視ゲームほどのシナリオ量はありませんが)。探索よりも戦闘重視で、序盤を乗り越えると、どんどん成長が面白くなってきました。

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