魔王様の風俗街経営記(製品版感想)

魔王様の風俗街経営記_エリア5 製品版感想(スクショあり)

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魔王様の風俗街経営記
魔王様の風俗街経営記[ハイボク工房]

勇者に負けて金策にも困った魔王が側近と部下を使って風俗産業を母体とした町を作る経営SLG。町に風俗施設を建て、時間経過で稼いでいくお金を使って人間への賠償とハートを使って施設の拡張・開発をします。エロ同人にて売春経営ものは増えてきましたが、本作は「Fallout Shelter」などいわゆるブロックを組み立てて発展させていく系統の経営ゲームで、また他の売春経営ものとは趣が異なります。同系のゲームとしては、「ボクの奴隷娼館」があります。

施設はお金を払うことでエリアに建てることができます。エリアは縦7×横10の空間で、それぞれの風俗施設はブロック(縦2×横4など)で構成され、エリアの最大幅(横7×縦10)マス内に入るだけの施設を自由に建てることができます。施設は大きく分別するとスライム部屋・壁尻などの風俗施設と呼び込み・看板などの呼び込み施設の2つに分けられ、前者はお客とエッチをしてお金を稼ぐ役目、後者は施設に集客する役目を持っており、片方だけだと効率が悪くなるように設計されています。
魔王様の風俗街経営記_エリア1 魔王様の風俗街経営記_エリア2 魔王様の風俗街経営記_エリア3
▲各施設を自由に配置。
【kanban】
▲看板は実績を達成することで解除していきます。

接客が終了すると、接客を担当した魔物娘の経験値が上昇、お金とハートを取得します。ハートを使うことで、新たな風俗・呼び込み施設を開発し、お金を使うことでマーケティングと賠償金支払いができます。マーケティングは全ての施設の収益力が数倍の大幅上昇、賠償金支払いはメインストーリーの進行と新たなエリアの解除ができます。解放された新たなエリアは1エリア目と同じく縦7×横10の空間で自由に施設の配置が可能。
魔王様の風俗街経営記_開発 魔王様の風俗街経営記_開発2
▲開発画面。ハートを使って開発。
魔王様の風俗街経営記_選択
▲開発した施設を実際に選択して配置。

この要領で次々と施設を開放、順次エリア内の施設をその時点で収入効果の高い施設に入れ替えながら大金を稼いでいきます。また、それぞれの魔物娘のレベルは施設で自動的に上昇する他、ハートに余裕ができたらハートを経験値にすることも可能。
魔王様の風俗街経営記_レベルアップ
▲各魔物娘にレベルがあります。一人の魔物娘で売り子、セクキャラなど複数の施設に対応するので、2,3人を集中的に上げて彼女らが対応する施設で固める戦略もあり。

賠償金を支払う時に魔国と王国の情勢・勇者の動きなどのメインストーリーが進み最終的に膨大な賠償金を全て支払うまで進めればクリア。その後はエンドレスになります。シナリオはメイン以外にも悪魔将軍(魔王とよく喋る女将軍)が初めて仕事をした時などキーポイントでショートストーリーが追記されることがあります。
魔王様の風俗街経営記_シナリオ選択 魔王様の風俗街経営記_会話1 魔王様の風俗街経営記_会話2
▲基本は魔王と部下。イベントによっては勇者がお金を請求しに来ます。あと、会話がコミカルで非常に面白いのだけど、ゲームのメインでないためか会話イベントそのものが少なかったので個人的にはもう少し欲しかったかな。

クリア後は各風俗店を拡大した鑑賞モードが追加されます。
魔王様の風俗街経営記_回想
▲拡大アニメーションの他、回想専用でボイスも楽しめます。

このように一般的なブロック系建設経営の仕様を魔物娘に置き換えたゲームです。特徴は3時間ぐらいでクリアできるコンパクトさとエリア配置の面白さ。

序盤、施設が2,3作れるようになるまでは体感スピードが遅いのですが、その後は次から次に施設解放、解放された施設をエリアにどのように配置するか悩む時間など含めて忙しさで一杯。一つ一つの施設全てがオリジナルの手作りであり、次にどんな施設があるのかワクワクしながらお金を稼ぐことになります。

そして、本作の面白さは経営的な部分より、オリジナル素材による画面効果と好きなように配置できるビルダー系要素。

それぞれの風俗施設や呼び子さんなどは、静止状態・接客状態・発射後でそれぞれ2差分ほどの簡易ミニアニメーションが用意してあります。ポップなミニキャラで実用的かと聞かれると、ちょっと疑問ですが

その風俗施設を最大で計5エリア内に好きなように配置することができます。効率を考えれば後に解放する施設ばかりを相性の良さそうな呼び子さんとセットで配置する呆気ない内容になりがちですが、クリア後はお金を気にすることもないので(勿論ひたすら稼ぐことを目的としてもよいですが)、景観を気にした遊び方ができます。

例えば同じ魔物娘で統一してみたり、似たような風俗施設で統一してみたり。実績で解放されていく看板もそれを意識したような多種多様な看板があるため、凝れます。かといってドラクエビルダーのように広大では無く、決められた施設・看板に狭い配置のため、制限のある中でどれだけ個性を吐き出せるかなどの観点が重要となります。以下、試しに作ってみた2つのエリアを紹介。
魔王様の風俗街経営記_エリア4
▲ゾンビで統一したエリア。前作「復讐のゾンビ少女」の宣伝看板も。
魔王様の風俗街経営記_エリア5
▲左に公衆便所、右に賑やかな対比を意識したエリア。

私、実はビルダー系は嫌いで、その理由が長時間かかるからなので、本作のような小規模のビルダーは心地良く楽しめました。逆に凝ったものを作ることが好きな方の場合は、本作はリソースが少なすぎて物足りないと思いますが。

次に欠点。まずはバランス。小1時間ほどは、次々と施設やエリアが解放され、プレイヤーが操作しなければいけないことが山ほどあります。ところが1時間過ぎたあたりから急に遅くなってしまいます。解放する施設等は1割をきった状態でそこからクリアまで約2時間。もしかしたら私の効率が悪いだけかもしれませんが、少々ソシャゲなみに長時間の待ちが発生してしまいました。

もう1点は各施設の効果が分からない点。各施設に説明がないため、その施設は基礎値でどの位稼げるのか、呼び子や看板はどの位風俗施設に客を呼べるのか、どの位の範囲に影響を与えるのか、そのあたりのモロモロがさっぱり分かりません。そのため、計算して建物を配置する計画的な運用が難しく、画面で概算をなんとなく把握して試行錯誤で配置していくことになります。逆に、宣伝施設が大まかに営業過剰か、風俗施設多すぎかの目安を教えてくれるため、それを目安に適当に配置しても私のようにクリアできるカジュアルさが一つの魅力とも言えますが。

プレイ時間は3時間30分ほど。カジュアルに楽しめる良いミニチュアで絵柄重視の売春経営SLGだと思います。できれば、本作のロングバージョンが欲しい。

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