【エロRPG感想】軋轢のイデオローグ(製品版)シナリオ編

軋轢のイデオローグ_後半3 エロRPG

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軋轢のイデオローグ
軋轢のイデオローグ[ONEONE1] (FANZAはこちら)
システム感想は以下のページに掲載しています。

【エロRPG感想】軋轢のイデオローグ(製品版)システム編
エルフの騎士が仲間達と共にベヒーモスや犯罪者と戦うエロRPG「軋轢のイデオローグ / ONEONE1」の製品版感想です。この記事はゲームの概要やエロシステムなどの紹介をしています。

エルフや獣人が人間と共存する国、建前は平等を唄いながらもエルフや亜人は劣等種としての差別を受けています。女エルフの主人公クレイシアは、貴族に見下されながら、人類の天敵ベヒーモスやレジスタンスと戦う特務課の騎士として生きることになります。

今作「鬼と刀のメリトクラシー」から、約1年以上が過ぎ、満を喫して発売した今作、ONEONE1のCi-enページにおいても、ONEONE1代表のイチゴ氏は「ストーリー、キャラデザ、キャラ、音声、soundtrack、主題歌、演出などなど好きな事を全部やってみた結果こうなりました」と述べられており、相当な大作となっています。

英詩ボーカルを含む物語を盛り上げるオリジナル楽曲群、少年ジャンプのようなバトル漫画を軸にした王道シナリオ、シナリオとイラストと音楽が融合したドラマ、迫力のあるエフェクト、これら全ての高品質素材がまとまりのあるゲームを作り上げています。エロ関係に関しても、大量のエロアニメーションにCGイベントと、過去最大級のエロボリュームになっています。

ONEONE1RPGの順当進化のため、まず、ONEONE1過去作が好き、良質エロRPGがプレイしたい方にはまず安心して勧められます。悪堕ち、売春、全裸徘徊、戦闘敗北などの定番をおさえつつ、淫乱度によって変化する表情やセリフなど細かな変化も意識しています。そして特に勧めたいのは、東出雄一郎氏、るーすぼーい氏、衣笠彰梧氏などの熱血エロゲシナリオが好きなユーザー。商業フルプライスの熱血エロゲ名作と同量のテキスト分量があり、その筋のゲームが好きな方はシナリオに十分満足できるゲームかと思います。

シナリオライターはONEONE1のRPGシリーズに関わっている恒例の真田尚央さん。プロット作り・世界観・キャラ作り・シナリオ運びなど全てに相当な筆力があります。特に終盤はノベル部に力を入れており、音・演出・シナリオを含めた全てで目を見張る演出をいくつも仕込んでいます。

「軋轢のイデオローグ」は語りたい事が多いため、システム面とストーリー面に分けて感想を書きたいと思います。本ページはストーリー面。なるべくボカすように書いていますが、多少のネタバレを含みます。いつもの紹介を兼ねた感想というよりは「語りたい」を詰め込んだファン語りになってしまった感もありますのでご了承を。

熱血エロゲとエロRPGを融合した傑作

「軋轢のイデオローグ」は新たなエロRPGの形態を示したと思っています。それは商業ビジュアルノベル寄りのシナリオを上手にエロRPGの文脈に落とし込んだこと。売春や全裸徘徊、淫乱度による変化など女主人公エロRPG特有の要素は全て入れた上で、物語の節目には長大なノベル部があり、且つダレないレベルの文章・CG・エフェクト・プロットが用意されています。町の住人との会話や仲間との日常会話シーンはノベル部で語れないことを補完する役割を持っています。

話はクレイシア主観で進みます。でも、立ち絵ありのキャラは男女を含め、全てに見せ場のシーンが用意されています。特に男性キャラのかっこ良さが存分に出ており、熱血エロゲを褒める要素(これって男性向けエロゲ?)を地で行くゲームです。前作「鬼と刀のメリトクラシー」でも、その片鱗はありましたが、今作はそれを突き抜けた感があります。

RPGの戦闘パートと言えば、ボス戦でごまかされがちですが、本作の場合はしっかりノベル部での戦闘描写があります。男キャラ含め主要人物や敵キャラには戦闘用のCGが数枚用意されており、迫力があります。
軋轢のイデオローグ_後半1 軋轢のイデオローグ_後半2 軋轢のイデオローグ_後半3 軋轢のイデオローグ_後半4 軋轢のイデオローグ_エルフ組イベント1 軋轢のイデオローグ_エルフ組イベント2

