壊される氷雪の姫君(製品版感想)

壊される氷雪の姫君_オープニング6 製品版感想(スクショあり)

壊される氷雪の姫君
壊される氷雪の姫君[U-ROOM]

外道勇者一行」と世界観が繋がっているRPG。2人の女性が過去の不幸な女性が誰かとの話題に「アイナ姫」と挙げられるところから物語ははじまります。とのことでオープニングからバッドエンド決定の意思が現れています。外道勇者一行でもサブキャラとして登場したアイナですが、今作はあの頃と繊細さなどの印象そのままに大人びており、改めて3年間で急激に画力が向上したサークルだと認識できます。

物語はゴロツキのアジトで輪姦奉仕を強制されるアイナルートオンリー、又はアイナを救うために奔走する弟王子のハーラとアイナルートを交互に繰り返すハーラアイナルートのどちらかをプレイします。単純にエロのみを見たいならアイナルート、ストーリーと戦闘も楽しみたいならハーラルートになります。

もう1つの観点は女性側の救いのない絶望ルート、又はハーラ側の寝取られ系にも通ずる絶望感がヒシヒシと伝わるルートの選択。女性側の絶望と男性側の絶望が相まって、終盤は心にズシンと重りが乗っかるような虚無感が出てきます。一見、凌辱ものに見えますが、テーマは完全に外道勇者一行の系譜です。

ということで、寝取られの虚無感と同じ感覚を味わいたければハーラ含むルートへ、寝取られが苦手だったり女の子が最終的に絶望して壊れていくルートが見たければアイナオンリー推奨です。ハーラ編のストーリーはハーラを追い込むためのものです。
壊される氷雪の姫君_ルート選択
▲ルート選択。アイナルートはほぼエロノベルと調教ミニゲームの繰り返し

アイナ姫は勇者バリゲス(外道勇者一行の元凶)の弟ゲドスにスラムにて拘束され、魔封じの足かせを強制装着。輪姦性奴隷地獄を味合わされます。
壊される氷雪の姫君_オープニング4 壊される氷雪の姫君_オープニング5
▲2人の少女達が過去の歴史を語り合う形で物語が進みます。
壊される氷雪の姫君_オープニング1 壊される氷雪の姫君_オープニング2 壊される氷雪の姫君_オープニング3
▲弟に見送られて旅立ったアイナは友人が攫われたため、ゲドスの本拠地に来て捕らえられます。
壊される氷雪の姫君_オープニング6 壊される氷雪の姫君_オープニング7
▲そして1年以上に及ぶ凌辱の日々。

それから1年経過した後から物語は本格的にはじまります。アイナ姫の弟ハーラは姉奪還のための作戦を練っていきます。ここで物語は戦闘ありでアイナとハーラを交互に進めるハーラルートと、戦闘無しのアイナルートで選択可能(単純にハーラ側視点が抜かれるだけ)。

ハーラルートでハーラはアイナ奪還のため、ゲドスの弱点を知る老婆と会います。老婆は理由不明でアイナ姫を憎んでいる様子、教えてほしければ「魔法のネックレスが見せる過去のある人物の追体験をして最後の選択肢を史実どおりにしろ」と要求。ハーラは 条件を飲みます。
壊される氷雪の姫君_ハーラ編プロローグ1 壊される氷雪の姫君_ハーラ編プロローグ2 壊される氷雪の姫君_ハーラ編プロローグ3 壊される氷雪の姫君_ハーラ編プロローグ4 壊される氷雪の姫君_ハーラ編プロローグ5 壊される氷雪の姫君_ハーラ編プロローグ6
▲なぜエリクの人生を追体験させるのか最後までわかりません。

そのためハーラルートは実質的に過去のある村に住む青年エリト(無口系主人公)となり、ダンジョンで魔物討伐をするゲームとなります。ハーラルートは全4回あり、ダンジョン最奥のボスを倒すとクリア。4人メンバーでハーラルート冒頭やダンジョンの途中ではパーティー間の会話があります。エリトの恋人である女の子がもう一人のオドオドした大人しめの女の子を見てイラついていたり、男性パーティーはそれを生暖かく見守っていたり。残念ながら立ち絵あり女の子のエッチイベントはありません(可愛いキャラなので別作品で登場してあげてほしい)。
壊される氷雪の姫君_エリト編プロローグ1 壊される氷雪の姫君_エリト編プロローグ2 壊される氷雪の姫君_エリト編プロローグ3 壊される氷雪の姫君_エリト編プロローグ4
▲村の若者達が魔物退治に出るいたって普通の話。わざわざ追体験させるってことは普通じゃないんでしょうね。
壊される氷雪の姫君_ダンジョン1 壊される氷雪の姫君_ダンジョン2
▲村の中には入れず、フィールドからダンジョンまで一直線。そのため、回復手段が限られます。

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▲オープニングやエンディングはほぼ王子・姫の話ですが、ゲーム本編でストーリーがあるのは、ほぼ、この過去話のみとなります。特に青髪の気の強そうな女の子は感情表現が豊かで主役っぽい役割を持ちます。

戦闘はMP,TP(作中では別名ですが)を使ったオーソドックスなツクールコマンドタイプ。重要な点は「攻撃力を上げないとダメージを与えられない防御力」。スキルや呪文には攻撃力の1.25倍、1.5倍ダメージなどの特性があり、一定攻撃力以下だとダメージを0にする敵が現れます。その他、そのターンのみ味方全員の攻撃力2倍、魔法攻撃力2倍などのスキルも。
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▲バフ関係が必須のため、他RPGの戦闘とはまた一風変わった赴きがあります。且つ、U-ROOMは凝った戦闘を作るサークルですが、今回はオーソドックスなタイプなので理解も簡単。

