ビジュアルノベルについて色々雑感を書いてみる

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私の古巣である「111のデジ同人」の管理人が毎週書かれているメルマガで少し前に話題に「昔はADVが多かったけど現在では市場が大きく縮小し、代わりにRPGが増加している」という話題がありました。ここで言うADVは厳密的にはビジュアルノベルやノベルゲームと考えて差し支えありません。では今後ビジュアルノベルはどのように変化していくのか考えてみました。

ビジュアルノベルは一部から紙芝居と揶揄されています。紙芝居であることは私も否定しませんが、肯定的な意味で捉えています。と言うのもそのそもビジュアルノベルは名前の通り「小説」の延長線上にある媒体で、昔から「ゲーム」とは別と思っているからです。
どちらかと言えば「動画」「アニメ」「映画」などと似たような媒体。

商業ビジュアルノベルの衰退

まず、細分化の前にアダルト商業ゲームの衰退の話から。

「同級生」のエルフ、「夜勤病棟」のミンク、その他「チュアブルソフト」「Lass」など老舗アダルトゲームメーカーが次々と撤退・破産申請をしています。そして最も新しいところでは「よつのは」のハイクオソフトが破産申請しているとのこと。また、好調成績を収めたアクアプラス、TYPEMOONは、コンシューマーやソシャゲに事業を移行しつつ、約10数近くアダルト新作をほぼ手掛けていません。「KEY」も最近は全年齢寄りですね。

また、10年前は毎週のように新作アダルトゲームが販売されていましたが、近年は月末に集中するような販売に切り替わり本数の激減は肌で感じます。

ただ、ここで補足しておきたいのは、同人エロゲ愛好家からよく聞かれる商業ゲーの「クオリティの低下」は感じません。確かにFATEなどの超長編と言ってもよいほど資金をかけた作品が減ったのも事実です。また、低価格ゲーはむしろ同人ゲームに肉薄するしフルプライスゲームでもライターの質が低ければ速攻でプレイを辞めたくなるゲームも多いです。

ただ、体験版を10~20本プレイすれば1本はすごい面白い作品にも出会えます。話のノリが良く現代の価値観に合わせた世界設定も出来ているし、登場人物も可愛い。しっかりとした読み物系は減りましたが、「萌え」に関しては10年前と比べると洗練されているようにも感じます。人気ライターだと日常会話の面白さは異常なほど面白い。

当サイトで商業ゲーをプレイしている方がどの位おられるか分からないので同人RPGで例を出しますが、「フランと罪人の島」の日常会話を面白いと感じるなら、「その日常会話が常時延々と続き、そして合間にエッチが入りちょっとだけシリアスシーンもあるテキストゲーはどうですか?」と質問します。

この体験版でもプレイしてみれば面白い作品は面白いと感じることはできるのではないでしょうか。

(注:コメディ&熱血系の作品でストーリーが主、エッチがおまけという作品)

不純異性交遊を強制する島でセックスから必死に逃げる話。これ、本当に爆笑しまくりでした。それでいて製品版に入ると熱血やらシリアスやらが入って、キャラの個性も強く最近の商業ゲーの中では個人的に断トツに面白い。近年、商業ゲーは高いと感じてしまうので普段は購入しないのですが、体験版が面白すぎて思わず購入してしまった一品です。

美少女ゲームの販売数が落ちた理由は様々な考察がされていますが、私が商業エロゲをほとんどプレイしなくなった理由は一つで「発展が無いのに、値段がフルプライスのまま」だからです。そして物語を楽しむと言う意味においては「一般ビジュアルノベル」「ソシャゲ」「インディーズポイント&クリック」と言う低価格が下手をしたら商業エロゲよりシステムを凝らせて提供しています。それが商業エロゲより圧倒的に安い……、そういう意味で高品質さを維持し続けても「高いから」購入を控えるようになってしまいました。

商業エロゲも一昔前より高解像度だし、ノベルエンジンも洗練されており、同人ノベルと比べると遥かに快適です。最近はLive2Dによる立ち絵のアニメーションも増えてきました。ですが、価格から考えるとどうしても尻込みしてしまいます。

