紅獄の剣士ティーナ[しなちくかすてぃーら] (FANZAはこちら)
オープニングで魔女を討伐したと思っていた最強の二剣士であるティーナとセシル。ところが魔女は生きており2人に弱体化の呪いをかけました。解除する方法は3つの鍵を探し求めて魔女の前に辿り着くか、エッチすることで徐々に能力を取り戻していくかの2つ。2人は近隣の町で魔女に関する情報を集めることになります。
▲序盤に弱体化して盗賊に犯されそうになる事態に。
前作「琴子ちゃんはちょっと変。」はノベル系でしたが、今作はシリアスなメインパートや戦闘、複数の町があるRPG風味な作風です。その一方で、あくまでエロRPGの長所は利用しつつも、エロノベルに重点を置いたゲームにもなっています。
ティーナは男勝りで酒好きで乱暴な性格、そして何か曲がったことをする人間には鉄拳制裁をするガサツな女性。剣士として育った人間ですが、普通の結婚生活に憧れるなどたまに見せる乙女らしい一面もあり、そのギャップに可愛らしさがあります。強気な女性ですが、反対に隙が多いため変な男達に狙われることに。
反対にセシルはどことなくのんびりした雰囲気があり、村人達には優しく接っする安らぎを感じる女性。その心には母性や人に迷惑をかけたくない思いがあり、その部分をついて騙されます。序盤から性には興味あるけど、何でもないつもりでも性的なことが気になっているむっつり女性。なんとなく本作のような状況が無くても、ヒモを彼氏にしそうな騙されやすそうオーラが漂っています(ちなみに彼氏ではありませんが、似たようなエンドはあります)。
ティーナとセシルのエロイベント割合は6:4でティーナの方が少しシチュは多いのですが、セシルの分量もしっかりと確保しています。
基本はメインイベントとして魔物と戦いながら、魔女の残す印を探します。その一方でサブイベントとして2人別々に行動して町中や城内を調査することになります。サブイベントは一切行わずにメインイベントを進めることも可能ですが、サブイベントの方が圧倒的にボリュームがあります。そして、サブイベントの9割はエッチ関連。
▲サブイベント中、宿屋の前にある魔法陣でキャラ入れ替えとメインイベントの進行が行えます。メインイベントはほぼ1本道ですが、新しいダンジョンや町などに訪れることも(サブイベント時に再度訪れることは不可)。
メインイベントとエッチに集中できるように余分な労力がかかるシステムを全て省いています。城や町を行き来するテレポート、回想でのH発生条件ヒントなどから始まり、特に戦闘・ダンジョン関連。平原やダンジョンに雑魚敵が大量に出現しますが、タックルでダメージを受けること無く一方的に倒すことができます。そしてお金やアイテムを入手し放題(仕様上、経験値は入手できません)。そして、一部強制戦闘がありますが、味方のレベルもほぼ固定でレベル上げの必要が無く、戦闘に詰まる場面は最後までありませんでした。つまり、見せ場としての戦闘。そのため、戦闘やダンジョン探索はほとんど短期間で済ませて町でのエロイベが中心となるエロRPGです。
▲基本は一撃、特殊な敵に接触した時はカットインありの一撃。
1人1人の竿役に少しづつ堕とされる様を丁寧に描いたエッチ重視の作風
サブイベントはティーナとセシルが分担して調査します。いつでも主役の切り替えは可能。初めは城・町・スラムのみですが、後半になるとティーナのみ繁華街(スラムよりも無法地帯)も対象になります。調査という名目ですが、基本的にはエッチ相手を探すサブイベントです。それぞれ対象となる竿役の男と話すとエッチイベントが始まります。たまに幽霊退治や山ダンジョンに登って母を探すなどのクエストっぽいイベントもありますが、全てエッチに関わってきます。
▲後半にサブイベントで訪れる歓楽街の様子
ティーナとセシルでは竿役がほぼ別々です。序盤から発生するイベントはティーナは生意気そうなショタ、冴えない酒場の店員、スラムの浮浪者、セシルは生意気そうなショタ、城内で閉鎖職でこき使われているおじいちゃん、狂ってエッチしか興味の無い囚人などなど。章が過ぎると竿役が増えてティーナだと、こまし上手な盗賊団の親分から繁殖に特化した魔物などetc、セシルは酒場でウェイトレスをするなど。
共通している点は全ての竿役がキモ男風に描かれていること。ショタは小生意気な顔でお腹が中年腹で身体も太め。ホームレスなテント生活を送っており、ティーナもセシルも騙されて友人もおらず貧しい彼に構うようになってしまいますが、こんな栄養たっぷりの貧しさは明らかにおかしいのに、騙されるなと突っ込みたくたくなります。おじいちゃんやホームレスの浮浪者はヨボヨボで身体的魅力が無く不潔っぽさが出ています。囚人は「汚い」の塊。そのため、エロCGは常に美女と野獣(汚男)という構図になります。また、それぞれのキャラが立っており、単なる汚男とは言えず、それぞれのキャラに背景から主人公達と関わるようになった理由、嫌われ度などの情景描写をエッチ前のメインイベントなどでしっかり行っており、1段階目に入る前から存在感があります。
