Hero’s Daughter～気弱娘アイナの成長物語～[王道・邪道・角砂糖]
恥辱系段階差分とシナリオ重視を組み合わせた女の子が友情のために国と戦うRPGです。女の子が隠語実況する形であり、エロテキストもとても良好。1回エッチしたあとの続きからくる期待と不安を混ぜた2回目が様々なエロシステムに搭載されていることが特徴。シナリオ関係もテーマが二人の友情と一貫しており、そこに正義のぶつかりあいによる対立を描いています。結末が想像できる王道系で、ハラハラドキドキな途中経過を誇るも心が温かくなる綺麗な物語です。
私がよく感想で絶賛する段階差分系や恥辱RPGが好きな方には自信を持ってお勧めと言える作品です。体験版序盤のオープニングエロがペチャ＆無知凌辱系のため勘違いされそうですが、数年前の回想の話です。性格的には少しロリが入った話ですが、成長した実際の主人公はロリ巨乳体型であり、ロリが苦手でも一般的な恥辱RPGが好きならそこまで問題は無いかと。回想で犯された通り、本編は処女喪失済みである点は注意。その代わりもう一人の主人公と言ってもよいキャラは処女です。
▲オープニングでは知らないおじさんに騙されてレイプされてしまう描写からはじまります。
友情と信頼を軸とした、王国に狙われる少女達の物語
ある村の教会にて孤児として住んでいるアイナはある日、自国から狙われているエルフの少女エリナを助けます。国王がエルフの力を狙っており、エルフの里への入り口を知るためです。幸いにもエリナの耳を隠す装飾品を所持しており、村ではエルフであることを隠します。最初は近所の森での薬集めや隣の町で買い物などお使いイベントですが、その中に事件の核心となる内容を交ぜながら、次第に重大な話に変化していきます。
アイナは嫌なことも嫌と言えず流される大人しい女の子。教会で一緒に住む孤児にセクハラされたりしながらも、村の人々に愛されており、特に村長からは娘のように可愛がられています。今までは弱弱しい女の子でしたが、エリナと友情を深めることで、彼女を守るためどんどんと精神的成長を果たして芯の強い女性へと変化していきます。エリナは、人間界に出てから迫害されており、そんな中で出会ったアイナに心を許します。最初は怯えていますが、だんだんと村に溶け込むと、従来の明るさが出てきます。村の住人達もちょびっとセクハラな人達が多いながらもアイナ・エリナに心を開いています。物語途中から村を守ってくれる王国の兵士達なども村人に好意的で、基本的には優しい世界観の中で人々が助け合う心温かい物語です。その中でアイナとエリナも友情を深めていきます。あくまで、将来は発展しそうな「友情」であり、「百合」ではありません。
▲二人の友情と絆が深まっていく過程。本作の肝です。
▲同時に、敵味方を超え、様々な人間がアイナを認め、アイナに救われ、信頼を得ます。この助け合う心による信頼もサブテーマになるかな。友情の次に物語に関わってきます。
敵対側の国王も民達に利益をもたらし讃えられる名君です。成果を上げた兵士には褒章を与え、犯罪者には王国に利益があっても厳罰を与えます。そして智謀にも優れ、どのようにしたらエルフの娘を捕えられるか先を見越して着々と部下に命令します。王国は隣国に狙われており、戦争に負けると国民が虐殺の憂目に合う問題があります。
▲この種のゲームで勧善懲悪では無く、悪役側にも事情があるシナリオは珍しいし、それ故に奥深い話です。
そのため、プレイヤー目線で見ると単純に国王から逃れるだけ、又は敵対する国王を倒してしまうと国が亡びる未来が見えます。でも、放っておくとエリナは攫われて国のために殺されてしまいます。優しい世界観で対立しあうことになる国王とアイナ・エリナの構図であり、この矛盾をどう切り抜けるか……。国王の側近に見つかりそうになったりとハラハラしたり、アイナの本当の生まれ故郷を探したり、魔物討伐をしたりと緩急あるシナリオを楽しめます。
戦闘敗北・戦闘エロ・差分エロのほとんどに2段階目差分を用意するこだわり
本編は複数町＆ダンジョンの構成です。ダンジョンをクリアしながらアイナとエリナの仲が深まっていくイベントや王国の暗躍などが進行します。序盤は村を中心に行ったり来たりですが、中盤以降は様々な町・村を訪れます。各章構成であり、章の終わりは必ず操作キャラがエリナに切り替わり新たな視点で同じ場所を回ります。
▲フィールド画面
