【エロRPG感想】吸血妹アンジェリカ(製品版)

エロRPG

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吸血妹アンジェリカ
吸血妹アンジェリカ[dHR研]

吸血妹アンジェリカの概要

吸血鬼、悪魔の城、廃墟などダークな題材を舞台にしながらホラー要素を薄めて恥美、ラブロマンス、幻想、堕落、誘惑、異形との恋愛などを全面に出す物語のジャンルをゴシックロマンスと言います。ホラー要素も混じるとゴシックホラーになります。どちらにしても怪し恥ずかしい独特の雰囲気を持った物語です。

有名処の古典名作では「吸血鬼カーミラ」「オペラ座の怪人」など、現代を舞台にすると「ヴァンパイア・ウィズ・インタビュー」なども当てはまりますね。

本作、「吸血姫アンジェリカ」は、このゴシックロマンスの要素を軽く取り入れた短編RPGとなります。嗜好は百合と近親相姦。淫靡で背徳的な雰囲気がエロシーンから滲み出ています。

作者ホームページでは、悪魔城ドラキュラの二次創作アクションゲーが多数公開されており、「吸血姫アンジェリカ」はゲームシステムなどはストーリーRPGそのものですが、シナリオの雰囲気がIGA氏監修(月下の夜想曲)以後の悪魔城ドラキュラに通づるものがあります。

今月発売のエロRPGとしては、RIZU-リズ-に続いて2作目の悪魔城ドラキュラの影響を受けたゲームになります。(百合という点でも共通している。)

兄・姉妹3人が行う禁断の関係を描いた愛と絆の物語

舞台はリアル中世のヨーロッパ。魔女狩りが盛んな時代で教会も力を持ちつつある時代。リアル中世でありながら、緩いファンタジーなので魔女と同等である吸血鬼が登場しまし、修道院のシスターは回復魔法が使えます。

物語前半の主人公は吸血鬼にされた妹を助けるため逃避行を行う貴族の姉妹で、後半の主人公は吸血鬼を倒すべく奮闘する姉妹の兄。兄妹、姉妹の絆な愛がテーマになっており、キャラ同士がお互いを思いやる気持ち、愛しい気持ちが全面に表れる会話、行動は心に響くものがあります。

その象徴的なシステムが妹のスキル「吸血」です。妹は吸血鬼になりつつある存在なので、吸血行為が行えるのですが、戦闘中はそれを行うと、ひ弱なヒーラーから強力な攻撃魔法を使える存在になり替わります。ここで、複数パーティーでも吸血を行えるのは姉だけである点がポイントです。吸血鬼である事を隠す意味や、姉妹の信頼感などが伺える良い設定だと思います。

▲吸血行為によって、妹の戦力が一気に高くなる。ただし、その戦闘中は回復魔法が使えなくなるので注意が必要。

また、姉妹の危機に駆けつける兄、姉の身代わりになろうとする妹、妹を必須に助けようとする姉など、兄弟姉妹が持つ絆の強さを感じるイベントが多々あります。姉妹に関しては仲の良い姉妹であると同時に、兄の寵愛を奪い合う恋のライバル同士でもあり、嫉妬してしまい、自分の嫉妬に嫌悪するなどいわゆる三角関係でもあります。

また、主要パーティーは男主人公の戦友と薬師の女の子が加わります。装備数は少ないですが、姉妹達や薬師女子の立ち絵は鎧の装備によって変化します。(装備数少なくても3人分なので結構な量。公式発表では34)

▲装備変更での立ち絵変化以外に衣服破れなどもあり。

RPGとしては普通のストーリーを追う形式、オーソドックスな戦闘シーンで特筆すべき事はありません。サクサクモードでも特定のボスは強かったので、サクサクの方を推奨ぐらいかな。あと、なんとなく搭載しただけのシステムのような気がしますが、スロットでカジノコインを稼ぐと強力な武器を入手できるイベントもあります。

さて、ストーリーRPGであるが故にシナリオが重大な要素で、兄弟姉妹にスポットを当てているシナリオは短編ながら個人的にツボでした。ただ、説明が足りない、物語が疑問に思った事を省略して急に話が進むなと思う事がありました。

冒険中で出会ったあるキャラ達が知らない内に愛を育み、セックスをする関係になってたり、吸血ってボス戦でたまにするものじゃないの?と思ってたら、作中で「吸血を頻繁にしてきて頻度が上がっている」って描写が出てくるなど、「え?そうだったの?」と思う展開が多い事です。