騎士団ルートは物語面で一番力を注いでおり、特に後半部のノベルパートは熱き戦い、信念のぶつかり合いなどのドラマが次々と目まぐるしく展開していきます。今回の音楽はDTMの女性オペラボイスを使った戦闘曲やイベント曲、英語ソング数曲、ラップ曲などで、後半はこれらの曲を使ったノベル戦闘も見ものです。

壮大な風呂敷&ミドルプライス分量のため、途中は描写が足りない(もしくはモブ会話などで補強できなかった)部分もありますが、全体的に見ると、壮絶なクレイシア達の生き様を描いた素敵な物語になっています。

本作は「騎士団」「レジスタンス」「放浪」の3つのルートがあります。騎士団ルートは特務課の騎士として立場に翻弄されながら仲間と戦い抜くルート、レジスタンスルートは騎士団とは逆の立ち場で国を守ろうと戦っていくルート、そして放浪はONEONE1恒例の悪堕ちルートです。

おそらく開発者側は騎士団ルートに描きたいことを詰め込んでいるため、1周目のプレイ推奨です。レジスタンス側のキャラもどちらかと言えば騎士団ルートに見せ場があります。レジスタンスルートは騎士団ルートの裏側から見た真実などを知る世界設定補完の強いルート。ある程度の知識は知っている前提で進められるため、騎士団ルートをプレイ済みの方がよいかも。

別のゲームで例えると騎士団とレジスタンスはタクティクスオウガのロウとカオスルートに該当し、どちらも立場が異なる正義を抱えており、終盤は仲間や環境が変わるものの物語は1つに収束していきます。対して放浪はラングリッサー2,4の闇ルートに該当し、唯我独尊状態で、倫理観を放置したシナリオを楽しめます。

また、男女双方を描くシナリオということで、もう一つの見どころはカップル。本作の味方はほぼ男女で対になる組み合わせがあり、友情から愛へ発展するまでの初々しい関係を描いています。戦う者どうしの愛のため、不器用さも併せ持ち、少年漫画系のボーイミーツガールな恋愛劇もあります。
軋轢のイデオローグ_婚約1 軋轢のイデオローグ_婚約2
▲特務課とは反目する騎士団で、たまたま特務課と考えが似ている2人。婚約者であり、仕事でもお互いを労わる場面があります。
軋轢のイデオローグ_恋1 軋轢のイデオローグ_恋2
▲日常イベントではお約束!なお話も。
軋轢のイデオローグ_王様
▲王国上層部。見るからに悪人ずらであり、大臣はすでに序盤から悪だくみをする場面も。王様はカリスマを発揮し、民の信頼を得ており、終盤になるまで味方陣営か敵陣営か判明しません。

騎士団ルート

クレイシアは仲間と共に、人類の天敵であるベヒーモス・犯罪者を滅ぼすべく騎士団特務課の一員として活動をします。同じく同期の女騎士アネット、魔術参謀の片鱗を見せるクリフ、常に攻撃性を持ちつつも一線を越えない野生的な女性イライザ、幼なじみの熱血好青年なファルケ、諜報担当のヴィオラ。また、特務課のまとめ役であるゼップと参謀であるザラも併せて、練度の高い集団ができあがります。

特務課の中身は精鋭集団ながらも、使う側が腐敗している状況に置かれています。その実態は犯罪者の討伐という名目で高位貴族が不都合な真実を消すための指令、利権に不都合な人間を消すための指令を出すお抱え集団となっています。またベヒーモス退治などでは、別の(高位貴族の子弟のみで構成する)騎士団が手柄を奪うこともあります。正義と秩序を重んじる正統な所属ながら、正義側である王国側の矛盾した行動の数々、それに加担せざるを得ない騎士団面々。
軋轢のイデオローグ_騎士団ルート1 軋轢のイデオローグ_騎士団ルート2 軋轢のイデオローグ_騎士団ルート3 軋轢のイデオローグ_騎士団ルート4

また、クレイシアの種族であるエルフを含め、ゴブリン・オーク・魚人など様々な亜人は名目上は平等でありながら、人からは激しい差別を受けています。クレイシアも町の会話で差別を受けることも。つまり身分・人種という2つの差別を一身にまとっています。

クレイシアは正義の名の元に、「反乱を企んだ商人が、上層部と癒着しており1日で釈放」「捕らえた反逆者の話を聞くと、本来はそこに住んでいた種族で、住処が奪われ追い詰められたと動機を白状。ところが口留めに殺される」など、自分が関わった仕事にモヤモヤを感じてしまう展開に何度も陥ります。