イラストは多少の塗りの甘さがありますが、2人とも多少ロリが入りつつもボ・キュ・ボン体型が整っています。目線が少女漫画のように輝いている点が印象的。最近見なくなった同人らしい絵柄です。いわゆるヘタウマ系の部類が好きな方が好みそうな絵柄。（私はヘタウマ系いける口むしろ好きな部類なので、多少の贔屓はあります）
サブイベントはエロ・非エロ含めて、各町の立て札を読むことで「依頼」を受けて行われます。全ての依頼にストーリーがあり、「〇ダンジョンの敵〇を10体倒せ」のような単純なノルマイベントも、依頼主のバックボーン付きである場合が多いです。そして、依頼が新たな依頼を呼ぶことがあり、そのままミニ物語になることも。
町での会話差分が豊富です。重要イベント前後で村人の全セリフが変化したり、サブイベ前後でセクハラ系モブの全セリフが変化するなどテキスト量が膨大です。アイナとエリナ時それぞれでNPCのセリフを見ることで異なる視点が分かり、淫乱度や段階差分の進み方によってエロテキストがどんどんイヤらしくなっていきます。
新たな町には新たなエロがあり、ある程度淫乱になっていること前提で最初から「娼婦になる」ようなハードなサブイベントや、胸露出程度のセクハラは日常的に行われるようになり、後半の町になればなるほどエロがハードになります。
戦闘はオーソドックスなVX系のシステム。戦闘開始時の立ち絵表示までの時間が少し長い点や戦闘速度がツクールデフォな点は気になります。アイナは魔法使いなので、だんだんと魔法を覚えていくスタイルの成長です。雑魚戦は少々レベル上げ等が必要。各ボスは属性効果や、バフ系スキルなどを考慮して、ある程度戦略性のある戦闘を楽しめます。逃走がしやすいので、シナリオ進行においてほど良くプレイできるテンポを確保しています。
1つのダンジョンに1種族のみエロ敵が存在します。エロ敵の場合は服の脱衣攻撃や胸揉み、尻触りなどのセクハラ攻撃を仕掛けます。が、本番は押し倒し。押し倒されてしまうと「起き上がる」か「身を委ねる」の2拓のみとなります。そして、起き上がるのに失敗したり身を委ねた場合は敵が挿入含むエッチを仕掛けてきます。毎ターン、わずかなテキストと共に少しずつ進み、最後は射精して敵は一旦身を離します。
▲服を破かれたり、胸や尻を触られたり。
▲拘束凌辱系はターンごとに進みます。「身を委ねる」場合はアイナが期待するような空想を出してエロい。
▲そのまま、拘束を解かずにいると、2周目がはじまります。
身を離した後は射精の余韻に浸っており、隙だらけの状態。ただし、ここで立ち上がらずに放置すると、2周目に突入。第二段階差分と言ってよいほど1周目の続きを匂わせつつまるっとテキストが変化します。
▲絶頂すると数ターン動けなくなってしまいます。
これらの攻撃により絶頂値が溜まります。溜まる度合いはセクハラの内容に加え、アイナの脱衣状態、そして発情しているかなどで大きく変化。100を超えると絶頂して数ターンは動けなくなってしまいます。
また、ボス戦は基本的に戦闘敗北エロがあります。ゲームオーバー直行と宿等に戻される場合の2パターンがあり、後者の場合は2回目差分を用意。既知のエロを再び行われてしまう恐怖と期待は良いものです。
▲ボス戦エロ
▲ボス戦2回目。ボス戦は2回目差分が省略されるエロRPGが多い中、嬉しい仕組み。
物語も面白いけど、やはり本命は段階差分エロと通常モブミニエロイベント
一見、ストーリー型エロRPGに見えますが、プレイ時間の6,7割は町エロと考えても良く実はかなり段階差分系が混ざり合っています。メインイベや重要キャラの会話がキーになる場合もありますが、ほとんどは「依頼」がキーになっています。
例えばある町で仲良く暮らしている兄妹の依頼を受けると、その後、別の町で家出？か旅に出た兄妹と再会。また、その町で依頼を受けて解決すると、家の前でギスギスアンアンした声が聞こえ覗くと……など、サブキャラを主題としたミニエピソード群になっています。エッチに絡まなくても何気ない依頼が本編を補強する裏設定を語る場であったりすることも。
▲特定のキャラは最後までイベントを進めると覗きでエロイベントが読めます。
モブキャラは1人1人のテキストを練って作ってあるため、単純に話すだけでも面白く、1,2クリックテキストながらも読み応えあり。そしてセクハラ関係をする人物も各町に数人は用意しており、凡用のセクハラやエッチが始まる場合も。
また、本作は段階差分ですが、第一段階のほとんどは依頼からか、通常時にサブキャラとの会話を繰り返していると始まります。例えば、酒場のアルバイトを請け負う依頼で、酒場で実際働くと多少のお触りは許容するよう言われセクハラされます。裏路地に来て欲しいとの依頼を見て、ノコノコ行くとそのまま犯されるます。