10年前は希少だったCGエロに関しても同人ゲーでより濃圧なシチュが満たせますしね。

そして、いざエロ+ノベルゲーがプレイしたいとなると私なら新作を購入するよりも「DMM遊び放題」に加入して遊ぶ可能性の方が高いと思います。「あきゆめくるる」や「よつのは」など過去の名作がほとんど入っているので、こちらでお腹一杯になりそうです。遊べるゲームだって「イブニクル」から「ドラゴンナイト4」まで完備。(そんな状況で上記「抜きゲーみたいな島……」は購入したぐらいインパクトが強かったゲームです)

生き残るブランド、破産・撤退するブランドをいくつか見て思ったのですが、生き残るブランドには明確に特徴があります。例えばイリュージョンの3D技術は他ブランドはおろか下手なCSゲー会社より際立っています。アリスソフトやソフトハウスキャラ、エウシュリーは独自プログラムのRPG・シミュレーション作品作りを得意としています(エウシュリーは時たま失敗を起こすので多少は不安視していますが)。ニトロプラスの最近発売した凌辱エロゲ「みにくいモジカの子」は、「心を見る」能力を上手く使ったビジュアル効果を駆使し、一般的なビジュアルノベルより進化した演出技法を見せています(衝撃的な体験ができると思うので、興味がある方は体験版を)。

これらは全て過去の蓄積があってこその現在があります。過去、ビジュアル・テキストのみでなく技術力を蓄積したからこその今です。もう1つは圧倒的な面白さを保障するブランド力。KEYなどが該当しますが、常に高品質なシナリオとビジュアルを届けることができるブランド。

潰れていくブランドを見ると、やはり「ノベルゲーの枠を超えない」「リリースする作品の面白さに幅がある」「才能あるクリエーターがいなくなった」などが当てはまっている場合が多いです。

つまり、現在はCSゲーやスマホゲーで起きている弱いブランドが淘汰され、強いブランドが生き残る過渡期にあるのだと思います。今後はブランドも少なくなりつつも、強いブランドが外さないタイトルをリリースしていくPS3以降のCSのような状況になっていくのでしょう。

願わくば、現在の形態のビジュアルノベルも廃れずに生き残ってほしいものです。

エロ同人ビジュアルノベルの衰退

対して同人ビジュアルノベルも著しく減少しています。参考として、CG・イラスト・ノベル・動画・ゲームに分けてDLSITEに存在する全作品数と1年間に登録された作品数の割合を抽出してみます。

CG・イラスト:53221件(66.5%)
ノベル:4606件(5.8%)
動画:4886件(6.1%)
ゲーム:17267件(21.6%)
 RPG:3752件(4.7%)
 ADV:6233件(7.8%)
合計:79980件

CG・イラスト:6192件(67.8%)
ノベル:867件(9.5%)
動画:450件(4.9%)
ゲーム:1620件(17.7%)
 RPG:720件(7.9%)
 ADV:285件(3.1%)
全体:9129

ここから分かることは以下

  • ビジュアルノベルの減少(RPGと表記しませんでしたが1年以内の場合はACT,SLGなどゲーム関係にも負けています)
  • ゲーム関係、特にRPG枠の大幅上昇
  • ノベルの上昇

ADV枠の減少ですが、あくまで私の場合ですが、ADV枠を重視しなくなった理由は明確で「粗製乱造」。これに尽きます。RPG枠の場合は粗製乱造するのにも一定のコストや手間がかかるため大多数の優良なサークルが粗製乱造系よりも目立つようになっています。これに対してADVは一時期本当にひどい作品が多く、1つの良い作品を探すための手間が非常にかかります。私自身、実はノベル系大好きなのですが、これが理由で同人ADVを詳しく調査して面白い作品を探すことを放棄していました。おそらく同じように考えた方が増え、その影響で売れなくなり、どんどんADV枠が減少していったのではないかと思っています。ノベル系の上昇はビジュアルノベルが売れなくなった今、小説を書きたい方がわざわざVNで作る必要がなくなったからでしょう。

また、ビジュアルノベルはノベルであり、テキスト力がRPGやゲーム媒体以上に必要です。そのため、物語をアウトプットしたいけどテキストは苦手なサークルさんはCG・イラスト系統やRPG系統の方が製作しやすいでしょう。RPGは実際、ノベルゲーよりも製作時間がかかりますが、それでもテキストが苦手な方にとってはRPGの方が製作しやすいかと思います。