騎士団ルートの通常クエストは、王国からの任務を受ける形ですが、任務に成功しても、このような結末が多く、プレイヤーにとってもほとんどが後味の悪いものになります。クレイシアや仲間達は憤りを感じながらも、民の平和のため、必死に任務につきます。また、合わせて日常時は各章で特別な仲間同士の交流イベントが発生し、特務課の絆の強さなどが描かれます。メインがシリアスなだけに一種の清涼剤となります。

さて、本作は様々な苦難がありますが、特に大きな苦難は「立ち絵あり仲間キャラの死亡」です。製作的には思い切った決断をしたなと思いましたが、そのための補完がルート分岐です。この騎士団ルートでの仲間の死は、物語的にも大きな意味を持たせています。

これら苦境と上からの圧力に精いっぱいの抵抗をしてきた各メンバー達は序盤と終盤で精神的に大きな成長を果たします。クレイシアも、序盤、流れるまま特務課にいますが、自分が何故特務課にいるのか目的はありません。正義を愛する信念はありますが、特務課の置かれた状況により、正義に対しての疑念もあります。これら仲間の死や様々な物を見ることにより騎士団ルート独自の答えを見出していきます。

主要人物

クレイシア
軋轢のイデオローグ_クレイシア
本作の主人公。騎士団に身をおくことに対する自信のアイデンティティに最後まで悩んでおり、仲間・友情・民側の反感・貴族の傲慢と様々なものを見聞きします。同人エロゲの主人公であるためか、普通にエッチを楽しむ淫乱娘の出来上がり。騎士として任務を達成しながら売春・敗北エッチとどんどん淫乱度が上がっていくことになります(処女プレイも可)。

彼女の仲間への思いや愛情は一つのテーマにもなっており、終盤は仲間の思いがどう昇華していくかで大きなドラマが彩られます。

アネット
軋轢のイデオローグ_アネット
騎士団ルートではもう一人の主人公と言ってもよいほど活躍するキャラ。ベヒーモスとの戦いでは頼りになる優等生として、日常では笑顔が可愛い友人としての一面を見せてくれます。美人のかっこいいお姉さんを体現している女性で、痺れるセルフも多い。その一方で彼女にフォーカスが当たると弱い一面も出てきます。壮絶の一言で語るには温いぐらいの彼女の思いと経験を知ることで、さらに彼女に感情移入できるでしょう。幸せになってほしいキャラの一人ですね。

ファルケ
軋轢のイデオローグ_ファルケ
幼馴染みのお兄さんポジション。つまりお互いに憎からず思っており、だんだんと愛情を自覚するように……というベタな役割を担うキャラ。

登場キャラの中で一番成長したのはおそらく彼であり、作中を通して先輩たちからの訓練、クレイシアとの交流、危機など一通り成長すべき出来事に遭い、みるみると成長します。後半はもう性格に面影がある別人。少年漫画の主人公キャラです。終盤は彼のカッコ良さに関する見せ場が多くて本当に盛り上がります。童貞?。

私の場合、クレイシアが淫乱だったので、彼との幸せな結末は迎えれませんでしたが、おそらく騎士団ルートの締めは彼との愛情でしょう。

クリフ
軋轢のイデオローグ_クリフ
秀才お兄さん。下記ザラの教えによって、見る見る成長するキャラその2。冷静沈着で的確に判断を下す彼ですが、激高する時もあります。冷静キャラのため、彼がいざ怒る時、狼狽する時含め取り乱す時は普段とのギャップが激しく、それ故に物語が盛り上がります。童貞。

余談ですが、ゲーム開始時は、男キャラ童貞で女キャラ未処女率が高く、男性向けエロゲのタブーを堂々と破っている貴重なゲームです。

イライザ
軋轢のイデオローグ_イライザ
戦闘狂、そして何故かクレイシアを慕っているバーサーカーガール。狂犬で何かあれば相手に絡み半殺し。彼女も別の意味での成長キャラで、自身の狂犬に向かい合いながらも、一線を越えない強さを覚えていきます。序盤は迷惑極まりない馬鹿という印象でしたが、だんだんと愛すべき馬鹿に変化していきます。レジスタンスルートだとあるキャラに慕われてアタフタする一幕も。

ゼップ
軋轢のイデオローグ_ゼップ
特務課のまとめ役。かっこいい役どころを全て持って行ってしまう。かっこいい事しか言わないし。体験版時はキャラ死亡展開あるなら、真っ先に死亡フラグが立つキャラと思っていました。実際どうなるかはプレイしてもらうとして、思ったよりも壮絶な過去を持っていてびっくり。彼自身の精神が強いため、過去を克服していそうな点もポイント。セリフや行動もイケメンだけど、内面もイケメンなんですよね。