▲酒場でのウェイトレスをしたら、アイナに憧れていた常連さんが暴走します。
▲1段階目後、2段階目のフラグが満たす前の状態。1段階目でのセクハラ内容を覚えた状態で、1段階目と同じことをします。この1.5段階目とも言える箇所のテキストがしっかりしている点は本作の長所です。この1.5、2.5段階は回想に含まれない欠点もありますが。
▲2章に入ると2段階目が解禁されます。その後、章をさらに進めると……。
▲そして通常の会話でも上記内容が当たり前になった上でのセクハラがはじまります。
その他、幼馴染みのいたずら、優しい村長に何かしてあげたいと思い偶然エッチな反応を見たアイナが積極的に、娼館イベント、主人公を尊敬する人間に睡眠薬を飲まされての睡姦、トイレを覗かれてからの発展などなど。また、また、各ダンジョンではセクハラ商人なるものがおり、彼にセクハラを許可すると物を販売してくれます。それぞれ3～5段階の差分で構成されています。それぞれアイナの淫乱度やシナリオの進行に合わせて次の段階差分が次々に解放されます。
▲教会で一緒に住む男の子によるいたずら。本編開始前から日常的に行われているようです。
▲セクハラ商人。各ダンジョンで別人扱いですが、段階差分のように内容が過激化します。
序盤のエッチはアイナの弱々で状況に流されて最終的に許してしまい、それが当たり前になるようなセクハラが第一段階や町でのモブエロにて行われます。その後、触られるだけからフェラなどに発展。その後、ほとんどまだレイプされていない段階(戦闘エロなどではあり)の中盤にて、選択肢によっては、とんでもない長期のエロイベントがあります。ある場所で一日犯された後、さらに宿屋で一日犯されるかなりハードな展開。
その後はセックス系のイベントがどんどん解放され、アイナもどんどん淫乱に変貌していきます。特に、他人のエロイベントを覗く時や、以前行ったエッチを再度行う時の期待などが如実に表れています。最終的に誰にでも股を開くと書くと語弊がありそうですが、一度身体を許した相手には何度も流されてエッチしてしまう女の子に変貌します。
▲後半の会話は実際のエッチに入る前と入った後、良い具合にエロさが出ています。
エリナ編で金髪処女巨乳のエロイベントも完備
各章の最後に変わるエリナ操作プレイ。その章で舞台となった町や村を探索できます。戦闘は無し。基本はフラグを満たせばクリアですが、その間に重要なこと、及びエッチ関係のイベントを発生可能。ヒントを教えてくれる犬がおり(意味深げな犬ですが、結局最後まで正体は不明でした。)、迷うことは無いと思います。サブでイベントをこなすと重要アイテムの入手などでアイナ編が楽になったりアイナ編の重要なセクハラを回避する選択ができるようになります。そして、同じ場所でアイナ編とはまた異なったNPCの様子を見ることができます。
▲アイナ編とは異なる町の人々の様子が分かります。右上にある赤が現時点でエリナ編のエロイベントが、青が重要サブイベントが残っている合図。クリアせずに先に進むと消滅しますが、分かりやすいので取りこぼしはないはず。
ある夫婦の夫はアイナ編のサブイベントで配達業務を行います。そして異なる町に住む気になる女の人とごにょにょにょと発展するわけですが、エリナ編ではなんと、無知なエリナを騙してのセクハライベントが発生。アイナ編では隣町の女と浮気する奴、エリナ編ではセクハラする嫌な奴、妻は全く気付かず可哀想と両視点を見ることで、全く異なる性質が出てくるキャラもいます。
▲マッサージ店で働いている過去を持つ夫による胸愛撫。
エッチ系は章ごとの複数段階イベントか単発です。エリナはアイナよりも巨乳。また、選択肢によるゲームオーバー直行イベントがいくつかありますが、その場合において処女喪失の凌辱が行われます。
プレイ時間7時間ほど(内訳戦闘・ダンジョン探索関連は2時間ほど)、回想はアイナ13(段階含め34)、エリナは7(段階含め13)、戦闘敗北エロ5、NPCエロ4の計56です。その他、戦闘中エロ、町中での単発セクハラなどが膨大にあります。淫乱度が溜まってきた頃のアイナのエロさが素晴らしかったです。エロイベントも大量にあり、メイン・サブ・戦闘中・戦闘敗北と隙が無いほどエロも定期的に発生、テキストの質もエロ・物語共によく、「友情」をテーマにしたシナリオの一貫性もありで品質の高いエロRPGです。
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