▲一部の汚男達にもちゃんと立ち絵が用意されており、一部はメインイベントにもがっちり関わってきます。
基本は4~7段階差分。1章につき2,3段階解放され序盤の竿役イベントに関しては中盤までに全ての段階が解放されます。そして同時期に中盤からの竿役が登場する流れ。中盤から登場する竿役に関しても肝男の段階イベントですが、ある程度淫乱度がある想定のためか、最序盤からフェラなどを強制されたり、不特定多数に身体を売るなど序盤よりもハードめに始まります。終盤は淫乱度が高いと単発イベントがいくつか解放されます。最初から淫乱なので主人公達が誘ってエッチするような流れ。
本作は1人の竿役で1つの物語として成り立っていることに注目です。段階差分の最後はメインイベントを放りっぱなしにしてその竿役とのエンドになっています。各竿役との出会いやエッチに至るきっかけはメインイベントで語られます。その後は呪いを解くために、又は脅されてのどちらかにより竿役と関わっていくことに。
堕ちていく段階がすごく丁寧に描かれており、最初は脅される(呪いを解くため)と理由ある状態ではじまるのですが、第3,4段階あたりになると、最初の条件を超えながらも自分が覚えてしまった欲望に抗えず必要も無いのに竿役に近づくようになります。その後の差分はエッチ三昧で快楽に溺れていき、最終的に何らかのエンディングになります。(汚男だけど)ある程度幸せになるような結末もあれば、不幸な肉奴隷のような結末まで彼女達の境遇はどの竿役を選んだかで大きく変化します。その後は淫乱度だけ上昇してエンド前まで戻ります。
それぞれ2人の一例を。
ティーナは女錬金術士に平原にいる亡霊退治を頼まれ、目的地には無抵抗の亡霊がおり一撃で倒します。しかしその夜はティーナを探して攻撃の効かない亡霊の集団が。ティーナは逃げに逃げて浮浪者のテントに逃げ込みます。すると浮浪者から隠れる場所を提供してもらうも、浮浪者も共にそこに隠れます。そしてティーナに密着して胸を揉み揉み。
その後は何故か亡霊が復活してティーナが再度撃退→否応なくテント内で浮浪者と密着して過ごすことになりますが、ある段階で女錬金術士が退魔薬を作り、それを振りかけることにより亡霊騒ぎは解決します。そして亡霊に悩まされることも無くなるのですが、何故かティーナは浮浪者テントの元へ。そして、目的も無いのに中に入り浮浪者に身を任せます。
そして次第に行為が徐々にエスカレートしていき……。
▲亡霊がいなくなる頃には身体が求めてしまって……。
セシルは城内の食堂で働いているおじいちゃんとは子供の頃からお世話になっています。そのおじいちゃんは独り身で生活のため若者と同じ仕事を無理しながら行っている状態。ふとお風呂に入った時に脱衣所の物音に気付いて覗くと、セシルのパンツを嗅ぐおじいちゃんの姿が。私だけで他に被害が無くおじいちゃんの慰めになっているなら……と我慢します。それを何度か繰り返すうちに、ふとおじいちゃんが無理をしていることを目撃してしまったセシルは薄着で脱衣所にのぼせて倒れたふりをします。するとおじいちゃんが身体を触って堪能されてしまいます。さらに、おじいちゃんにも懇願されて、倒れたふりを繰り返すうちにおじいちゃんがある要求をお願いしてきます……。
その他、少し特殊なイベントと言えば生意気なショタ関係。セシルには「母がいない」と母性本能を擽らせながら、胸をねだりつつも徐々にエッチ内容が進行、ティーナには(ティーナの不注意で)破いてしまったエロ本を親の形見として、代わりに実践させてと罪悪感を募る形で始めつつエッチ内容が進行。セシルに「ティーナには言わないでね」と同時進行させていることを把握させないような裏工作もしっかり。本作のサブイベントは2人が同時に堕とされるイベントはあまり無いのですが、その貴重な1つで且つ体験版から試せるイベント。さてさて、2人別々に段階差分が用意されていますが最後はどうなるのでしょうか。
▲プレイヤーの目から見るとバレバレだけど2人から見ると、ちょっと生意気だけど無知で社会的弱者であるホームレスショタ。さて、無知なのはどちらでしょうか。
また、エッチに関係の無いサブイベントとしては、商人からティーナが高級商品を購入するとティーナとセシルのミニイベントが発生。2人の縁のようなものを感じる日常イベントで、セシルが酔っぱらったティーナにいたずらされてしまいます。これだけ見るといい話ですが、セシルの新たなエッチイベント解放条件だったりするのでティーナの罪は深いです。
