いたれりつくせり なんでもしてあげるギルドの話[くろと雑貨] (FANZAはこちら)
ダメダメなマスターが11ヶ月の成果を紛失してしまったので、残り1ヶ月で成果を出すため働く話。そのためギルドにいる唯2人のメンバー、カナンと紫音は身体を使って一気に評価を集めていく決意をします。
エロ可笑しいという言葉が似合うゲーム。会話には常にギャグを挿入するし話にオチをつけていて純粋に爆笑することが何度か。コメディのセンスがある作者さんですな。エロ系でギャグを量産できる方は本当に貴重だと思います。
そして、女性に甘やかされてエッチしたいという欲望がテーマになっています。「甘やかされたい」とは別の言葉で表現すると「童貞が初体験や結婚までにイチャイチャを楽しみたい」という欲望を叶えてくれるんですよね。あくまで女性に誘導される形で(男性がそれに気づいていない場合もあり)。
頭脳明晰で男を手玉に取るロリキャラと天然且ついじりやすい巨乳キャラの2ヒロイン
プレイヤーはギルドメンバーの2人カナンと紫音を操作してレステリアの町を探索し、困っている人に話しかけてお手伝いをすることになります。まず2人のヒロインを紹介。どちらもSとMで分かれるのですが、男性を甘えさせるという点で共通しています。
紫音は貧乳&小悪魔っぽい女の子。男への接し方が計算高く、飴と鞭の使い方を熟知しており、相手の心を見透かしたかのような言動で男の心を揺さぶります。この計算高いというのは、男を自分無しで生きられないよう包囲網を敷いていく意味もありますが、男が駄目になりそうな時に適格な言葉を言って励ます・叱ります。男が駄目になりそうな場合は上手く誘導して真人間として真っ当に働けるようにしたり。そう、作中の言動から恐ろしいまでの頭脳の明晰さと、相手の行動を読める適格さを兼ねそろえている女の子です。
男の浮気について「男が浮気して泣き寝入りする」ではなく、「そもそも男が浮気する気もおこさないよう管理」できる女性。頭が良いキャラは作者によっぽどのプロット能力が無いと物語で行動を描くことは難しいのですが、見事に描き切っています。物語の中に頭が良い具体例がどんどん出てきます。そして飴の使い方も上手で、男が癒しを欲しいタイミングで身体を使った奉仕をおこなっていきます。まさに小悪魔であり天使のような女の子。
ダメな男を調教して真っ当な男に変えることが得意っぽいドSな女の子。Sっ気のあるロリキャラっていいね♪と思うぐらい仕草が可愛いです。
▲ドSで適格に弱いところを小悪魔的についてくる紫音。
おっぱいの大きなカナンは優しめで元気いっぱいの女の子。だけど頼み事をされるとノーと言えない性格で、一所懸命だけど困っている男性がいた場合は、なんとか元気づけようとする心優しい女の子。でも単純な子なので、しょっちゅう男の依頼人に騙されては「頭なでなでして」、「おっぱいだけ」……のノリでどんどん断れず深みにはまっていきます。
また、自分では気づいていないだけでエッチな女の子のため、いざ騎常位でエッチを初めてしまうと相手がひぃひぃ言っても構わず自分の気持ち良さ優先で連続射精させちゃう暴走キャラにもなっています。
▲面倒見の良い女の子。ついでにいじられキャラ。
紫音が計算高く甘やかせるのならカナンは純粋な好意で甘やかせ、紫音が男にお願いさせるよう誘導してエッチさせてあげるならカナンは男にお願いされて仕方無くエッチさせてあげ、紫音が計算高く話を誘導するならカナンは相手にやり込められて誘導されます。見事に正反対なキャラ像。だけど、本作のコンセプト「甘やかせる」は徹底しており、性格は違えど男へ安らぎを提供しています。
▲二人の性格の違いから、紫音がカナンをからかう場面も。これはエッチな話をしている場面
その他、オープニングから登場しプレイヤーの分身っぽく作られているけど、あくまで脇役なギルドマスター。期限が来るまで仕事をサボり、その間に書類を無くした今回の物語の原因である男。そして、ギルドのお隣に引っ越してくる錬金術師のお姉さんもよい性格をしています。
