【エロRPG感想】Lizbel-リズベル-(製品版)

リズベルのアトリエ-聖王国の錬金術士-はじめての物語_ボス敗北2 エロRPG

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Lizbel-リズベル-
Lizbel-リズベル-[ぱっくりパラダイス]

当感想はバージョンアップする前の作品「リズベルのアトリエ-聖王国の錬金術士-はじめての物語」の感想です。一部現バージョンと異なる点があります。

ここまで遊びやすく楽しいツクール製アトリエ系RPGは初めて見たかも。私はどちらかと言えばアトリエ系は途中で飽きてしまい積む傾向があるのですが、本作は最後まで楽しく錬金しながらイベントを探すことができました。大量のサブクエストが存在するので普通は作業感を感じるはずですが、それらが一切ありません。むしろその作業が楽しくてあっという間に時間が過ぎてしまいます。

UIやマップ、歩行キャラの作り込み

錬金術工房の見習いであるリズベルが工房閉鎖の危機を受けて国への借金返済と運営資金を集めるRPG。1つの町と5つのダンジョンを舞台にして素材を集めて調合します。可愛い笑顔で町の人々からの信頼も厚いリズベルちゃんのため、NPCとの会話も爽やかでコミカル。だらしない師匠や見習い勇者、リズベルを応援する幼馴染みに教会のシスターなど可愛い立ち絵ありの女の子も沢山。リズベルも彼女らと交流することにより、さらに魅力的に映るような作りです。
リズベルのアトリエ-聖王国の錬金術士-はじめての物語_リズ1 リズベルのアトリエ-聖王国の錬金術士-はじめての物語_リズ2
▲師匠などに振り回されながらも賢明に工房を守ろうと錬金してお金を稼ぎます。善悪の判断が弱いのか、どんな依頼でも受けてしまうところが玉に傷。

リズベルのアトリエ-聖王国の錬金術士-はじめての物語_サブヒロイン1 リズベルのアトリエ-聖王国の錬金術士-はじめての物語_サブヒロイン2
▲魅力的なサブヒロイン達。

まずプレイして真っ先に気づく長所。UIが本当に豪華です。メニュー画面は上下に移動する簡易アニメでアナル経験や膣経験など淫乱ステータス値が。そしてメニューには名声値も表示されるのですが、1コマ漫画になっています。0だと「知らないよ」40を超えると「かわいいねリズちゃん」など。各名声値帯で3,4種の1コマ漫画が用意されていて、単純にこれを読むために名声値を上げたくなります。各エロステータスや立ち絵には同じくステータスにより変化する手書きフォントによるコメントもあります。
リズベルのアトリエ-聖王国の錬金術士-はじめての物語_素材1 リズベルのアトリエ-聖王国の錬金術士-はじめての物語_素材2
▲特に左中央の住民からのセリフが面白い。

そして、素材を入手した時、錬金した時など様々なイベントで簡易的なカットインアニメーションが導入されることも。見た目の華やかさが感じられます。さらにリズベル歩行ドットキャラの差分が豊富な点も見逃せません。「本を読む」「掃除をする」「錬金をする」「錬金に成功する」など日々の業務では可愛らしい専用ドットアニメが用意されています。エッチ時もトラップに引っかかった時、師匠による胸揉みなどいくつか専用ドットを用意。
リズベルのアトリエ-聖王国の錬金術士-はじめての物語_錬金1 リズベルのアトリエ-聖王国の錬金術士-はじめての物語_錬金2
▲様々に用意されたデザイン素材を用いての演出。あらゆる場所で利用されており、目を楽しませてくれます。

町・各ダンジョンも非常に美麗な景観を保っており、敵の配置も自然や魔物界の法則に則って配置されています。単純なコピペマップのような箇所が一切ありません。さらに、ゲームとして素晴らしい点はあらゆる手段でリズベルの魅力やゲームの世界観を伝えようとしていること。RPGはメインイベントの会話以外の様々な手段で世界の息吹を伝える方法があるのですが、それらを最大限に駆使しています。上記の素材アイテムでも想像できると思いますが、アイテム1個1個に世界観としての妥当性やクエストでの有効利用などを練られてつくられています。魔物が落とすアイテムもその魔物が落とすものだと納得できるもの。
リズベルのアトリエ-聖王国の錬金術士-はじめての物語_ダンジョン1 リズベルのアトリエ-聖王国の錬金術士-はじめての物語_ダンジョン2
▲美麗なダンジョン。全てのマップがこのレベルの風景です。