そういうわけで商業ゲ、同人ゲ共に新しい風が吹いてほしいなと思っています。

(注:ビジュアルノベルは需要があるので、全く売れないわけではありません。ただ、ユーザーの目が厳しくなっているため、人気サークルや極端に力が入ったサークルの作品のみが売れ、実力はありそうだけど画像がぱっとしない新サークルなどはRPGと比べて明らかに売れなくなっています。)

エロRPGへのADVの導入

同人ゲームに関しては確かにADV枠が減りましたが、エロ同人ゲームを追っている私から見た雑感はエロRPGにビジュアルノベルの精神を受け継いだゲームが増えていることを感じます。この辺りは111さんも同じことをメルマガで語っていたので、おそらく間違いないでしょう。なので、同人ゲームに関しては本来ADVに属するゲームをRPG枠で登録しているゲームが多いことも間違いありません。

エロビジュアルノベルで大切なのは、エロシーンですが、ビジュアルノベルの場合はエロシーンへ至る道筋もテキストで表現しなければいけません。RPGという媒体を使うことで、その部分を大幅にカットできるため、ビジュアルノベルよりも抜きゲとしての利用がしやすいゲームだと思っています。

従来のエロRPGを正統派とすると、「ストーリー重視RPG」、「エロノベルRPG」あたりが妥当でしょうか。いくつか紹介したいと思います。

まず、背景を簡単に語った上で、ひたすらエロシーンが続く抜きゲスタイルのエロビジュアルノベル。代表的なサークルはディーゼルマインだと思うのですが、持ち味を変えず上手にエロRPGの中にエロノベルの文脈を取り入れています。

例えば「女子校生ナナミ・マリナ ~エッチなバイト性活~」は一見、町探索エロRPGの流れを組んでいますが、実際にプレイするとキャラに話しかけてエッチをするゲームです。いわゆるエロビジュアル系のコマンドを選択してひたすらエッチするゲームをRPGの文脈に置き換えたものです。

確かに生粋のエロRPGを探している方から見ると物足りなさがあります。しかし、純粋なエロRPGより簡単にエッチシーンを閲覧でき、次々とサクサクエッチのみ閲覧できるそれは手軽にエッチシーンを見たい方にとってはビジュアルノベルの時よりも実用的かと感じます。

また、ディーゼルマインはUNITYを使った3Dの街並みでも同様にひたすらメイン会話を追うスタイルのゲームをシリーズ化しています。「花街の少女ちはや」などです。一見、探索RPGに見えますが、これも実際プレイするとエロノベルの文脈をRPGに置き換えています。しかも3D。

ディーゼルマインは上手くエロノベルと探索スタイルを結び付けた代表サークルなので取り上げましたが、この種のエロRPGは他サークルでも増加傾向にあります。(私自身は苦手なので、あまり感想に取り上げないジャンルのRPGですが。)

次は私が大好物でよく感想を書く分野です。いわゆるストーリー重視RPG。

長編ストーリーものをビジュアルノベルではなくRPGの文脈で行うパターンがあります。代表的なサークルは「U-ROOM」や「サークルゴリッチュ」です。戦闘や育成もありますが、基本的にストーリーは1本道で戦闘や育成を抜くと純粋なストーリーノベルになります。このパターンは私も好きでいくつかレビューを書いています。ディーゼルマイン型のゲームはエッチイベントをひたすら追うスタイルだとすれば、こちらは熱血・シリアス・コメディなストーリーを追う物語をRPG化したゲームと言えます。

【エロADV感想】鉄格子の番犬(製品版)
エロRPG「鉄格子の番犬 / 7センチソフト」の製品版感想です。殺し合いを1年間行うことになった学園に入学した男主人公の俺Tueee系ライトノベル風味な作品。ヒロインハーレムを作りながら主人公や生徒達が成長していく心の物語です。。
【エロADVレビュー】終焉のイヴ 影の章(製品版)
エロRPG「終焉のイヴ 影の章 / U-ROOM」の製品版感想です。魔女とピュアな男の子のちょっと変わった恋愛物語。ただし、魔女の過去や世界観などで残酷な設定が多数あり。
【エロADVレビュー】さよこ~星に願いをかけた夏~(体験版)
エロADV「さよこ~星への願いが叶わなかった夏~」の感想です。二人の恋人の青春をゆっくりじっくりと描きながら、じょじょにヤリチン野郎が近づいてくる気配が……。テキストや演出が非常に上手いなと感じるサークルです。
【エロADVレビュー】宵闇裁判(製品版)
エロADV「宵闇裁判」のレビューです。これまでSF物に挑戦してきたNormalNEET_Complex!が趣向を変え、逆転裁判をリスペクトしたADVを作成。