▲報告書を紛失しているマスターにお仕置きをしている紫音と、それにびっくりするカナン。オープニングです
▲引っ越してきたお隣さん。媚薬を作ったことから、さっそく紫音ちゃんの言葉攻めにあっているようです。
簡易的な経営シミュレーションになっており、読むではなくプレイする感覚のある物語
この世界のギルドは戦闘等が無く、町のなんでも屋に近いお仕事。1日に働ける行動ポイントが設定されており、町の中で困っている人に話しかけてお手伝いをするごとに指定ポイントを消費、0になると1日が終了します。また、お手伝いがエッチな内容だと各キャラのHレベルに必要なH経験値も入手します。1日が終わるとその日に入手した評価ポイントとお金が集計され翌日に。
▲1日の終わりに収支。
依頼の発生位置は全体マップ画面ですぐに分かります。
お金の使い道はお隣の錬金術師な女の子と、しばらく日数が立つと解放される本屋さんからの便利アイテム購入。各お手伝いで貰えるお金や評価ポイントの入手倍率上昇、1日の最大行動ポイント上昇、H経験値入手など。
▲そこまでシビアなゲームでは無いのですが、毎日アドレナを購入しつつ、なるべく早くヴァガラスを購入して……と計画的に行動したくなります。
お手伝いは凡用で毎日ランダムで現れる、簡易的なお手伝いイベントと、各キャラ固有の男性とのお手伝いをドラマ形式で進めていくメインのお手伝いイベントの2パターン。ドラマエピソードはカナン4人、紫音3人の男性が対象であり、各4~6エピソード用意されています。各イベントは評判、各キャラのHレベルが一定レベルであること、特定の他キャライベントをこなしていること、そして錬金術師や本屋から特定アイテムを購入することで新たなエピソードが解放されていく仕組み。
▲お手伝い。イベント系以外は2,3枚目のような仕事をしている簡易ドットが表示されてすぐに終了します。
体験版はカナン、紫音で各1人の男性を終盤まで一気に見るような作りになっていましたが、製品版では上記フラグに合わせて各キャラほぼ同時に段階が進行していきます。エッチレベルの要素もあり、各キャラの最終イベントはほぼ終盤に集まっています。
また、日数や他のフラグによって段階的にお隣さん登場イベントやギルドマスターとのお仕置きイベントなどが発生していきます。日数解除ですが、あくまでクリア条件は一定評判以上になることなのでメインイベントでない点は興味深いところ。
つまりゲーム上は簡易的に機能を解放させていく経営シミュレーション的な作りになっています。一定評価ポイントを溜めるとエンディングに進めます。また、メインイベントが発生しない時は評判やHレベルが足りないことがほとんどなので、どう凡用イベントをこなし何を購入するかを考える面白さがあります。簡易経営的に物語が分散されており、段階差分系エロRPGのように、自分で選んで物語を見る楽しさがあります(あくまでドラマ重視の作風ではありますが)。
本格ドットとCGによって描かれる「甘やかされたい」世界のドラマと女性上位エッチへようこそ
本作はドットがとても細かく描かれており、画面解像度を大きくし画面全体を8×13マスで表示し、その中で1×2マス分のキャラドットを描くことで見応えのある歩行キャラを作り上げています。カナン、紫音の歩行時も良い出来ですし、お手伝いする各種男達の動きも良し。それに加えて全てのモブキャラがオリジナルのドット歩行キャラとなっています。釣りをしている女性、迷子の女の子、くたびれたおっさん、酒場のソファーでくつろぐ男等々。
加えて実際のイベントパートでは、各種これらのドット絵にイベント用の差分を用意することにより、各キャラの感情が伝わってくるレベルでドラマを表現し、持ち前のコメディ表現力と加わることで没入感が高い物語を実現しています。