ザラ
軋轢のイデオローグ_ザラ
参謀のお姉さんキャラで様々な助言でクレイシア達を導きます。つまりメンバーの成長を促すための担当。彼女の影響によりクレイシア、他特務課新入生は大きな精神的・肉体的成長を果たします。戦いは苦手ですが、知略性で戦闘も活躍してくれます。

見せ場は個性的なメンバーを率いてベヒーモスと戦う騎士団ルートです。が、騎士団の次にレジスタンスルートだと感慨深い一幕を見ることができるでしょう。ハニートラップというより、騎士団に便宜をはかってもらうため、自分の身体を使う強かさも持っています。彼女の過去も壮絶でびっくり。

ミネルバ
軋轢のイデオローグ_ミネルバ
貴族の矜持を知る貴族女性。特務課を使いっ走りにして手柄だけ頂くもう一つの騎士団に所属しており、堕落ぶりに飽きれています。フィアンセに敬意と静かな愛情を持っており、彼女を幸せにできるか、それとも別の男に寝取られてしまうかはプレイヤー次第。バックボーンが薄いことと、別騎士団所属のため、騎士団系女性キャラにしては扱いが薄くなってしまっている点は難点かも。今作のキャラでも特に芯がしっかりしているキャラだと思います。

ドミニク
軋轢のイデオローグ_ドミニク
ミネルバの婚約者。いかつい顔をしながらも、言葉使いが紳士で弱気な面もあるギャップを狙ったキャラ。学生時代は顔をネタにいじめられてそう(性格的にも)。役回り的に中間管理職であり、上からの理不尽な命令、下の不甲斐なさなど苦労を一身に背負っていそう。能力が無いことを自覚しており、無いなりに出来ることを精いっぱい足掻く男性として描かれています。男性キャラの中で一番出来ない奴だけど、それ故に足掻く姿にかっこよさがあります。童貞。

レジスタンスルート

騎士団ルートから任務の失敗が続くと分岐するこのレジスタンスルートルート。オープニング時は「エルフの孤児が騎士団を追い出されると娼婦しか生きる道がない」と散々脅されていますが、蓋を開けると自由な「冒険者稼業」を続けています。クレイシアが落ち着いた町がたまたま、とあるレジスタンス組織の隠れ家がある町だったために、序盤は冒険者、中盤以降はだんだんとレジスタンスにも関わっていくような話になります。
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▲町での行動に騎士の制約がないため、好きに生きています。

レジスタンスルートの扱いは「騎士団ルートの裏側を知ること」及び「大団円への道のりを作ること」。諜報担当が優秀なため、事件の裏側でどんな関与があったのかなどが分かります。また、騎士団ルートはテーマ柄、ハッピーエンドとは言えません。レジスタンスルートはハッピーエンドを目指すべく再構成したシナリオとも言えます。

レジスタンスルートは、「クレイシアが、生き生きしている」。これが第一印象です。上からの圧政も無く、好きに依頼を受けて好きに解決。淫乱度があれば、時たま娼婦みたいなお仕事も斡旋されます。レジスタンスとの付き合いもがっつりと言うよりはあくまで依頼の一貫で手伝っている距離感であり、クレイシアが「自主的」に行動を起こしていることは一つのポイントでしょう。
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▲レジスタンスと組むも、倫理観は残っているため、非常になり切れない部分も見え隠れ増します。

また、未処女になればデリヘル稼業も行うことができ、まさに「なんでも屋」。クレイシアの精神そのものは騎士団ルートと同じため優しさや正義感を持ちながらも、肩の力を抜いたような生き方であり、住む環境の違いにより境遇も変化するのだと実感します。

また、拠点となる町は「お綺麗な」騎士団ルートに対し、民の様子が間近でわかる「泥臭さ」があります。そこら中で娼婦と男が馬鍬っており、且つ暴漢者もいます。それでいて秩序が成り立っており、逆に暴漢を叩きのめす女性達もいます。依頼内容も、レジスタンスの抗争や村人の生き様に関係した内容で、草の根を生きる底辺で暮らす人々の生活感を強く感じます。騎士団ルートと時系列的な結果は同じでも、見る方向が全く異なっています。また、騎士団ルートのような後味が悪い結末もあまりありません。