サークルゴリッチュの作品は幽霊たちとドタバタコメディを送る「闇子さんがきた」などが面白かったです。

これらはビジュアルノベルで表現できない、ドットをふんだんに使ったストーリーを展開しています。やっていることはビジュアルノベルに近いのですが、VN+αと言ってよいほど手間がかかっており、ストーリーを楽しむ上での様々な工夫があります。

もう1点、背景をリアルタイム3Dにしてビジュアルノベルの文脈を取るゲームが3D作品の中から登場しています。

【エロADV感想】インサルトオーダー ~生イキにゃん娘の快堕メニュー~(製品版)
リアルタイム3Dシミュレーションゲーム「インサルトオーダー ~生イキにゃん娘の快堕メニュー~ / みこにそみ」の製品版感想です。主人公とヒロインの関係が変化していくノベルパートと視点変更が自由で体位変更が豊富なフリーエッチモードで実用度抜群。カスタマイズも豊富です。
狐姫(製品版感想)
エロSLG「狐姫 / TOFU SOFT」の製品版感想です。3Dリアルタイムレンダリングを駆使した狐姫との交流を描くエロノベル。カスタマイズ機能で姿・体型を変えての再プレイや記念写真など本編以外の機能が充実。

これらは衣装やアバターのカスタマイズやシミュレショーン要素、ビジュアルノベルとは別のリアルタイム3Dアニメーションエロなどが揃っておりビジュアルノベルとは別作品と言ってよいゲームなのですが、本編ストーリーはリアルタイム3Dアニメーションが展開する中のビジュアルノベルです。

紹介した2作品共に3Dリアルタイム同人界のトップに位置するサークルのため、非常にクオリティが高いのですが、立ち絵の代わりに3Dアバターを利用するビジュアルノベルは今後増えるのではないかと期待しています。

その他の新しい物語を見せるゲーム

エロ同人ビジュアルノベルの発展は上記のパターンですが、一般インディーズゲームでも面白い動きがいくつかあります。

まず、最近SWITCHに移植された大正時代を舞台にしたゴシックホラーアドベンチャー「マヨナカ・ガラン」。

独特のテクスチャを使った世界観で統一した3Dアニメーションノベル作品であり、まるで物語を見るように3D演出とノベル部が融合しています。面白い物語を読みたい場合はお勧めしたいゲーム(エンディングが賛否両論になりそうですが)。狐姫やインサルトオーダーと同じ形式の進化ですが、ビジュアルノベルの一線を越えたかのような表現の連続で、本作も技術力の高さと物語の面白さが両立したゲームです。

次は「ノナプルナイン 被験体:999999999」「ノナプルナイン 被験体:999999999」。完全にINFINITYシリーズ、空想科学シリーズ好き向けの物語ですが、フォーマットは横スクロール&ポイントクリック。リンク先はFANZAの18禁版体験版ですが、現在は全年齢として開発続行中。なお、18禁版は無くなる可能性もあるので欲しい方は今のうちにダウンロードしておいた方がよいかも。

この横スクロールはアクションに囚われず、ノベルゲームの延長線上である物語作品として成立することを示した作品です。いちおう、横スクロールのアクション性が無いゲームは「エルフにおまかせ ~今日から村の精液便所~」なども人気となっています(こちらは物語では無く完全に抜き重視かな)。

TOKYO DARK

日本在住の外国人が製作したポイントクリックゲーム。実は海外ではポイントクリックが日本よりも流行っており、それとビジュアルノベルを融合させようとした作品。

せっかくなので最近の全年齢ノベルゲームでいくつかお勧めを挙げておきます(いわゆる普通のビジュアルノベル)。コンシューマーゲームに関しては、最近だとケムコの「最悪なる災厄人間に捧ぐ」は超オススメです。並行世界もの。「結婚主義国家」のウォーターフェニックスがシナリオに関わっているため、テキストのセンスも抜群。