これが、エッチを含む一連のメインお手伝いイベントでも生かされています。カナン・紫音のどちらもメインのイベントで登場する男性はダメダメ人間。そもそも本来の主役であるはずのギルドマスターもダメダメ人間ですしね。たぶん本作のターゲットである甘やかされたいユーザーが自己投影できるような男キャラが1人はいそうな気がします。そんな彼らをカナン・紫音流に甘えさせてあげる様が描かれます。それは単純なエッチだけの話でなく、物語上でも。
エッチシーンの特徴はドットアニメーション+CGの構成であること。CGは表情差分数枚で体位差分無し。体位差分の代わりにドットアニメでフェラ、エッチ、手コキなどの動きを再現します。特にセックス時の初めての挿入においては、入れる寸前、少し挿れる、さらに挿れる、最後まで挿れる、それぞれで一時停止がかかり、時には会話も発生することがあります。童貞卒業の初体験をすごく大事にしていることがわかります(男性の8割は童貞)。また、本作の女性上位は体位などでは無く、精神面的な意味合いが大きいですね。あくまで女性側が主導権を握っています(男性側が気づいていない場合も)。
また、「膝枕をしているところに前かがみになり胸を顔に当てる」、「一緒にお風呂に入る」など直接のエッチ以外のスキンシップも大事にしています。
▲エッチ後のお風呂。男性がしてほしいエッチ以外のスキンシップを大事にしていることが分かります。
▲キスに関してもじっくりと時間をかけて行います。このような身体的接触は比較的序盤から行われるのですが、脱衣やセックスなどは後半に焦らすあたり紫音も策士です。
あと、全般的にそのエピソードのみの衣装が用意されていることは注目点。可愛い衣装のドットで様々なポーズを拝むことができます。序盤は可愛いねレベルが後半になると、際どい衣装などで恥ずかしがっているドットなども。RPG方面でのドットとしては、本当に見応えのある作品です。
▲カナンはナースさんになって〇〇するイベントも。
紫音の場合は体験版だと「ニートのお兄さん」を更生させるエピソードが6段階に分けて行われます(体験版ではエピ5まで)。その方法は匠で、手コキなどで性行為はOKだと匂わせつつ「働いたらもっとエッチをしてあげるからね」と自発的に働くことを要求。そのまま、サボったり止めそうになると、飴と鞭を使ってお兄さんを奮い立たせてしまいます(この使い分けが上手い)。
エッチシーンではすごいあざとくて働いていないと「足責め」お仕置きを施し、自分の写真をオナニーの材料にしていることを知っていた紫音が隙を見ておっさんのオナニー現場に飛び込んだりとやりたい放題。相手を追い詰めることに関してはプロ、そして「お金を貢いでくれたらセックスさせたげる」と働かせることにも余念がありません。まさに「ダメな男をドSな趣味を生かしてダメ男のためにも更生させる」典型的なエピソードでした。でも、オチは.それだけで終わりではなく…..。ダメ男さんも不本意ながらアフターサポートで常に翻弄されるのでしょうね。
▲一回目の依頼、ダメダメなお兄さんと一緒に料理して小指を切ったので、指を舐め舐め。その後、紫音の盗撮写真でオナニーしているお兄さんの家に入っておしおき手コキ。本当に寸止めで止めちゃうあたりが小悪魔。
▲三回目はエッチ無し、ハロワで職業斡旋してブラックな現場で働くことになります。
▲四回目は仕事をサボっているお兄さんにお仕置き♪、笑顔が素敵です。その後は口説き文句みたいなもので慰めてあげてフォロー。まさに飴と鞭の使い方が分かっている女の子。
紫音は他に、「女が嫌いでエリートとして仕事をしている20代後半」「町に引っ越してきたばかりの内気なお兄さん」が対象となります。前者はツンツンしており、後者はいい人だけど非モテと分かるような人間。結局、彼女無しじゃ生きられない心と身体にされてしまうことは確定済みと想像が付くのですが、ドラマ内もどう攻略されていくのかが楽しめるパートでした。身体を簡単に全ては許さず、それでいてご褒美としてどんどん迫っていくシーン、素晴らしいですね。