▲2人の素顔に迫るようなイベントが少ないので、個人的には、こういう日常パートがもっと欲しかったかな。
いずれも行為を描くだけに留まらず、主人公達の内面をテキストで表していることが特徴。「琴子ちゃんはちょっと変。」でも同様ですが、内面が「ちょっとだけ」だったのが「これくらいなら」とエスカレートし、最後には「もっと」とよがるようになるまでを丁寧に描いています。相変わらずテキストの質と官能を引き出す間合いの作り方が上手いです。
最終段階に堕ちるまでの変化がスムーズで、いきなり淫乱に切り替わったような矛盾はありません。また、後半のイベントは最初からある程度堕ちており、不特定多数段階差分イベントもあり、段階が進むとさらに堕ちていく過程が楽しめます。快楽堕ち嗜好をお持ちの方は確実に満足できる出来でしょう。両者とも最終的に自ら醜男に身体を許して快楽を貪る女性に変貌していく点はどの竿役でも共通しています。
▲ティーナは快感と女らしさが表に出てくる後半
▲セシルの場合は序盤から快楽に興味があるような描写があり、それがどんどんエスカレートしたため変化する描写です。
CGも基本的に背景まできちんと用意しており、そこにエロスを感じるような場面が多々あります。例えば自らベッドに寝て抱いてくれるよう誘う場面でのベッドであったり、牢越しにエッチする場合の囚人視点で胸を見たり、イベントが進行するとマンコが鉄格子ごしに中に入れてと誘うような位置にあったり。そして、1つの段階イベントで同じ背景を使いつつ、体位を何種も描いて目まぐるしく変化させるような手法を用いたり。同一作者さんがCGとテキストを描いたことによって、それぞれの組み合わせ方が最適になる見せ方を工夫しています。
▲複数の体位差分があります。
ちなみに脇役キャラを含めてプレイヤーから見ても心から幸せなエッチをしているエロイベントは1種のみ。それ以外は基本的に快楽堕ちか凌辱イベントオンリーです。1種類の段階イベントのみですが、アナル系もあります。
実は後半に熱い展開が待っているメインイベント
さて、メインイベントは、パターンが2種類あり、一つは魔女の痕跡を見つけてダンジョンを探索するパート。基本的にサブイベントのエッチは発生させずに進めることができます(30分~1時間もあればクリアできそうですが)。
▲サブキャラも活躍し、裏では魔女も暗躍するメインパート
ダンジョン前にサブイベントでは利用できない村に入って会話できることもあります。基本はダンジョンで敵シンボルをタックルしてお金やアイテムを稼ぎつつボスを倒します。メインイベントだとダンジョン探索や敵側情勢などシリアスなシーンも多いですが、探索中には適宜エッチなイベントを仕込んでいます。
例えば主人公の片割れが身代わりでエロ敵からエッチされて内容が少しづつ進行する間、時間制限内にもう一方がギミックを解くなど。また、ティーナのライバル剣士やセシルを師匠と慕う財務官の女の子の2人が立ち絵ありキャラとして登場しますが、どちらも戦闘可能で主人公達と同じく雑魚敵を瞬殺できる強さ。彼女らがパーティーに入って活躍する見せ場も用意されています。
もう1つのメインイベントが町中で進行する凌辱イベント。詳細は省きますが、町中で主人公達が陥れられて拘束強制エロに発展してしまうようなメインイベントもあります。上述する後半の竿役発生条件の主な原因がこれ。
そして進めていくと最終章。それまでのエッチが嘘のように熱い展開になります。敵である魔女は強大な力を持ち、一定以上の生贄が集まると不死になってしまいます。生贄が集まる前に倒さなければいけないのにダンジョンは足止めの嵐、そしてサブキャラ達も危機に陥り……。具体的には何を語ってもネタバレの嵐になってしまうため控えますが、序盤から存在するある伏線に対する答えが提示される回でもあります。若干プロットが甘いため読者としては置いてけぼりにされた感じもありますが、伏線の使い方は上手く意表をつく展開が待っています(意外性よりも唐突さが表に出ていたので、もう少し伏線だけで無く情報を小出しにしておいても良かったかも)。
なお、クリア後はサブキャラ目線のクリア後エピソード外伝が用意されています。個人的にお気に入りキャラだったので嬉しいコンテンツでした。
プレイ時間は8時間、時間の8~9割をエッチイベントに費やしました。ティーナが基本7の段階差分と単発7で差分含んで41、基本4の段階差分と4で差分含んで28、サブキャラは6(エールケ3、カルラ1、ベアトリス2)の合計75です。1つ1つのエッチイベントが丁寧で快楽堕ち系統の作風が好きな方は楽しめるでしょう。
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