ただ、作者がわざとそのような作り方をしている節もあり、説明を少なくすることで、ある大がかりな叙述トリックの違和感を抱かせないようになっています。ある場面の描写がないのは作者の癖かなと思って気にせずプレイしてたら、私はみごとに騙されました。王道的物語を楽しんでいると思ったら実はお涙頂戴の状態で、急に緊迫感が増す演出は良かったと思います。

背徳的だけど愛が溢れる百合、近親エッチ

シナリオ上で兄弟姉妹愛を語っているため、エッチはその延長線上になります。背徳的な兄弟姉妹愛が相混ざって、独特の美しさとエロさが楽しめるゲームです。エロイベントはほぼメインシナリオ上に組み込まれています。

淡い色調で線の細く、無垢な乙女を喚起するような女の子のイラストがなかなか良い。そして、この2人姉妹の肢体が絡みついている姿は淫靡で美しくもあります。シナリオの方で愛情をしっかり感じ取れるので、その切なさも合わさると心に来るものがあります。

また、妹は素朴で純情そうで初心そうな外見であるのに、エッチではすごい感じたり積極的だったりするのに対し、姉は強気で積極そうな外見であるのに、エッチは奥手で妹にリードしてもらう関係など、見た目と性的積極性が正反対であるギャップが楽しめます。

後半になると、今度は兄と姉妹のシーンが増えます。愛しい兄とのエッチ、一線を越えたら駄目だ駄目だっと思いながら中出しを懇願する姿。姉(妹)よりも自分を見てもらえる優越感、それらの感情が混ぜ合わさって、こちらも背徳的な雰囲気が滲み出ています。

それに加えて、エロに深みを与えているのが、他者からの凌辱。愛しい兄に申し訳ない気分になりながら、それでも身体は正直に快楽を甘受してしまい、憎い相手の肉棒を喜んで受け入れてしまう後ろめたさなどが描かれています。また、妹は人間の時は奥手(その割にエッチに入ると積極的だが)なのに対して吸血鬼化すると、ドS淫乱になってしまうギャップもあります。他者とのセックスで1シーンだけあるのですが、言葉責めで男達を管理しながら犯される(犯す)姿は実用的でした。

▲オドオドしながらエッチなアルバイトをしたら精液の匂いがキーで吸血鬼化した妹。このギャップ差にやられて、ドキドキしました。

クロスオーバーの挑戦

作者が現在開発中であるウディタ製RPG「ラレンティーナの剣を探して」とは世界観が同じことが本作プレイ中のあるアイテム名からわかります。なお、世界観が同一なだけで、そもそも時代が数世紀離れているのであまり関連性はありません。また、この「ラレンティーナの剣を探して」は悪魔城ライクな作者過去作「Vampire Blaze3」と主役が同一という共通点があります。

▲今作では、特に使われなかった設定。これが他作になると密接に関わってくる場合も。

このような自作品のクロスオーバーはたまに見かけるのですが、「吸血妹アンジェリカ」は他者原作の主役キャラがゲスト出演しているという特徴があります。上記でチラッと述べた薬師の女の子ティアです。シナリオ後半でがっつり絡んできます。

▲会話も主役キャラと同等にあり、エッチシーンも3程度あります。

原作も同じく、ファンタジックなリアル中世を舞台にしており世界観的には相性が抜群。吸血妹アンジェリカ内でも違和感なく物語に紛れ込んでいます。なお、原作はまだ開発中なので未プレイで問題無し。なお、ティア作者Twitterを拝読するとR18版の販売を示唆する呟きもあり。

プレイ時間は2時間、基本CGは17枚、回想は15~20?ほど。シナリオ面での多少の不備は感じられたものの、この価格であれこれ求めるのは酷で、姉妹百合や近親相姦が好きなら、愛を感じさせるシナリオと淡いけどエロチックなイラストでしっかり満足できる内容だと思います。何より、シナリオが美しいと思います。

ちなみに余談ですがVampireBlazeシリーズは悪魔城ドラキュラが好きなら面白さと懐かしさ抜群、&音楽に感動するフリゲですので、興味があればこちらもどうぞ。(当ページからはDLSITEの吸血妹アンジェリカへリンクしていますが、そちらからリンクしている作者ホームページでダウンロード可能です。)

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