騎士団ルートがプレイヤーにもクレイシアにもストレスを与えることによる後半のカタルシスを狙った内容であることに対して、レジスタンスルートは、じょじょに立場を明確に問題点を片付けていく正統派の物語になっています。シナリオ分量は騎士団ルートより少なめですが、こちらも味のあるルートになっています。(クレイシアのいなくなった騎士団側をもう少し描いて欲しかった感はあります)

主要人物

リューゲ
軋轢のイデオローグ_リューゲ
最大レジスタンス組織の代表であり、飄々としたおっさん。このおっさんもエルフ(耳が細長い)なので、エルフとは何ぞや?と少し自問してしまいました(エルフのイメージって細長い中性顔だよね?)。おっさんキャラで、周りのこともよく見ており、情報管理や戦闘力があるため、危機になったらすまし顔で救ってくれる頼りになる奴。彼の登場度合いは当然レジスタンスルートの方が大きいのですが、むしろ活躍は騎士団ルートであり、大人の包容力みたいなものを見せてくれます。男キャラでは一番のお気に入り。

モニカ
軋轢のイデオローグ_モニカ
リューゲと共に組織で活躍するエルフ女性。実はとある戦闘時のインパクトが強すぎて、普段のおっとり風味の日常の印象が薄れてしまってます。いや、戦闘時の暴力的なまでのセリフが良かったです。彼女も騎士団ルートの方が活躍している印象がありますが、レジスタンスルートでも大事な役割を持っています。頼りになる先輩。

リタ
軋轢のイデオローグ_リタ
猫耳美少女。実際は凄腕魔法使いですが、シナリオ的には愛でるためにいます。ぺろぺろ。実際、彼女に関しては一部戦闘シーンを除いてシナリオ的な見せ場は特にありません。でも、騎士団ルートで後始末に現れたり、レジスタンスルートで皆から可愛がられていたりと、ハードなシナリオの清涼剤になっています。まあ、進め方によっては、こんな清涼剤がぐちゃぐちゃに犯される場合もあるのですが。

ヴィオラ
軋轢のイデオローグ_ヴィオラ1
騎士団ルートでもレジスタンスルートでも諜報活動で裏方として働く女性。エッチは仕事と割り切っている感があり、敵の篭絡やハニートラップ要因としても活躍。騎士団ルートをプレイした後は、クレイシアが彼女とレジスタンスで出会う時を今か今かと楽しみにしていました。マイペースさを維持しており、両ルートで効率よく生きている女性。彼女が効率を捨てて負けると分かりながら戦いに挑む時があるかもしれません。

放浪ルート

ONEONE1恒例の悪堕ちルートです。レジスタンスルートから分岐しますが、淫乱度一定以上、悪堕ち度一定以上の条件があります。そのため、分岐した序盤からやさぐれており、身体を売ることは趣味と実益を兼ねた業務、ギルド仕事は依頼内容を問わず、金払いさえ良ければ暗殺業務を請け、敵対する輩は殺します。一種の境地に達しており、他2ルートとは異なる魅力が出ています。拠点となる町は、ある程度秩序があったレジスタンスルートよりも荒んでおり、「隙を見せれば食われる」環境に身を置いています。
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▲倫理感がなくなるため、仕事での容赦の無さや割り切りの速さなどが伴っています。善悪的には悪なのですが、敵キャラで人気になるようなキャラ設定で、個人的にはこのルートのクレイシアは好きです。

クレイシアは、レジスタンスルートでの「生き生きしている」状態と表面上は何も変わっていないのに、内面は大きく変わっており、壮絶なまでの倫理感の破綻した姿が描かれます。結末も他ルートとは大きく異なる独特の路線に走っており、修羅の道を走るクレイシアを追うことになります。悪堕ちルート恒例で、仲間との敵対もあり、騎士団・レジスタンスとは全く異なる展開のシナリオが進みます。全裸徘徊・妊娠・〇〇化、元仲間の監禁・〇〇などエロに関しても、このルートでは様々な要素が一気に解放されます。
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▲通常会話でも、NPCを心痛まず見捨てるという他ルートでは考えられない行動を取ります。

派生ルートのため、2章分ほどの内容しかありませんが、インパクトで言えば大きく、締めに相応しいルートと言えます。

と、簡単に3つの分岐シナリオのストーリーとそれについて感じたことをまとめてみました。次回はエロを含めたシステム関連(つまりいつもの感想)をまとめて締めにしたいと思います。

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エルフの騎士が仲間達と共にベヒーモスや犯罪者と戦うエロRPG「軋轢のイデオローグ / ONEONE1」の製品版感想です。この記事はゲームの概要やエロシステムなどの紹介をしています。

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