敵に攻撃が予め分かることも特徴。そのため、特定の強力な攻撃が来る場合は事前に守りに入れます。おそらく各章?ごとにLPが10あり、戦闘不能人数に合わせてLPが減少、0になるとゲームオーバーです。戦闘終了後は回復・攻撃アイテムが3拓で選べる仕様。バフや回復でMPがゴリゴリと削られていくため、この戦闘終了後のアイテムが非常に重要です。(所持数制限もある)
壊される氷雪の姫君_アイテム
▲それぞれのアイテムに所持数があり、リソース管理が非常に重要。

各ボス戦はひと手間、このバフや敵の攻撃を意識した戦略を求められます。が、ミニRPGのため、スキルや戦略の幅そのものは限られており、玄人が工夫するような戦略を簡単手軽に練ることができるのが、本作の戦闘的な面白さです。「ここはバフで全力攻撃だ」みたいなスキルをすぐ思いつくので、ボスを倒した後は妙な達成感があります。

アイナルートを選んだ場合か、上記ハーラ1日目をクリアした後にアイナ1日目がはじまります。アイナ側では外部からの圧力でアイナ返還要求が突き付けられます。ゲドスは文句を言いに出張、部下達はアイナを返還させないため、「アイナが自ら性奉仕のためここに残る」よう調教することを決定します。
壊される氷雪の姫君_アイナ姫プロローグ1 壊される氷雪の姫君_アイナ姫プロローグ2 壊される氷雪の姫君_アイナ姫プロローグ3 壊される氷雪の姫君_アイナ姫プロローグ4
▲1年たった現在も凌辱の日々。そしてアイナに寄生するため、下っ端達が策略を練ります。

アイナ編は全3回あります。毎回テキスト有りの輪姦凌辱イベントの後、アジト内にいる部下達にお金と引き換えに性奉仕をすることを命じられます。ここは徘徊イベントとなっており、部下達に話しかけて、下っ端が望む性奉仕をすることに。ストーリー進行と共に全3回イベントがあり、最初は膣のみ、2,3回目は口・お尻と選択内容が増えていきます。
壊される氷雪の姫君_凌辱1 壊される氷雪の姫君_凌辱2 壊される氷雪の姫君_凌辱3 壊される氷雪の姫君_凌辱4
▲逃げ出すことのできない徹底的な凌辱のみに割り振った独特の雰囲気。「BLOODY VIRGIN」の調教イベントを思い出します。

壊される氷雪の姫君_奉仕1 壊される氷雪の姫君_奉仕2
▲奉仕ではお金を貰えます。

基本的に特性は気にせず好きなようにプレイすればよいのですが、性奉仕で貰えるお金はハーラルート側と共通のためなるべく稼ぎたいところ。下っ端には「膣が好き」「口が好き」「他人の精液が嫌い」など特色があり好みの性奉仕をすることで貰える金額が大幅に上昇。プレイごとにLPが減少し0になると終了します。また、綺麗好きな下っ端に「精液塗れの状態で」接触するなど間違った性奉仕をするとお金を貰えないばかりか殴られてLPが大きく減少。

壊される氷雪の姫君_奉仕3 壊される氷雪の姫君_奉仕4 壊される氷雪の姫君_奉仕5 壊される氷雪の姫君_奉仕6
▲ミニイベント中のエッチはテキスト無し。身体の揺れ差分などでエッチを表現しています。

このアイナルートの凌辱と助かる希望、ハーラルートの必死にアイナを助けるため情報を得ようと足掻く姿、戦闘……これら全てが終盤ラストイベントの虚無感を演出するための構造になっています。もう本当に一気に雪崩れ込んでくると言った最終イベント。後味の悪さも出ています。

ただ、残念なのはエリト編ラストはあっさり終わりますし、王子・姫の虚無感が出てくるラストスパートはもう少しエッチシーンがあっても、とは感じました。ミニRPGとして製作しているため、仕方ないとは思いますが、題材やテーマ、そして物語のエロ的な引き込みが良かっただけにちょっと勿体なさも覚えます。

余談として、U-ROOMは世界観作りを丁寧にしていることも特徴で、「外道勇者一行」をプレイしていると共通する用語が多く、シェアードワールド的な面白さもあります。本編で活躍したキャラが名前だけ出たり、特定の用語でニヤっとしたり。ちなみにプレイ済みの方にはファンサービスとして、とあるキャラも(ノベル部のみですが)登場。前作未プレイの方には微笑ましい出来事に見えますが、前作をプレイ済みだと……。

プレイ時間1時間30分(アイナルートのエロのみに注力すると20~30分ほど)、基本CG7枚、テキストありエロシーンは6種ほどのミニRPGです。凌辱系のみを目的として考えると、価格の割にリソース量が少ない問題があり、U-ROOMの世界観が好きな方のファンアイテムという位置づけに近いゲームです。ただし、凌辱寝取られ系と同じような圧倒的な虚無感はそもそも真似できるサークルも少なく、この虚無を味わいたいと考える層なら値段相当の価値があります。凌辱関係のエロをミニゲームやエロイベントで楽しみながら、そして期待を出しつつ堕としてきます。バッドエンド確定はオープニング時から分かっているものの、緩急の付け方が上手く、ミニRPGでここまで虚無感を出せたのも凄いなと。私自身、久々にクリア後のなんとも言えない呆然とした感覚を味わいました。

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