【エロRPGレビュー】貧乏娘の小冒険(製品版)

貧乏娘の小冒険_宿2 エロRPG

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貧乏娘の小冒険
貧乏娘の小冒険[未確認飛行なまもの]
今でこそ淫乱度による段階差分がエロいとの認識はエロRPG業界において一般的な考え方でもあり、多くの作者さんが採用しているシステムなのですが、2014年段階においては、エロさに気づいた一部の作者さんが実験的にポツポツと搭載している状況でした。

そんな中、サークル「未確認飛行なまもの」さんは2012年の段階でリリースした「天然娘の小冒険」で段階差分を取り入れ、表題の「貧乏娘の小冒険」ではほとんどが4~5段階と安定した女主人公物の段階差分を楽しめます。その後、1作目キャラをフューチャーした短編脱出ゲーム「天然娘の小脱出」、男主人公が浮気をすると恋人である女主人公も浮気をする因果応報なネトラレ「従順娘と小旅行」をリリースしています。ネトラレよりも女主人公浮気ゲームと考えた方がしっくりきます。なお、同サークルさんは現在、同タイプの男主人公ネトラレ物短編RPGを作っているそうです。

未確認飛行なまものさんは、レイプ・凌辱系など痛い系はなるべく排除して、女主人公側もしっかり気持ちよくなれるようなシチュを意識いるのも特徴です。町での対人セクハラシチュが中心です。

貧乏宿の女将さんが、お金を稼いで立派な宿にするお話

主人公はボロ宿の女将さん。宿がボロすぎて家庭教師や酒場のアルバイトなどで生計を立てており、どっちが本業なの?状態。ボロ宿だから人がこない→宿を改修しよう→修繕費高すぎるーーー!との事で最近発見されたダンジョンを踏破して一攫千金を狙うことになります。

主人公の性格が個人的にツボ。対面がすごく良く、会話も考えてできる子なので、プレイヤーから見てもいい子だなと思えるし、町の人達からも親しまれています。ノリ突っ込みも上手いし、現実の女の子らしい考え方も持っていて生き生きしています。おじいちゃんの宿を存続させたい理由だけで儲けのない宿の経営をしている時点で良い子ってのも分かりますし。それでいて、頭の中はお金関連で腹黒で、客に愛想笑いを浮かべながら頭の中では金勘定、宿の修理を依頼する時に割引交渉。この2面性が魅力なんですよね。
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▲主人公の弱点→お金

家庭教師先の親から子供の性教育してと言われた時に初めは断るも、賃金アップの餌を前にあっさりと承諾するなどエロシチュの1,2段階目あたりは、お金が原因なのも性格が合わさっていいなぁと。また、このサークルさんの主役キャラってどのシリーズもどこか少女漫画の主人公っぽさが表れています。
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▲とても快活で女の子らしいキャラ。

そして主人公のノリがいいから町の人達のノリもよく朗らかな雰囲気になっています。あと、このノリで何気に良い点が、全裸や淫乱コス衣装での街徘徊です。7割以上の町人に文章の追加があり、この部分でも主人公の性格や町人との付き合いを活かした会話のため、他エロRPGの全裸と差別化ができているんですよね。おじちゃんにセクハラ発言されたり、乳を品評されたりと言った全裸徘徊の魅力もありますが、恥ずかしがりつつノリ突っ込みしたり、見られることで感じたりと言った主人公側の反応が面白くもエロくもあって、なかなか良い感じ。貧乏娘の小冒険_裸徘徊1 貧乏娘の小冒険_裸徘徊2 貧乏娘の小冒険_裸徘徊3 貧乏娘の小冒険_裸徘徊4

物理で殴ってボスを薙ぎ倒す?わらしべ長者のLv1クリアを目指すか?

本作はダンジョンに潜るRPGなので、当然雑魚戦あり、ボス戦ありのゲームです。ただ、できるだけ戦闘を省きたいと熟慮した結果だと思いますが、本作のダンジョンは面白いゲームデザインになっています。従来通り戦闘をして力押しで進むことも可能ですが、なんと戦闘を全て避けて1回も戦わずにダンジョン最下まで侵入することが可能です。

大抵ボスの脇に別の通路があり扉なり触手なりが塞いでいるからです。その通路ですが、基本的に全てイベントアイテム所持でボスを無視して進行が可能です。アイテムも、主人公がなんでも屋で活躍した報酬で貰えるなど町イベントのストーリーに関わってくるため、ダンジョン進行→町での情報収集(+エロ)→再度ダンジョンと繰り返すことで自然と入手できます。また、ダンジョンで拾ったアイテムをある町人に渡すと別のアイテムが貰え、それを別の町人に渡して入手したアイテムがボス脇突破アイテムであることもあり(そこにミニドラマがある)、ストーリー的にはボス戦無視の方がしっくりきます。
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▲すいすいーっとボスの後ろまで。