加えて初めてアイテムや素材を入手した時、戦闘で初めての魔物に出会った時、リズベルによる4,5クリックの所感があります。リズベルの性格に従っての会話に魔物の特徴なども伝わってきます。素材は一つ一つ大きな画像が用意されています。アイテムの説明も簡易的ながら納得の出来。
リズベルのアトリエ-聖王国の錬金術士-はじめての物語_初1 リズベルのアトリエ-聖王国の錬金術士-はじめての物語_初2

戦闘は打撃・魔撃・神撃の3種属性を考慮した3すくみ構造。それぞれの魔物に弱点や耐性があります。雑魚戦は弱点を突くことで、たいてい一撃。そして神撃のみ特殊で、リズベルは信仰無く消えそうな神様セシリアが可愛そうという理由で彼女の信者となります。このセシリアがどうも性に関連がありそうな女神で、エッチなことをすれば強くなるようです。そのため淫乱値が増えることで神撃用のスキルが増えていく仕様。また、リズベルがエッチになるほど実体化が進みそうな気配があり、淫乱値もメインイベントの一つとして作用するかも。

戦闘敗北はそのまま敗北エロに直行。雑魚戦は全てフィールド上のドットアニメーションになります。CGこそありませんが、単純な魔物凌辱だけでなく捕食、怪物化、吸収、廃人、フタナリ、石化などハードでアブノーマルなシチュが一杯。一部はエッチ後別のマップに移動して結末が語られることも。反対にボス戦敗北はCGエロ。こちらも輪姦凌辱をはじめハードエロですが、通常戦闘エロよりは一歩落ち着いたような感じ。つまりCG無しアブノーマルハード&CG有りハードの構成で敗北エロは成り立っています。物語そのものは明らかにそこでBADENDですが、イベント終了後は淫乱度が上がり拠点に。
リズベルのアトリエ-聖王国の錬金術士-はじめての物語_雑魚戦敗北1 リズベルのアトリエ-聖王国の錬金術士-はじめての物語_雑魚戦敗北2
▲雑魚キャラはイラストが無いためマイルドですが、単純な凌辱よりもショッキングなシチュが目立ちます。

リズベルのアトリエ-聖王国の錬金術士-はじめての物語_ボス敗北1 リズベルのアトリエ-聖王国の錬金術士-はじめての物語_ボス敗北2
▲ボス戦は基本的に他の雑魚よりも個性的。そしてCG付き。サブキャラが登場するダンジョンではボスにやられるサブキャラエッチも用意されています。

エッチな錬金アイテムの入手手段や使用用途に説得性があります

本作は錬金ゲームですが、錬金の素材集めがすごく楽しめるよう工夫されています。素材は道具屋、露天などでの売買の他にダンジョンや魔物など。また、全5つのダンジョンは素材位置や魔物位置がある程度固定なので、素材の在処が把握しやすくなっています。例えば森の第一回想はフェアリーや蜂、蛇などがいますが、それぞれが縄張りを持ち密集しるので欲しい素材を持つ魔物と連続戦闘が楽。また、敵も適正レベルになるとワンパンで倒せるようになるので素材集めも楽。

錬金に必要な素材のレシピは商店での購入やクエスト達成、そしてリズベルのレベルなどを条件として入手できるようになっています。こちらも様々な入手法のため、フリーイベント特有の面白さです。