また、一般同人ビジュアルノベルも相変わらずコンスタントに発売されており、「FATAL TWELVE」や「CisLugI-シスラギ-」なども。

スマホゲームでは、「どうして勇者様はそんなに弱いのですか」「潮騒の街」「7年後で待ってる」はドット絵ノベル、3Dポリゴンと言ってよいRPG風のノベル作品ですが、共に高評価です。

今後のビジュアルノベルは海外にも期待

現在は海外ビジュアルノベルも進化しており、海外産で面白そうな作品が増えています。それこそ日本語化して欲しいと思う作品も増えています。エロゲ、全年齢ゲーとも。

その鍵となるのがビジュアルノベルゲームエンジン「Ren’Py」。日本でいう「吉里吉里」にあたるゲームエンジンです。14年の開発実績があるオープンソフトウェアで、2018年現在もアップデートが続けられています。5年ほど前は日本産ゲームエンジンと比べてイマイチな印象もあったのですが、現在は日本のどのゲームエンジンよりもプレイヤー視点から見ると快適なシステムが搭載されています。また、HTML5ではなくPythonで書かれており、ネイティブ環境且つAndroid、iOSへの変換も可能。Pythonを知っていれば拡張も容易。

難点はスクリプトエンジンのため、ティラノビルダーのようにビジュアル環境がないこと、日本語マニュアル以外で困ったことがでてきたら英語しか情報が無いことの2点でしょうか。

エンジンの発達、開発手法の発達により「Ren’Py」産の名作も増えています。近年日本でも有名になった「Doki Doki Literature Club!」もRen’Pyにより開発されています。かなり拡張されている気もしますが、日本産ゲームエンジンで作られたゲームと本作を比べるとシステム面の違いがよく分かると思います。

海外はツクール・ウディタ・ノベルエンジンの日本よりもプログラミングにより作られたゲームが多く、今後は海外で面白い発想のノベルゲームが増えていくでしょう。

あとはこのあたりも面白そうですが、英語なのでほとんどプレイしていません。

是非日本語化希望のゲームとしては「Crystalline」。steamの評価が「圧倒的に好評」なんですよね。

OP,ED.ゲーム中音楽すべて曲が良い。立ち絵はLive2D系でよく動くし物語の評判もsteam評価によるとなかなか面白そう。もうすでに海外産ビジュアルノベルも一部は商業日本産エロゲに肉薄していると言える証拠と言えそうなゲーム。

余談であと1つ「Bonds」。百合DIDもののビジュアルノベルですが物語そのものには触れません。ノベルエンジンはRPGツクールMVです。それを知った上で体験版をプレイすると、え?ツクールMV?と思うことでしょう。

期待していること

全年齢ゲームや海外ゲームの紹介をしてきましたが、結局エロRPGを紹介するサイトとして期待することは、これらも新たな文脈として取り入れてエロビジュアルノベルやエロRPGが進化していくことです。全年齢を追っていると、またエロゲとは異なる発展をしており面白い刺激を受けます。

特に商業エロゲで新しいことにチャレンジしているブランドは少なく、それ故に衰退を感じるのであり、まだまだ頑張って欲しいなと思っています。まあ、企業体力が無くなってきているという根本的な問題もあり、新しいことにチャレンジできない悪循環にも陥っていそうですが。

同人ゲームにおいても、近年はエロゲームを作る際にエロゲのパターンはこういうものだというテンプレートが浸透しており、一般インディーズゲームに比べて発展に停滞があるように感じます。(注:もちろん良いゲームも沢山出ていますし、多様性豊かな作品も出ています。)

私は普段、段階差分系エロRPGや恥辱系エロRPGの感想も書きますが、物語重視のゲームも好きです。そして、現在のところストーリー重視エロゲはRPGツクール産かビジュアルノベルに限られています。以前ツイートでぼやっと呟いたことがあるのですが(すでに消去済みでした)、ストーリー重視系はRPGツクール以外の手段がもっと増えて欲しいとは感じています。そのように思った理由は今回まとめた事柄でなんとなく分かるかと思います。

面白くて斬新なゲーム、まだまだ増えてほしいですよね♪

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