戦闘を省いた攻略法を取るとダンジョンが少し長めに感じる欠点はありますが、私は意地で戦闘勝利数0回で最後まで行き妙な達成感がありました。

ちなみにダンジョン関連のエロは戦闘敗北の凡用1枚絵のみ。エロは町での発生に特化しています。また、戦闘を極力省きながらも、なんとなくRPG感を出すのはエロRPGの一つの方向性ですが、この仕様のおかげで快適にRPGらしさのある街エロ中心のゲームになっていると感じます。なお、同サークルさんの3作目以降は戦闘関連を一切廃止しています。それでいて4作目の従順娘と小旅行は極めてRPGらしい雰囲気。

豊富なエロイベは全て4~10段階もの差分を用意

序盤は軽いセクハラや本人が気づかないパンチラなど軽い系統から始まり、だんだんフェラなどのオーラルセックスをして、最後はビッチの如くセックス三昧……と王道的な段階差分に則ったゲームです。そして、表題の通り、淫乱度(本作ではえっちぃ度)を使った段階差分のこだわりがすごいことが大きな魅力です。執筆現在だと、このぐらいの段階差分RPGもありますが、本作リリース時は3,4段階の恥辱差分がポツポツと出だした頃で、はっきり言って破格の差分量でした。

また、冒頭にも書きましたが凌辱系の痛い系統のエロはありません。睡眠姦やセクハラされる、淫乱になってきた頃の同意無しエッチなど痛くなければ無理矢理描写も多少もあります。序盤だとエロ系のイベントは少なめですが、中盤以降は本当にどっさりとエロイベが町のあちこちで発生します。

その象徴的なイベントがエステ屋さんのマッサージ。リラックスする薬と共にマッサージを受けるのですが、その中には催眠薬が。前半セックスまではじっくりと初心な娘の心を(催眠だけど)エッチにして、そして初セックス後はだんだん感じ方が激しくなり、最初は受け身だったのにだんだん自らが積極的に求めていくようになります。そして終盤では、催眠薬ではあり得ないほど積極的にエッチを堪能する主人公で逆にマッサージ屋がたじたじに。前半4段階、後半4段階ぐらいのため、ねっとりじっとり感があり、段階差分の長所がしっかり生かされている象徴的なイベントです。

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▲基本CGは一枚だけなのですが、序盤からどんどん主人公がエッチに変貌していく物語性があるため、満足感の高い内容でした。

私は段階差分のエロさはだんだん淫乱になる縦展開だけでなく、ある淫乱度の時はそのレベルのエロが様々に発生する横展開も魅力的だと思っています。これが本作は、結構数があるんですよね。エスト屋では騙されて胸を揉まれている段階だと、家庭教師としてお金目当てでちょっとエッチな恰好をしたり町長から白い液体を栄養の素だと言って渡されたりと言った内容ですが、催眠中に犯されるようになると、家庭教師相手のショタにエッチな授業をしたり、娼館で働いたり(ちなみに娼館は後半から入れるけど、これも大量の差分有り)、踊り子として風俗のアルバイトをしたり。

この縦展開で象徴的なのは主人公が経営する宿屋。ゴールドやダンジョンで入手したアイテムで宿の改築をするのですが、そのたびに部屋や施設がどんどん増えます。するとお客がやってきますが、えっちぃ度が溜まってくるとお客相手に色奉仕(つまり売春)サービスができるようになります。そして前の客で一定以上の段階差分を済ませると次の部屋に新たな客が増え、また一定以上の段階差分経過で新たな客が増え……とどんどん人が増えてきます。

客によって1人目はフェラ専門、2人目は胸奉仕と奉仕内容が異なり、それぞれで段階ごとに内容が激しくなります。その後も、次の客が増えた後もえっちぃ度が上昇してから前の客に戻ると新たな段階差分が発生し、最終的にはどの客ともセックスまでいきつく満足感もあります。

また、増築すると宴会場や風呂場なども出来、当然ですがそこにもエロイベが段階差分付きで登場。
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▲改築で2階もあり、この宿屋のイベントだけでミニエロRPGができちゃうんじゃないかと思える分量。

立ち絵や基本画像の表情差分枚数は今見るとちょっと少ないかな……とも考えちゃいますが、それを補ってもえっちぃ度が低い時は、エロさを表に出さなかった女の子が、だんだんとエッチになっていく様は王道ですが興奮するものです。テキスト量は価格以上の分量と価値があるのではないかと思っています。

基本CG枚数は20枚前後、エロイベは25前後で、それぞれ段階差分が基本4,5多いもので10前後です(回想無しのため全て大雑把な推定)。枚数や線画、塗りなどのCG関連、操作性の良さなどのシステム性は最新作「従順娘と小旅行」に及ばないものの、主人公の性格、会話の楽しさ、段階差分のエロさなど基本的な面白さやエロさがしっかり楽しめて、私は未確認飛行なまものさんの作品の中では一番好きだったりします。

尖った部分こそありませんが、安定した実用度と品質を保っています。古いゲームですが、特にエロRPG初心者さんにはまず勧めたい1作ですね。

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