▲初心なお兄さんにあーん。作中で明言はされませんが、紫音の言動からは明らかに男性の心境を察している計画的な犯行です。そして、こういうオチを付ける点が本作のコメディ的な面白さ。
▲お兄さんの変化が面白かったです。まさに小悪魔だと思ったエピソード。
カナンはなんだかんだと拝み倒されてどんどんエッチの深みにはまっていくパターン。体験版は妻と喧嘩中のおじさんを慰めるお仕事。最初は胸の上で赤ちゃんになりきっている男性を甘やかしていたのが、だんだんと生乳・手コキと男の(妻に見放された自分を救ってくれるならこれぐらいして欲しいとの)要求がエスカレート。しかし、カナンは勢いに乗せられてどんどん発展していくのでした。こちらもオチが良く、短いエピソートの起承転結を綺麗にまとめるのが上手いサークルだなと感じます。
▲1回目、妻と喧嘩しホテル住まいとなったおじさんにいいねいいねしてあげるカナン。
▲2回目、今度は頭よしよしから、男にせがまれておっぱいを舐めさせる赤ちゃんプレイをすることに。
▲3回目、男の話にのってしまい手コキプレイまで。頼まれると断れない子。
▲6回目(4,5は体験版では省かれています。)、ついにセックス要求。はじめは頼まれたからセックスをするも、その後は暴走。おじさんの許容限界まで絞りとることになります。
その他、助平で絶倫のおじいさんの看病、モデルのお仕事(エロRPGみたいに内容がどんどん過激化するパターン)、お仕事を頑張っている衛兵との交流などの話があります。おじいさんとモデルのお仕事は拝み倒されてついつい身体を許していっちゃう話ですが、衛兵のみ、頑張っている男性にカナンがどんどんアタックしていく他3編とは対称的な話です。この衛兵だけはダメ男じゃないですね。赤ちゃんプレイや膝枕パイ寄せなどの巨乳を使ったプレイが特徴。
▲まあ、最初は軽く触られるだけですが……。
▲モデルのお仕事。ドットがすごい可愛らしいですね。2エピソード目からは着る衣装がおかしくなり、その中でのポーズも要求されます。当然、こんな笑顔だけでなく……。続編のドットも素晴らしかったです。
▲衛兵とはなんかカナンから積極的に迫るラブラブさもあります。あくまでカナンからしたら仕事を頑張っている衛兵さんへのお手伝いですが、天然でどんどん暴走していきます。[
ちなみにカナンと紫音共通イベントとして、マスターに関しても数エピソードに渡ってのイベントがあります。
▲これが後のマスターの悲劇に
プレイ時間は3時間ほど、回想はカナンが13、紫音が12、2人同時が3に錬金術師1の計29です。文字通り声を出して大笑いしながらプレイしました。エッチシーンも女性常位系でフェチを突いており、女の子に甘えたい方は満足できるのではないでしょうか。私はエロシーンが見事にドストライクでした。そして、小悪魔な紫音推しです(若干、本感想も紫音に文章量を割いてしまいました)。他、ドットの質やドラマの面白さ、女の子主導の性癖もを含めて「性拓三妹~ポルルカ色欲物語~」が好きな方にもお勧めしたいゲーム。
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DLSITE:いたれりつくせり なんでもしてあげるギルドの話
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アップデートの感想
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ドット絵アニメーションや女性上位・甘やかし系であること。こちらはいたせりよりエッチシーンが逆レイプ風なハードさがありますが。
エッチ関係の嗜好は全く異なるのですが、主人公が紫音とカナンを足して2で割ったような性格しています。あとダメ男を管理する点も共通。
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