そしてエロRPGとして注目したいのはエロ系の素材や錬金アイテム。吐き癖のある師匠にセクハラされると最後に履いて「美女の吐瀉物」、師匠のベッドには「チン毛」、そして自分のベッドには「美少女の毛髪」、おしっこをすると「美少女のおしっこ」、前述の勇者が捕まるイベント後に捕まった場所でも「美少女のおしっこ」、ゴブリンに敗北すると「ゴブリンの精液」「ゴブリンの歯」「美少女のスケベ汁」。なんとも個性豊かな素材ばかりです。これらで「おチ〇ポビンビン(上述の勃起薬)」、「天使のオナホ」、「精子コロスウォーター」など、これまたエッチな依頼用アイテムも目白押し。
リズベルのアトリエ-聖王国の錬金術士-はじめての物語_素材1 リズベルのアトリエ-聖王国の錬金術士-はじめての物語_素材2
▲アイテム図鑑や錬金に必要な素材にもこだわりが見てとれます。

ネタも豊富で、禿のおっさんに「毛生え薬が欲しい」と言われて製作する「ケガハエール」の原材料が「ちん毛」と「精液」など材料を見るだけで面白いなと思う組み合わせも(おっさんは、この原材料の薬を使用するわけです)。なお、エロ系を紹介しましたが、普通の錬金アイテムも沢山あります。

フリークエスト並みに自由度がありそうなゲーム

さて、本作はメインイベントがありません。具体的にはオープニングと名声値によって、たまに発生する閲覧のみのミニイベント、最初に提示されるグランドクエストのみが本編であり、その他は全てサブイベントとなります。ゲームの目的は名声値をMAXにし、資金を200万貯めること。そのため、計5つのダンジョンを探索して素材を集めて売却したり、酒場や掲示板、城からのクエスト依頼や住人のお願いを解決していくことになります。

その100を超す膨大なクエストは解決したと思ったら次から次へとさらに発生し、全てのクエストを片付けるまで常に案件を抱えているような状態が続きます。イベントも次から次へと発生し、平行して片付けるようなことも。とにかく膨大なミニイベントが存在します。ダンジョンでは女勇者のゴブリン討伐、教会シスターの魔物討伐、山賊占拠などメイン並みに用意されたミニエピソードにもなっている重要なイベントが発生します。住人の依頼は些細なお願いが多いのですが、依頼によって彼ら彼女らとの関係が変化していきエッチに発展したりすることも。簡易的ですが物語性があります。

クエストも同様で、1クリック程度の依頼内容ですが、内容に面白みがあり、依頼によっては後のエッチイベントや事件に影響します。匿名希望と書かれた依頼の依頼者がモロばれであったり、依頼を進めていくと事件が発生したりします。
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▲依頼内容はエロネタからちょっとクスりとくるものから真面目なものまで豊富に揃っています。

リズベルのアトリエ-聖王国の錬金術士-はじめての物語_依頼主
▲人(酒場のおばちゃん)を介しての依頼だったキャラが突如出現することも。たいていエッチシーンに移行します。

依頼の発生条件は特定の依頼をクリア(同じ依頼者の場合は前の依頼をクリアが条件の場合が多い)、名声値が一定以上、淫乱値が一定以上、特定ダンジョンを最後まで突破しているなど。それに加えて依頼達成に必要なアイテムAは素材BとCから作られ、素材BはDダンジョン、素材CはEダンジョン、そしてアイテムを作るレシピはFダンジョンのように納品までに様々な場所を巡る必要があります。その一方でAダンジョンを全て回ると10以上の依頼を達成できるなどのカタルシスもあり、依頼達成頻度やゲームプレイ1時間に対する依頼達成数のばらつきのバランスがよく練られています。

そして、知名度が増えや素材が集まればスラム・城と行ける場所が解放され、ダンジョンもどんどん解放されます。すると新たな依頼・新たな素材とどんどん依頼が増えます。

つまりクエストは「内容が面白いし、物によってはミニドラマがある」「達成頻度のバランスが良い」「手間がかからない」3種類の条件を満たしています。私が特に良いなと思った点は、水増しクエストが一切ないこと。ミニドラマを含まないクエストの場合1クリックのみの内容ですが、それでも依頼内容はしっかりと考えられています。そして必要な素材は大抵1か2のみで何度も敵と戦ったり素材を入手しないと製作できないようなことが全くありません。つまりプレイヤーを無駄に動き回らせることがありません。

