性欲処理は風紀委員まで![辰巳庵] (FANZAはこちら)
赤点で退学の危機にある女主人公テチがポイントを稼いで退学を防ぐため性処理委員会(風紀委員の別名)の一員となるRPG。性処理が公式に教育委員会より認められた世界観の中、生徒達を慰撫していく。
疑似オープンワールドなイベントシステム
学内では、メインイベントの進行、及びサブイベント、遺失物の捜索・返却、先生のお使い関連のミニイベントが行える。ゲームシステムは日数管理+バトルファックシステム。ただし、どちらも数値的にはゆるゆるで、雰囲気を味わうような調整になっている。
風紀委員のお仕事は、性処理に困って部活動や勉学に励めない生徒達に奉仕を提供し、生徒達からはポイントをもらうこと。及び、落とし物や人間関係などで困っている生徒や先生の悩みを解決してポイントをもらうこと。つまり、バトルファック系と悩み解決系の2種類の溜め方がある。
▲エロステータス系には各種、どのモブに奉仕したかのステータスもある。
ポイントはお金のような扱いで、各種エッチステータスの強化、アイテムの購入に使う。ストーリー上は退学寸前でマイナスポイントからスタートし、期限内に0以上にして退学を免れるようなメインイベントにも関わる。
学内で1日に活動できる時間は15:45~18:00までだ。マップの移動、奉仕(バトルファック)でかかった秒数などで時間経過し、18:00を過ぎると強制的に翌日になる。翌日になると体力は完全回復する。バトルファックは体感だが、瞬殺できると30分ほど、時間がかかると1時間以上消費する。また、保健室の睡眠で体力を回復するのに30分使う。1日2時間なので、30分でもかなりの消費であり、日数系のやり込みをする際は最大体力の必要性がわかる。
メインイベントの種類によっては日数制限がある。序盤なら赤点が原因のマイナスポイントを清算するまでの日数だし、後半にも日数制限イベントがある。が、いつも日数制限があるわけでなく、サブイベントをじっくり解ける期間も用意している。日数制限があるイベントもかなりの余裕があり、困ることはあまりない。
本作の長所は自由度の高さにある。さながらオープンワールド系ゲームをプレイしているようなゲームデザインになっている。
メインイベントの進行と共に解放される様々なサブクエスト群、学内を自由に周りながら好きな相手にエッチな奉仕をできるバトルファック。メインイベントや通常の奉仕より遥かに強力な性能を持つ「挑戦者」とのバトルファック。日数制限が無い時は、これら多数のイベント群を好きなようにプレイできる。サブイベントもメインイベントの章ごとに多数が一度に解放されるため、同時進行で様々なイベントが進んでいく。
▲奉仕を許せず挑戦という形でバトルファックを挑むキャラもいる。
ただし、サブイベントは、ほとんど人探しや物探しなのだが、目標のヒントが少なすぎる欠点がある。ヒントが無くて、及びヒントが分かりにくくて学内全てを周り虱潰しに探す必要があるイベントが多数。しかも特定曜日しか出現しないキャラもいる。Ci-enに作者公式の攻略ページがあるためクリアは可能だが、ある程度ゲーム内で完結できるような工夫は欲しかった。
また、サブイベントのうち、遺失物探しと先生のお使いはほぼお使いゲーのため、上記のような苦労にも関わらずストーリー的な報酬が少ない点もキツい。
代わりに、メインイベントは面白い。
テチは能天気な性格で、性に対しても割り切っており、悲壮感は無く、前向きに生きており逆に元気が湧いてくるような物語。性処理の価値観は「愛とエッチは別」「作業的なエッチ」などソープ嬢などに近い。プレイ中、学内派遣風俗業務があればこんな感じかなと何度か思った。ストーリーは学生の生徒会ものや委員会もの系統で見かける文化系スポコンのような青春ものに性処理を混ぜている。
▲テチの馬鹿っぽさと前向きっぽさが作品全体の躍動感を与えている。
サブキャラは少なめで、勝手をしながらも生徒を見守る風紀委員の顧問、風紀委員の先輩、そして竿業務につく委員仲間の男の子のみ。ただし、メインイベント及びサブイベントでは個性を発揮しており、委員会活動が青春ものになる一因となる。
▲性処理という特殊な学内仕事だけど、青春しているなと思うようなイベントが多々。
元々、辰巳庵の作品は過去作でもキャラ描写が上手く、コメディタッチでシナリオを牽引していく力がある。今作はあくまで性処理だが、サブキャラを仕事仲間、性処理を仕事と考えると、「仕事への取り組み方」みたいなテーマ性が見えてくる。少なくとも作者からの明確なメッセージは感じる。基本はコメディで進めつつ、これらのテーマを割り振ってくるので物語に対して妙な感動性も持つ。
やってることはひたすらエッチな奉仕なんだけどね。
サブイベントも、サブキャラの性格や考え方を掘り下げる内容だったり、モブ系キャラでも少し個性を出してギャグ風にしたりでまた本編とは異なる面白さを持っている。また、サブイベントに関しては、イベント中に特別な奉仕が行われ、その後のバトルファックに新たな体位が追加される特典がある。
▲その場かぎりのサブキャラにも物語上はしっかり個性がある。ただし、エッチはほぼモブキャラと同じで個性が無い点が残念なところか。
女主人公を見下ろす視点での独創的なバトルファックシステム
