ココットの少女[Team-weak tail]
不幸体質の女の子トトラが集団イジメに合いつつも、みんなに認められたいと頑張るお話。その過程でトトラは隠れた魔法使いの才能を発揮し、世間から少しずつ認められていきます。不幸な境遇体質は「ドウグヤノムスメ」に近いところがあるかも。
ある日、母が魔物に攫われます。数か月後、魔物化した母がトトラの住む町ココットに襲い掛かり、多数の死傷者を出してしまいます。ココットの住人はトトラに責任転嫁、無視・陰口などを行うように。さらに過激な男達がココットの家に押し入り性的にも凌辱されるように。こうしてトトラは町の人に無視されつつ、肉便器として生きることになりました。「町の人達に認められたい」、「友達が欲しい」、こう願ったトトラは町の人達の困ったことを探すことになります。
▲攫われた母が魔物になって町にやってきます。
▲毎日のように身体を使って強制奉仕させられる日々。
序盤の町の印象は最悪の一言です。モブNPCと話すと無視されたり、話しかけないでと言われたり、陰口をたたかれり。ココットの町全体がトトラに悪意を持っています。普通の人でも、トトラに近づくと一緒にいじめられる事を恐れて近づかないよう警告を出してきます。まともに対応してもらえるのは酒場の客などココット以外の住人。とは言えあくまで初対面挨拶みたいなものなので結局トトラはぼっち。
▲これは辛い。
▲名前も立ち絵も登場しないため、前作プレイ済みでないと気づきにくいのですが、前作キャラも、こっそり出演。直接は語られないけど、間接的な口伝から終盤のシナリオでこっそりトトラを手助けしている気配も。
そして、道具屋、武器屋など販売物の主人に話しかけると売春するの選択肢が。選択するとトトラの家で性処理することになり、はした金が渡されます。騎常位、正常位など相手によってシチュは変化。また、任意イベントはこのようにお金を対価に発生しますが、メインイベント中は対価無しでエッチを強要され、諦めモードで従う場面が多々あります。肉便器になり、暫く立っているためか、身体は開発され、淫語を平気で喋ります。つまりゲーム開始時点で人間相手に対しては淫乱値が最高に近い状態になっています。
ちなみに売春に関しては2回目以降ショートカットが可能のため、何度も売春することで序盤から店売り最強装備を整えることも可能。
▲肉便器の生活。そして、母が襲ったことでは無く、肉便器に対して悪口を言うモブも。なお、デメリットもあるため売春はあまり行わない方がよいかも。
▲これらも売春することですぐに購入可能。些細なことかもしれませんが、アイテムの解説が面白い。
この町の中でトトラは困っている人を探します。基本は「魔物に誰~が攫われた」等の事件が発生し、「王都の兵士を呼ばなくてはならない」など時間がかかる上に早くしないと殺される状況にある人物を救いに行くメインイベントが発生。「今まで悪口を言った私に」と謙遜する依頼人に「行かせてください」と、魔法使いであるトトラがダンジョンに向かって助けにいくことに。
ダンジョンは基本的に雑魚種類1種にボス戦があります。体験版の2ステージはボス1体ですが、製品版以降は中ボスが複数体いる場合も。それぞれの雑魚戦、及びボス全てに個別の戦闘敗北エロあり。そのほとんどは2回目差分も用意されています。ただし、2回目は「初めて」が「また」程度に変わるのみでテキストに大きな変化はありません(それでも興奮するのが2回目差分ですが)。
▲雑魚戦。各ダンジョンに1種。後半に同種の色違いが現れることもありますが、エロシーンの基本CGは全て異なります。
また、ダンジョンボス、ダンジョン中ボス戦では救出対象であるメイドや娘がボスに凌辱されており専用のエロイベントで発見されます。戦闘敗北系は例外無く膣内挿入を伴うレイプ。そのほとんどが異種姦。盗賊のアジトに侵入するイベントがあるので、その時のみ対人。NPCが犯されているイベント戦で敗北した場合、トトラを犯していた敵は再度NPCを犯すようになり、その隙にトトラは一時離脱を決めます。再度訪れた場合は、再びNPCが犯されている現場を目撃した後に再戦となります。