クエストのほとんどは錬金でアイテムを製作して納品する系ですが、酒場のアルバイトでお客にエッチなことをされたり、埋蔵金を発掘して孫娘にプレゼントするなど錬金と関係無いイベントも。依頼してくれる住民は皆、性格付けをしているので依頼を受ける時、達成する時のミニイベントもそれぞれ面白く作られています。

さらに面白くしている要因は、まともな依頼以外に犯罪に使われるであろう依頼や性生活に関わる依頼も非常に多いこと。そして、それらが大抵連続ミニイベントになっています。例を挙げると

  • 少女が好きな方の依頼は、毎回特定のスイーツやお菓子+しびれ薬を依頼してきます。そして依頼の達成をし続けると……。
  • ボクはホモじゃないと名乗るホモ男爵からの依頼が精液系ばかり。しかも最初は人間の精液だけだったのに……
  • 匿名希望が要求するのはリズベルの髪やおしっこやエッチなお汁。そして納品していくとたまに依頼者が自宅に押し掛けることも……。
  • 夫が勃たなくて悩んでいるため治療する薬を納品。すると今度は妻の側が……

などなど。先を見るために頑張って依頼を達成したくなるようなあらすじばかりです。これらクエストで名声値が上がるとリズベルのライバル役として教会の権力を私利私欲に利用している大司祭が国王への働きかけなどで妨害を画策するイベントも進行。グランドクエストに繋がる重要なイベントです。

一方で、各素材収集場所でも重要なイベントが発生します。森ではリズベルは勇者見習いの女の子と知り合いに。山では一方的に敵対されている教会の戦士と知り合いに。このように出会う女の子達は基本的に不幸になります。不幸な境遇はダンジョンだけでなく町で続きが語られることも。
リズベルのアトリエ-聖王国の錬金術士-はじめての物語_ダンジョンイベント1 リズベルのアトリエ-聖王国の錬金術士-はじめての物語_ダンジョンイベント2

その他、依頼に関係ある無しに関わらず町では様々なエッチイベントが発生。友人がリズベルを助けるために依頼を出し、依頼費用を捻出するため売春する段階差分シチュや、リズベルとエッチなことをするためにひたすら依頼を出す酒場にいるおっさんなど。リズベルは町でエッチを誘われると、選択肢によってはなんだかんだとエッチを楽しんでしまいます。
リズベルのアトリエ-聖王国の錬金術士-はじめての物語_ダンジョンイベント_エロ
▲オープニング直後の住民による空想。これが、ゲーム後半になると……。

エロ関係で良かったのは娼館。リズベルがお金を稼ぐためお客さんエッチなことをするまでは普通ですが、途中から娼館に人を紹介できるようになります。紹介するキャラはNPCだけでなく立ち絵ありのキャラもおり、リズベル自身は誘ってあげることは(相手に対しても)メリットがあると思っています。
リズベルのアトリエ-聖王国の錬金術士-はじめての物語_娼館1 リズベルのアトリエ-聖王国の錬金術士-はじめての物語_娼館2
▲リズベル個人の奉仕も娼婦系イベントに沿っていて良かったのですが、今後NPCやサブキャラの一部に風俗を誘える点はむしろ性的な道徳観念の無知さが表れていて興味深いイベントでした。

このようにメインらしきイベントがダンジョン探索、名声値の両方で発生します。厳密な意味ではクエスト達成系のゲームですが、クエスト発生条件の幅広さとも相まってフリーシナリオRPGをプレイしている気分に。さらにダンジョンの完成度や手軽に取得できる素材、チョコチョコ動く錬金模様などのおかげで素材集め→錬金→納品のセットをとても楽しくプレイできるゲームです。

つまり本作は「素材からモンスターに至るまで練られた世界観」と「フリーシナリオのようなミニクエストの楽しさ」「大量の画像や素材を用いた見た目の良さ」が合わさったゲームです。恐ろしいまでの製作期間を用いた細部まで練られたゲームです。

クリアまで6~7時間ほど。町エロ基本13、段階差分(1~2,多いと4段階)含めて32、サブキャラ12、雑魚敵15、ボス敵5の計72。1分の密度が非常に濃いゲームです。ツクールの限界を突き詰めたゲームシステムや遊びやすさに加えてサブイベントに絡めた大量のエロコンテンツと隙が無いゲームです。

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