学内にはランダムにモブ生徒が配置されており、話しかけると奉仕をお願いされる。テチは体力と絶頂が、モブ生徒は性欲と射精が設定されており、テチの体力が0になるまえにモブ生徒の性欲を0にすると勝利。体力=性欲、絶頂=射精。
▲この種類のランダムNPCに話しかけて奉仕を選ぶと開始。
挿入ボタンを押すと体力、性欲、絶頂、射精が時間経過で少量減少していく。
▲アニメーションと共にリアルタイムにゲージが変動する。
モブ生徒の射精が0になると「射精」コマンドが追加され、実行すると性欲に大ダメージを与えることができる。逆に絶頂が0になると一定時間、一方的に体力が削られる。性欲、及び絶頂は一度0になり射精などでその効果を実行後、再び最大値まで回復する。
基本は時間経過だが、「触らせる」→「おっぱい」「ちくび」「あそこ」「アナル」を選択することで一定体力減少する代わりに敵の性欲、射精に中ダメージを与えることができる。
▲画面左にカットインが追加される
セックスバトルに勝利、及び途中でギブや中止すると、それまでにモブ生徒に与えた性欲ダメージ分をポイントとして入手する。体力ダメージはアイテムを使うか翌日になるまで回復できない。
バトルで得たポイントを使い、体力、絶頂の最大値の増加、相手射精時の性欲ダメージ量、時間経過ダメージの増量、「おっぱい」「ちくび」などを選んだ時の相手へのダメージ量をそれぞれ鍛えることができる。
バトルファックのシステムは以上だ。だが、本作のバトルファックはシステム以上にアニメーションなど画面表示の面でかなり頑張っている。バトルファック開始からヌルヌルしたピストンアニメーションが行われる。断面図もアニメーションする。「触らせる」場合には平行して部位アニメーションのカットインが表示される。射精時にはプレイヤーが選択した部位(中出し、外出しなど)の精液放出がある。
キャラ造形が綺麗でプロポーションが良いのでアニメーションが映える。中出しした時の膣からじわっと出てくる精液や、ピストン時の胸の揺れ方、仰向け、うつ伏せそれぞれでの胸の重力に対しての変形などがやけにリアル。また、Live2D系ではない手作り感も出ている。総じてアニメーションの質が高い。
体位は、ゲーム序盤、正常位、後背位のみだ。ただし、各種サブイベント時に新たな体位やコスプレをすることがある。例えば豹柄水着での奉仕を要求されたから水着コスプレエロなど。また、例えば全ての文化系部活モブの生徒に最低1回奉仕みたいな一定のミッションをこなすと先輩が新たな体位を教えてくれる。
▲サブイベントなどで体位習得。体位そのものがゲーム難易度には影響しないため、サブイベントをプレイしないことによるデメリットもあまり無いけど所持しているとやり込み要素を感じる良い安牌だと思う。
このようにして新たな体位が増え、バトルファック時は好きな体位でプレイできる。バトルファック中も相手が射精した後は好きな体位に変更できる。体位はダメージ量などに一切影響しないため、目的を持って攻略中でもその時の気分や好みで体位を決めることができる。
また、一部のイベントでは、標準体位に加わらないようなエロイベントもある。主にサブキャラによる奉仕活動だ。これらはマウス左クリックでピストン系の動きをし、右クリックで射精する。こちらも全てアニメーションが導入されている。
▲サブキャラもそれぞれ数種類のエロシーンがある。通常エロシーン、及びマウスの左クリックでピストン、右クリックで発射のどちらのパターンも各キャラ用意。
注意点として、本作のモブキャラはメイン・サブイベントで個性を発揮するキャラがいるが、エッチ時はほぼどのキャラでも使えるような凡用的なセリフになっている。ボスキャラ特有のセリフみたいなものは多少あるが少ない。ただし、上記の新たな体位はこれらの個性ある系モブキャラとのエッチ時に初めての体位となることで差別化をはかっている。
さて、実はバトルファックは戦略面で言えばかなりガバガバな仕様。モブ生徒とバトルファックすることによるインセンティブはポイント入手だが、ポイントは性欲に直結している。性欲は射精が0になることで大ダメージを与えれる。モブ生徒は話しかけるたびに性欲・射精の初期数値が変動する。
そのため、性欲が異常に高く、射精が異常に低いモブ生徒と戦うと、その時点では膨大なポイントを稼げる。また、モブの初期値が低い時を狙うと、単純に「触らせる」→「おっぱい」を繰り返すことで何度も「射精0→性欲に大ダメージ」を与える戦法が可能。そのため、鍛える箇所もおっぱいと射精0時の性欲ダメージ量アップの2つに集中し、たまに体力を上げる程度で効率もどんどん良くなる。
つまり、効率プレイを追求するとバトルファックの難易度が劇的に低下する仕様となっている。反面、本作のバトルファックは戦闘を楽しむよりはエッチを楽しむ&付加価値としてバトルファック風味の仕組みを取り入れている節がある。
プレイ時間は9時間ほど。体位は最終的に19+体位として登録されないサブイベントのエッチが4,5の約25種類。総合的には緩い難易度のバトルファックとお使いレベルのミニイベントを入れてオープンワールドの雰囲気を出しつつ、メインイベントやサブイベントに力を入れて物語を盛り上げ、バトルファックは単体のエロさの完成度で良さを出したゲームと言える。
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