▲ボス前NPC凌辱→戦闘敗北した場合トトラ凌辱→NPC再度凌辱(CG無しの簡易的なもの)でトトラ脱出。
救出対象と共にココットが帰還すると、あくまで町の一部ですが依頼主と救出対象、またその周辺がトトラにに対する評価を改めて優しく接してくれるようになります。依頼解決のたびに一部NPCのセリフが変化し、町の雰囲気はだんだんトトラを認める人と認めない人で分かれていきます。
▲助けることでトトラに対する感情を緩和させていく人達。
特に売春対象者やトトラの家で性奴隷を強要するような直接的なメリットがある男達は常に反発しており、トトラが町の人から認められだすと、焦ってトトラに性奴隷の自覚を与えようとします。そのため、依頼達成後に「町の人達にちょっとは認められた」と喜んだ夜に、凌辱イベントが発生し、絶対に認められないという惨めさをトトラに自覚させてしまいます。
▲上げてから落とす鬼畜ストーリー。
最初の3エピソードはこの流れを辿ります。が、後半トトラが町の人に認められだしてから、性関係とは別のシナリオ面でのさらに絶望させるイベントを用意しており、基本的に「依頼達成」→「トトラが小さな幸せを噛みしめる」→「より不幸な展開が続く」の流れが繰り返されます。この不幸な連鎖の中でトトラは最後に小さな幸せを手に入れることができるのでしょうか。それはプレイヤー次第。基本的に一本道ですが、エンディングは2つ用意されています。物語は王道なので結末も予想できるかと思いますが、ベストエンディングに表示されるCG1枚を見た時はプレイして良かったなと思いました。
また、エロテキストの質の高さにも注目したいゲームです。トトラ・竿役共に淫語をどんどん喋り(異種は喋りませんが)、調教された身体の反応を煽情的に語っています。私が感想を書こうと思った理由も一番はテキストセンスが良いなと思ったからです。ゲーム開始前から開発された身体ですが、異種に対しては初めてで、その恐怖を表現したり、対人でも嬉しいことがあった後に売春を強要される絶望など、その時その時のトトラの心情も分かるようになっています。
エロ的なギミックとしては体験版終了直後のダンジョンとなる盗賊のアジトに関しては個人的に一番実用的なシーンでした。雑魚に敗北した場合は牢屋にて凌辱。そして中ボスや雑魚の塊ボスみたいな中ボス戦が何度かあり、全てに対して敗北エロが用意されています。そこで終わればよいのですが、そのまま牢屋まで運ばれ雑魚戦と同じ牢屋の管理人に連続で凌辱を受けてしまいます。その時は「さっきイったばかりだから」など連続で犯されるようなテキスト差分が用意されており、単発イベントとは多少異なる赴き。そして、それぞれで2回目差分が用意されています。
▲普通に雑魚戦で敗北した場合は、牢屋で番人に犯されます。
▲そして各ボス戦で敗北した場合は、まず各ボスの凌辱後に牢屋に連れていかれて……。
▲ダンジョン内イベントも体験版ダンジョンより多量に存在します。
プレイ時間は2時間30分、回想は売春4、凌辱NPC女性3、オープニング・バッドエンドのエロシーン2、戦闘敗北12×2段階差分含んで25、回想には含みませんがイベント時の町人エッチ強要3で計37です。2段階差分はほとんどテキストの違いが無いので、実質は24かな。前作も含めてプレイした時のツクールデフォ感やダンジョン製作技術の面などの欠点もあって目立たないサークルですが、エロ関係はしっかり出来ており、凌辱好きやエロテキスト重視プレイヤーには体験版だけでもチェックしてほしいゲームです(体験版で40%ほどは遊べますので)。また、プロットも王道短編ながら気になる作り。今後、一定のファンを獲得して伸びていくサークルかなと思っています。
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DLSITE:ココットの少女
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